第87話 ありがとう、なっちゃん

 私は最近わかってきました。


 わかってきたんですよ奥さん!


 それはね……俳句です!!



 お絵かきが趣味なんですけど、次のお話のキャラとか書きたいシーンとかを描いているとき、YouTube流してます。で、音楽聞いたりさんまさんのまとめ動画見て笑ったり「古今東西宮崎走り」っていう動画見入ったり(これほんと感動するから全国民に見て欲しい……)するんですけど。


 最近、プレバトっていう番組にはまっている。


 だっておすすめに流れてくるんだもの!!


 内容的には、俳句や生け花や絵などを4、5人の芸能人が持ち寄って、講師の先生によってランク付けされた上、どうすれば良くなるのか教えてもらう番組。



 テレビを持たない私。この番組の存在自体知りませんでした。


 このエッセイ読んでる人はわかってるかもしれないけど、私、詩に教養がありません。これっぽっちもわかんない。だから俳句もわけわかめ。


 去年知り合いが初出版して、お祝い会で催し物として句会が開かれ、一人一句出せと言われて、本当に困りました。だって作っても作ってもくそださいことが自分でわかるんですもの。才能ナシの席に促されること必至なんですもの。



 だいたい俳句を書く人に「どう書けばいいの?」って聞いても、ろくな答えが返ってきやしないんですよ。


「ルールなんかないですよ」とか「五、七、五ならなんでもいい」とか、挙句のはてに「五、七、五じゃなくてもぶっちゃけいいです」とか。


 おい!

 初心者にそんなこと言ったら余計ハードル上がるぞ!

 わかってんのか?!

 ちょっとはコツを教えてくれてもいいだろってんだ!!!




 でもね!

 この番組で、なんかわかってきたの!!



 俳句を教えてくれる夏井先生(以下なっちゃん)は、もう完全に私好みな毒舌で「あれが悪い」「これが悪い」「腹立たしい」と言いまくりなんですが、そのおかげでわかりやすい。なにに気をつけて書けばいいか、わかってきました!


 ※私なりに!!




 まず、季語。これは俳句のルールですね。季語は主役なので、こいつを引き立たせるように一句を作る。初心者は季語をひとつにしぼったほうがよろし。


 まあこれは常識ですね。本題はこっからです。



 俳句を読んだときに、「五感」のどれかを感じ取れるように書くこと!


 見る、聞く、におう、触る、味。ひとつ入っていると想像しやすくて面白くなります。いやー、これこれ。こういうのだよ聞きたかった「俳句の書き方」って。



 そして、「わかりきったことは書かない」

 これが意外とわかってなかった、私!


 たとえば「降る雨」なんて書くとなっちゃんは怒ります。「降らない雨があったら持ってこい!」それと「咲く花」もだめ。「花」は咲いているから花なんですよ! 咲いてなかったら蕾だよ!


 そういう情報は伏せても伝わるので、大事な十七音はできるだけ節約すべし!




 で、最後のひとつが、私的にすごくいい。



「映像化」



 読んでいて状況が目に浮かぶもの。思わず想像できてしまうもの。それが大事。



 私これ、好きだーー!



 昔から、読んでいて映像が目に浮かぶ文章がとても好きでした。『バーティミアス』とか『13の理由』とか、どれも読んでいて映像が目に浮かぶ。映画を観ているような面白さがあります。


 中学生のとき、小説書きながらこれ結構意識してたんだよねー。結果、読んでくれた友達がそこをいちばんに指摘してくれて、やったぜって思ったもんです。


 映像化!

 これならできそうだよなっちゃん!




 てなわけで、昨日から俳句をちまちま作りはじめている。


 なんかすごくいい出来に思えるけど、どうなんだろ??


 プレバトに出てくる芸能人も自分じゃ結構出来がいいと思ってて才能ナシって判定されたりするからわからん。とりあえず今度、同人会に俳句作ってる人ふたりくらい来るから見せてみるわ。


 さっと読んでもらえるのも、俳句のいいとこだね!

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