第57話 あこがれのキョンキョン
ごめん、小泉今日子さんじゃないんだ。
柳家喬太郎さんなんだ。
みなさまは落語とか、たしなまれます?
あたくし時々寄席なんぞに出向きますのよ。
はじめはそんなに興味もなかった。
だって笑点の大喜利と落語の区別もついてないおバカさんだったんだもの。
あれは大学生の頃ですかねえ、デザイン科に入ったら周りオタクだらけでね、それまで2ちゃんねるもニコニコ動画も知らなかった私ですよ。初めてニコニコ動画を見せられて、「えっ! このコメント何? 川崎さんがいっぱいいる!!」なんて驚きました。
川崎さんはうちの学科にいたガチオタで、普段からネットスラング使いまくりのコスプレ女子だったのです……いやはや、「ユニークな言葉遣いの子だな」とは思っていたけど、まさかオリジナリティゼロだったとはね。ちょっとがっかりした思い出。
そんな感じでニコニコ動画に一時期はまって、やれボカロだとか手作りPVだとかを見ていました。ええ、若者ってのはそういうのにハマる時期があるんです。黒歴史ってやつですね。今でも歌えますよ「パンダヒーロー」。
あの動画サイトのいいところは、人気順で検索できることですね。(今はようつべもそうなんだっけ?)動機は忘れましたが、私検索したんです。「落語」の一番人気動画を。
それが「コロッケそば」との出会いだった……。
いや、ホントは「時そば」なんだけどね。
有名な落語のひとつよ。蕎麦食った客がお金を勘定しながら「今何時だい?」と訊いて一文ごまかすっていうアレ。
だけどキョンキョン(柳家喬太郎)のまくらがめちゃんこ面白くってさあ……。
もうさ、まくらが本題なんじゃないのって感じ。
「落語なんて面白いのかしら」の五分後には腹抱えて笑ってたもの。
いいよね落語って。私好きなの。
あと、単純に着物ってかっこいいよね。
惚れるわ。
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