第6話 ミシェル君との決闘
夜中、
間借りしている屋根裏部屋で
謳州語の単語暗記をしていたが、気分転換に屋根に出る。
街の灯りが眩しい。
これじゃあ昼間みたいじゃないか・・・
敗戦して現在進行形で貧乏な桜花国とえらい違いだ。
向かいのパン屋のお姉さんが、俺に気づいて手を振っているのが見えた。
$$$
『お前に決闘を申し込むぜ!!』
数日後、
ミシェル君に手袋を投げつけられる。
決闘を申し込まれたということらしい。
取り巻き達がニヤニヤと笑う。
(さてこの状況どうしたものか)
過去に師匠はこう言っていた・・・
「いいか、ケイシュウ、『
いつだと思う?
「殺ってしまっても角の立たない人とか?」
陰湿か!!
正義のためと言いたいところだが、
正義というのも曖昧だからな
ダブルスタンダードだったり、ケースバイケースで
正義などというモノの基準は分かり辛い
そんなケイシュウのためにブレない基準を伝授しよう。
これだ・・・
『俺TUEEEE ならばすべて良し』
TUE?って何ですか(なぜ あるふぁべっと?)
「つえーと読むんだ」
先代の残した書物にもこう書かれている。
『俺TUEEEなら許されるじゃん?』
疑問形・・・
「どんな正義にも疑問の余地が残されている。先代の深いお考えだ、深い・・・深いなぁケイシュウ」
むしろ浅い気がするが
つまり、
『
この決闘を受けるべきなのだろう。
酷く面倒だが・・・
俺は立ち上がり、
ミシェル君に告げる。
『返事は明日だ』
※謳州語
もうひとつ忘れていた。
今の俺の雇い主はリジェットさんなのだから彼女に許可を取るべきだろう。
放課後、彼女にそのことを話すと
すぐに許可をくれた。
「・・・そうなると思っていました、私の想定内デス」
ぐっと親指を立てるリジェット
想定してたの?
やはり、リジェットさんはただ物ではないのだな
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