第3話 ライオンさんのもくろみ

褒められるのが好きだ。


動物占いでは「すごい!」と言われることに弱いライオン。

しかしながら褒められすぎてもいけない。


特にこと小説に関しては自分で「まだまだ」と思っている身。

あんまり正面きって「面白い!」なんて言われた日にゃあ

「こいつ…ぬけぬけとお世辞を…!」

などと勘ぐってしまう。


けれどもしょせんはライオン。

褒めてくれないとそれはそれでうれしくない。


褒められても素直に喜べないし

けなされてもやっぱり不愉快。


なんとまあ自分ってめんどうくさい奴だなと思っていたら、こないだこんなこと言われた。


「こんなもの書いてきやがってむかつきましたー」


語尾が伸びていた。

マジのトーンですね。


ふふふふふふふ。


さあて、またあの人に「むかつく」と言わしめてやろうじゃないの。

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