第2話【二次元だけ!のはず...】
あらすじ。
転校した学校の隣の席の人の笑顔が天使だった。以上。
むむむ胸が苦しいなんて、
ま、ま、ま、ま、まるで恋したみたいじゃん!私が好きなのは、二次元(と弟)だけ!
.........のはず.......と、一人で赤面してると、
「ええと...僕、赤井 美優。よろしくね」
と、美優くんはまた、ふんわりとニコニコ笑う。ままままマジで天使かっつーのぉー!
「よっ、よろしくっ」
鼻血吹き出してもおかしくない可愛さだよ...
あぁ、口の端が釣り上がるよー!
とか何とか変態的思考を重ねながらニヤけているのを隠すため口に手を当てながら頬杖を付いていると授業が終わってしまった。
やばい....なんも聞いてなかった...だが1時限目はクラスの話し合いで転校生の私は参加しなくてもよかったようだ。安心の一言。2時限目からはしっかり聞こう...あ、美優くんに学校案内してもらおー....
「美優く....」
「美優くぅ~ん♡」
うげっ、なにこの、男子受けを狙いまくって誰にも受けられなくなったみたいな声...気色悪い...
いかにもぶりっ子そうな女子が美優くんに抱きつく。ものすごいムカついたのは秘密。
「さ、西原さん...」
と、美優くんは困った笑顔で西原と呼ばれたぶりっ子から離れようとする。
私に気づいたぶりっ子は
「えっとぉ、桃味はぁ、西原ぁ、桃味でぇす♡ 」
なんだこの少女漫画にいそうなウザイぶりっ子は。しかも、見た目からは想像出来ない強い力で美優くんに抱きついているらしく、はなれないみたいだ。
「えっと、どうしたの?葵さん。」
名字呼ばれただけなのに恥ずかしい...
「えっと、学校の案内をと...」
「確かに案内しないとね。えっと、西原さん...」
「いやだぁ。桃味もぉ!」
うざったい性格ブスだなぁ..
「西原さーん。ちょっときてー。」
と、先生の呼ぶ声がする。
「チッ…はぁい♡」
……今思いっきり舌打ちしたよね?
「えっと、、、学校案内……してあげるね」
美優くんはまた、ふんわり、ニコニコ笑う。
「う、うん!」
今気づいた…二人っきりじゃん!
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