夕焼けの名残

君は今日もひとり

みんな不幸せなのです

みんな等しくかなしいのです

夜になるとこの世界に私だけのような

そんなきもちになります

闇の世界にひとり迷い込んだように

ひどく寂しくなります

ひとりで立っていられなくなって

誰かにすがりたくなって

もう息をするのもくるしくなって

それなのに

寄りかかれる人がいないのです

私はやっぱりひとりぼっちなの

悲しくて哀しくて

どうしようもなく孤独で

今日は空を見上げても

輝く星は見えません

私の心も分厚い雲の中を彷徨っているのです

そんな時は

夜空を見上げて瞼を閉じるといいのです

そうして

煌めく星々の光を想像します

眩い星がたくさんあるはずです

ひとつだけ摘んで心にそっとしまってください

ひとつ盗んだくらいでは怒られません

だって

数え切れないくらいたくさんあるのですから

きっとその盗んだお星さまが

あなたの心を煌めかせてくれます

目を開けたら、ほら

さっきよりもちょっとだけ世界がくっきりしていませんか