第34話 私流小説の作り方
カクヨムにあげた小説の概要を思いついたときの話だが、いろいろ細かい段取りをつけている途中で「あ、やべえ。これキャラ多くなるぞ」と気づき、戦慄が走った。
キャラクターが多いとなにが怖いって、自分の中で整理がつかなくなるんですよねー。
人間関係ってのは複雑怪奇なモノだと思う。AさんとBさんは仲良しだけどAさんはCさんが嫌い、でもBさんはCさんとストレスなく喋れる、みたいな。
派閥があっても組織とズレた考え方を持ち合わせているキャラがいるのは不思議じゃないし、敵同士なのにわりと憎めない間柄ってあると思うのだ。その複雑さは人数が多ければ多いほど、リアルに人の数だけ関係性が生まれるのでややこしいったらありゃしない。
もちろん、私は基本めんどくさがりなんでね。キャラクターが多くなること確定の小説を書くにあたって、手抜きをまず考えましたとも。
さーてどっからパクろうかな?
北欧神話!
君に決めた!
なんかよくわからないまま逃げ回るはめになっちゃう女の子目線で始まる小説だったもんだから、なんで逃げてんだ? から考えた。北欧神話にいいエピソードあったかしらん? あるのよこれが。
死なないはずの神様バルドルを、ロキに騙されて殺しちゃった盲目の神、ヘズを主人公にすればいい!
神話ではヘズはすぐに殺されますが、そこはアレンジ。死なないはずの天使を殺しちゃって逃げ出す女の子の話に決定。
ロキには三人のこどもがいるからー、悪魔の子ども三人出そー。あとロキと同じ巨人なのにロキを殺したくてしょーがない(でもロキと寝る)女巨人スカジも出そーっと。
そんなかんじでキャラを決めてったらあら不思議、敵味方関係の整理されたキャラ相関図の完成!
なんて楽なのかしら!!
てなかんじで関係図は北欧神話だけど、世界観はあくまで天使と悪魔がバリバリ出てくる聖書の終末後世界。北欧神話のホの字も出ません。(異教は認めない世界観だからね!)
でもきっと天使とか悪魔は私なんかよりずーっと賢いんだろうなー、どうしようめんどくせぇと悩み再発。
天才キャラ書くときって自分の凡才さ身に染みません?
よし、歴史上の哲学者の考え方を一人ずつあてがおう! 私天才!
この悪魔はソクラテスおじさん、
この天使は偏屈カントさん、
こいつは心理学者アドラーで、と。
よっしゃ。
そんなかんじで、適当に、書いております。
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