never ever...(終わりなき)

「アキノブ、確かに連れて来いとは言ったがもう少しやり方ってものがあるだろう」

棺に横たわったナイトメアを見て、Dropsは言った。

「やったのはインターフェースであって俺じゃないです。それで、どうしますか」

「どうするも何も。……死にかけてるじゃないか。インターフェースと言ったか、ひどいことをするもんだな。ここは病院でも診療所でもないんだぞ。わかっているのか?」

Doomは目を瞬いた。Dropsは棺からナイトメアを出し、『処置』を始めた。

「……待ってください。今なんて言いました?」

「『死にかけている』と言ったんだ。お前、瀕死の人間と死体の区別もつかないのか」

「俺は葬儀屋であって救急救命医ではないので……呼ばれたときには既に内臓も抜かれているわけですし」

Dropsは鼻を鳴らした。

「この女は生きているが、内臓も何個か抜いているはずだ。関係の無い話だがな。お前と同じだよアキノブ」

怯えたようにDoomは目を上げた。

「俺の内臓、その、生まれ持ったものに限っては全部そろっているのですが……?」

「メテオの方だ。軽量化のために『肉抜き』したんだろう。おい、起きろナイトメア。こんな程度で死ぬような人間じゃないだろう」



「ん……ああ、デスデコラくんだ……げっ、『Drops』! なんでここにいるの!?」

名前を呼ばれた『Drops』は殊更に嫌そうな顔をした。

「ご挨拶だな。説明してやれ、『Doom』」

「え、ええ。ここは地上です。急加速のGで失神して仮死状態になっていたのを蘇生したんですよ。詳しいことは……ナイトが知っています」

ナイトメアは目を瞬いた。

「わかった。それで、ナイトはどこ? 船から離しておいたらかわいそうだ。ナイト……! ……ナイト?」

「……ナイトは船の中です」

Doomは経緯を説明した。聞かせるのに不都合なところどころを伏せながら。

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