第9話 放課後パン





放課後、リジェットさんとの報告会にて






「どうでしたか、同級生との一騎討は」


「リジェットさん、その場に居たんだから知っているでしょう」


「え、何のことデス?」

・・・あくまでしらを切るつもりらしい。




それにしても・・・

やっぱり炎属性でしたか・・・惜しい・・・どうして男なんだミシェル君・・・



リジェットさんが何かブツブツ言っているが、まぁいいか



「筋は悪くないが、脛が隙だらけ過ぎる」

あれでは攻撃してくださいと言っているようなものだ・・・



(脛攻撃されるって発想、一般人には あまり ありませんよ・・・と言いたいが黙っておこう)






$$$






下宿へ戻るためにのんびり歩く。

夕刻、

ランプの明りが灯る。


整備された街並み、高い建物・・・

ぼんやり歩いていても飽きがこない。



・・桜花国もこんな街並みが広がる未来があるのだろうか

・・などと感傷に浸ってみたりする。




「ケイシュウ」




パン屋のお姉さんに呼び止められた。売れ残りのパンを持たせてくれるようだ。


下宿に帰ってさっそく食べる。


まだ暖かい・・・あれこれってデキたて?

ひき肉を固めて焼いたものが挟まっていた。

肉汁がパンに染み込んでいる。


美味しいな・・・



パンもいいけど、このお肉でお米を食べれたらもっといい。

そう感じつつ、舌つづみを打つのだった。



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