第7話【幸運の魔法?】
あらすじ。
蓮の好きな人判明。桃味がウザイ。以上。
あぁもう…どうしよう…
私が美優くんの事を好きだって確信したあの日から2週間経って、もうすぐ期末テスト。
なのに…なのに!なんか恥ずかしくて美優くんと話せない…しかもなんかアリスが…
『ダメ!萌えない!日菜!3人で勉強会するよ!』
って…そして
『そう言えば、アリスもオタクだったね…』
という
そして何で、勉強会なんだか…
~勉強会の日〜
結局、私の家に…
「蓮。今日友達来るから」
「…誰が来るの?」
「クラスの子とアリス」
「………ふーん……」
今ちょっと喜んだな…目が輝いたぞ。
「勉強会なんだけど…一緒にやる?」
「…………うん」
こうゆう時は素直なんだから…
すると、玄関のチャイムが鳴る
「はーい」
私は誰が来たのか分かっていても不意に返事する。
「来たよ!日菜!」
「知ってるってば…」
玄関には、相変わらず西洋感のある服を着たアリスと、想像の通りカジュアルな格好をした美優くんが立っていた。
ごちそうさまです…
叫びだしそうな気持ちを
二人を家にあげる。
「「お邪魔します」」
と二人は言い、家に上がる。
「いらっしゃい…」
と、パジャマから着替えた蓮が部屋から顔を出す。
数秒後、蓮は『クラスの子って男かよ…』
みたいな顔をする。
安心しろ、弟よ。美優くんはアリスの彼氏じゃないぞ…
「蓮も混ざりたいみたいなんだけど…良い?」
「私は全然平気だよー」
アリスには聞いてないんだけど…
「みゆは?」
「え?僕も別にいいけど…」
ほぉら、美優くん困っちゃったよ…
~リビング~
数学1問目。
既にわからない…
二人とも、次の教科行っちゃったよぉ……
蓮はなんか真剣に見てるし…
「あのさぁ…数学わからないんだけど…」
私はアリスに話しかける。が、
「今集中してるからみゆに聞いて。」
おいアリスさんよ。ニヤニヤしてちゃ信用できんぞ。
しょうがないか…
「み、美優くん…」
話しかけるどころか、見るのも恥ずかしいのに…と、思いながら、勇気を出し美優くんに話しかける。
「数学だよね?僕、得意だから教えてあげるよ」
待ってました!と言わんばかりに美優くんが笑う。無邪気な笑顔ごちそうさまです…
写真に保存したい…と思いながら
教えてもらう。
美優くんの教え方はとても上手で、分からないところはすべて分かった。
おまけに、楽しそうに教える美優くんの表情が可愛いって言うか…天使って言うか…語らせたら一生止まんないレベルっていうか…
…………って
「!?!?!?!?////(近いぃぃぃいいいいいいいい!////)」
やばいやばいやばい近い!少女漫画だったら
「……?アリス姉、何ニヤニヤしてるの?」
「んー?別にぃ?」
一人ニヤニヤするアリスの目には、楽しそうに勉強を教える美優と、顔を真っ赤にしてうつむいてる日菜の姿が写っていた。
(フフフッ…porte-bonheur《ポルトボヌール》の幸運の力ですね…)
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