第6話【愛しの弟が恋をしたってホント?!】

あらすじ。

幼馴染のアリスに再開した。アリスに好きな人バレた。以上。

~日菜家~

「れーん。お客さん」

私は、蓮の部屋のドアをノックし、入る。

「お客さん?誰?」

フッフッフッ…蓮はアリスのこと大好きだから驚くだろうな…

「ふふーん。聞いて驚くな…じつ…」

「蓮くーん!」

「んなっ!」

待ちきれなくなったアリスが、飛んでやってくる。私は驚き、変な声が出た。

ぁぁぁぁぁあ!計画失敗ぃぃぃぃいい!

「アリ…ス…姉」

「久しぶり!蓮くん!」

「う、うん…久しぶり…」

?…?!おいおいおい!蓮の顔がみるみる赤くなってくじゃないか!え?何その反応?

可愛いかよ!………いや、まさか、マジで蓮ってアリス好きなの?まじ?え?え?

【現在の状況】

私(日菜)→あたふた 蓮→顔真っ赤

アリス→ニコニコ

「そうだ!二人におみやげがあるの!」

と、手を合わせて笑うと、バックをあさる。

「これ、フランスのお守り!」

と、言って可愛らしい花がついた、小さなポットをくれた。

「porte-bonheur(ポルト ボヌール)って言って、幸福のお守りだよ!」

幸福…アリスらしいな…

「ありがとう。」

すぐ、返事したのは蓮だった。

天使のような微笑み《ほほえみ》をして。

パシャと、重なった音が鳴る

私とアリスは、同時に写真を撮っていた。

「……姉さん達何やってるの……?」

私とアリスは顔を見合わせて笑う。

それを見ていた蓮は呆れ笑いをしていた。

~次の日~

よし…えっと今日は私から挨拶…私から挨拶…

「おっ…おはよう!美優く…ん…って」

いねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

「おはよう!日菜~!」

「おはよう!日菜ちゃん♡」

「お、おはよう」

アリスは良いけど、ぶりっ子いるのかぁ…

「ねぇ。美優くんは?」

「んとー、みゆはまだ来てないよ?」

「そっか…」

「あれー?もしかして日菜ちゃん美優くん好きなのぉ?」

な!?何でいきなり!?

「そっそんなわけ…」

「だよねー♡」

よかった…このぶりっ子には教えたくない…

「だってぇ♡美優くんは私の物だもん♡」

………え?

「だからぁ、本当はぁ、日菜ちゃんは、」

だめ。それ以上言わないで。アニメやマンガ好きってのも、楽じゃない。この後の展開がわかってしまう…

「美優くんの周り彷徨うろついたらだめなんだよっ♡」

ほら…やっぱこんなこと言われるんだ…

「じゃあねぇ♡」

アニメとかマンガを沢山たくさん読んでるクセしてこのテンプレに耐えられないなんて…自分の情けなさと言われた時の衝撃で私は力が抜けたように席に座る。

なんか、すべてが信じられなくなった時

「どうしたの?」

いつもの優しい声が聞こえた。

振り返ると遅刻しかけて急いで来たのか、

肩で息を整えながらこっちを見ている美優くんがいた。暖かいその眼差しは、私の気持ちを確信させた。

やっぱり、私美優くんが

『好きだ』

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