第3話【二人っきりで学校案内はありきたりですか?】

あらすじ。

学校案内してもらおうとしたらぶりっ子来た。以上。

「じゃあ、まず1階から案内するよ。」

美優くんが、歩き出す。

「へっ?この休み時間だけじゃ足りないと…」

どーみても、広そうだったよ?この学校…

「あー…この学校、見た目より教室少ないから…」

あはは…と、美優くんが頬をかく。

なんか、美優くん…いや、中学生だし当たり前か… ?ショタっぽいって思いかけたのは、言うまでもない。

~1階を回りきった後〜

「2階は3年生と特級クラスの教室があるんだ。」

と、美優くんが階段を登りながら説明してくれる。楽しそうに笑うの反則です。ホント。

階段を登り切ると、.......なんなんだ。この蒸し暑い空気...ほんとに11月ですか?

「な、何でここ蒸し暑いの…?」

聞いちゃいけないんだろうけど、めっちゃ気になるので聞いた。

「やっぱ、気になるよね...」

「しかも、休み時間なのに…

なんで誰も廊下にいないの……?」

うん。メインこれ。ガチで二人っきりは恥ずかしいわ!

「えっと、まず1。蒸し暑いのは…特級クラスは、頭のいい人達が頭の良さで、競うためのクラスなんだ…」

困っている雰囲気で美優くんは話す。

「それで2。誰もいないのは、3年生は受験勉強の日で今日は休みっていうのと、特級クラスは休み時間が与えられないんだ...」

ブラックかよ…特級クラス…てか、受験勉強の日って何?!

【受験勉強の日】

〔この学校では、3年生は、1年に6回家で全員受験勉強をする日が定められてます。〕

そういえば、こんな事学校のルールみたいな紙に書いてあったような…

~2階を回りきった後~

「3階は特別教室がわかりやすく配置されてるんだけど、一応案内するね。」

「う、うん」

分かりやすいなら別にいいんだけど…まぁいいか。そう言えば、二人っきりで学校案内って見たことないような…と、悩んでると

「どうしたの?なんか悩み事?」

と、美優くんが話しかけてくれる。

「ううん。私アニメとか漫画が好きなんだけど、二人っきりで学校案内ってあまり無いなーって」

なんか不思議で笑がこぼれる。ありきたりそうでありきたりじゃないなんてなんか変だなぁ。

「…確かに、無いね。今気づいたよ。」

と、また美優くんはふんわりと笑う。

可愛い…マジ天使。

すると、休み時間終了のチャイムがなる。

「「やばい!」」

と、予想外な展開でハモり、顔を見合わせ笑う。って、こんな場合じゃない!と、二人で階段を駆け下りる。なんか…少女漫画みたいだな…

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