第3話

まあ、そりゃ、そうですよね


だいたい、入学したての私たちに待っているのは、自己紹介


人と会話をすることが苦手なため、


いやいや、ながら、話したのを覚えている。


自分のことで精一杯だった、私は

彼女の存在には気づいてなかった


平凡な生活を送るつもりだった私を乱した彼女に



私が、初めて、彼女と話したのはその年の夏休み明け


五月くらいから、学校に来ることが減り、

いつのまにか、ずっとこなくなっていた


その時の私は、彼女の名前さえも覚えていなかった


興味が一切なかった


それだけだ


夏休み明けの始業式


遅刻ギリギリで入ってきた彼女


単発な黒髪だった、それは、金髪に変わっていた


襟足が少し長く、

うまくワックスで整えられ、

不機嫌そうに教室に入ってきた


その時の、私の彼女のイメージ

関わっていはいけない不良

だった


体育の時間に、シャツから微妙に見える、両肩の刺青


制服のブレザーから微かに臭う、タバコの匂い


そして、金髪!!!!!



平凡なとこで育ってきた私には

それらが、理解できなかった



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実話 君に溺れた3年間 @seao

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