第16話 日本語ってむつかしい
同人誌を作らない同人会に在籍している。お互いの作品を読み合って、合評するのだ。書く上でめちゃくちゃ勉強になる場である。
本格的に創作活動をはじめて、一番手こずっているのが「日本語」だ。
「日本語しかしゃべれません! 絶対外国に住まないからいいんです! 日本語を極めますから!」
という私。
けれども、思った以上に日本語は難しいと、創作活動をはじめてから今にいたるまで、ひしひし感じている。
書いても書いても、「ここが変」「あれがおかしい」と指摘される。悔しいけれど、勉強にもなる。だって褒められたいから書いてるわけじゃないんだもの。「面白いものを書きたい」から書いている。だから面白くなるためならなんだってする。
まあ、「できてない」と言われすぎると「私の文章、まだまだなのね……」と落ち込んじゃうから、ちょっとお手柔らかに頼みたいが。
「自分の書いたものって、最高に面白い!」と思う。
書いてる人ならみんなそうなんじゃないかな。自分の好きなものを詰め合わせてるんだもの、面白いに決まってる。でも、周りの人に受け入れられないとすれば、それは客観的に「おかしい」のだ。
ここがポイント。「面白くない」じゃなく、「おかしい」だけだ。
だったら、「おかしくなく」すればいい!
同人会に行きはじめて、はじめて「面白いじゃん!」と褒めてもらえた思い出の作品を改稿している。6年ぶりに自分の作品を読んで、苦笑い。「下手!」
ほんとにひどいもんである。情景描写なし、世界観の提示なし。唐突だし、説明セリフのオンパレードで、あらすじだけのプロットみたい。でも、構成と内容はめっちゃ面白い。だけどやっぱり、こんな文章じゃ、だれも読みたくないだろう。
これを褒めてくれた人たち、マジでありがとうございます。
今は「これくらいいいでしょ、読めるんだし」と思っていても、客観的におかしいと、十年後の自分が「つまんない」と思ってしまう悲劇がおきる。
それはいやだ。
私は「自分がお金払ってでも買って手元においときたいもの」を書きたい。つまり、それくらい面白いものを。
まだまだ日本語は間違えるけれど。
日々、精進。
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