第14話

 僕はリュックサックから一冊の文庫本を取り出して、テーブルの上に置いた。

「『二十歳の原点』? 高野悦子……?」

「この人なら聞いたことあるな。生協の本屋にも積んであった」

 トシが言う。母校の有名人ということで確かに生協の書店では平積みになっていた。

「三十年近く前、まだ大学が広小路にあったころに在学していた先輩。由有ちゃんと同じ出身、高校も同じ。それで思った。ああ、このコは高野さんに引かれて京都に来たんだなって」

「三山くんには何でもわかっちゃうんだね……」

 自分の行動原理が知られていたとわかり、由有ちゃんはバツが悪そうだ。

「あの、踏切は、じゃあ……?」

 美智代が聞く。

「高野さんは当時盛んだった学生運動をしていたけれど、うまくいかなくて。バイト先で知り合った人との恋愛もうまくいかなくて。あそこで自殺した」

 美智代が思わず口を押さえる。

「この本は死後発見された高野さんの日記を遺族が出版したもので、当時は大ベストセラーになったんだ。映画にもなったくらい。だから、今でもあんなに花がある」

「みっちゃんもあそこに?」

「入学してすぐに行ったよ。俺の理解で高野さんの行動原理を説明すると……半ば無理やり処女を奪われたせいか、恋愛でも完璧を求めて、男性依存みたくなってしまって、フリーだと思って身をゆだねた男に恋人がいて。でも、もう後戻りできないくらい好きになってしまってた。社会人だったその男とはなかなか連絡が取れない。理想の恋愛もかなわない。睡眠薬とウイスキーで身体も心もボロボロになってあそこで……。そんなに何でもかんでも早く解決しようとしなければよかったんだ」

 自分で言ってて本当にそう思った。物事の中にはあいまいなままで置いておくほうがいい場合もある。タイミングを見たらすんなり終わらせられることでも、拙速に解決しようとするとより面倒になったり混乱したりすることもある。

「わたしのダメなところね。すぐに結果を求めてしまう。だから、三山くんにもいろいろ聞いてしまった」

 僕は高野さんについての感慨を述べただけだったのだが、由有ちゃんは自分のことを言われたと思ったようだ。

「世界の成り立ちに対して無常観と、恋愛がうまくいかない状況。由有ちゃんはこれまで高野さんの行動をなぞるような動きをしていたと俺は感じてた」

「……うん」

 由有ちゃんの目が静かに僕を見ていた。すべてが終わったあとの、穏やかな佇まいをしていた。

「だから、トシ、美智代、そして俺に拒絶されたと思った由有ちゃんが行くのは、あそこだと思った」

「今日は、」

 由有ちゃんが語り始める。

「山科、広小路、嵐山。高野さんが住んだり行ったことのある場所を巡っていて、それで最後にあそこにいた」

 僕もトシも美智代も何も言わずに、由有ちゃんを見ていた。


「死ぬ気、だったの?」

 美智代がズバリ聞いた。三人ともずっと持っていた疑問だったろう。でも、直接的に由有ちゃんを拒絶したトシや僕には聞けない質問だった。

「……よくわからない。ただ、トシくんが目の前に現れたとき、救われたと思った」

「同い年の俺に言われたくないと思うけど、生き急がなくてもいいんだよ。悲しいことは無数にあるけれど、楽しいことも同じ数だけあると思う」

「みっちゃんは幸不幸等量論者?」

 美智代が聞く。

「なにそれ?」

「人生において、幸せと不幸せの量は同じって考え方」

「うーん……とことんツイてない人もいれば、ハッピーな人もいるし……それはないんじゃないかな」

 ずっと黙って聞いていたトシが語り始める。

「こういうことじゃないか。偏差値グラフと同じで、大多数の人が偏差値五十を中心に分布してる。この人たちは幸不幸はほぼ等量なんだ。だけど、たまにとんでもなく偏差値の高い人がルックス・スタイル、頭もよくて、しかも金持ちとか地主の家に生まれて。しかも、幸運が続く。その逆に、偏差値の低い人は不細工で頭も悪くて、しかも事故に遭ったり病気に苦しめられて貧乏な家に生まれる。どこに生まれるかはもはや確率の世界」

「なるほど。人生も数学の世界に司られているのか」

「宇宙は数字で出来ている、なんていうから、人の運命もそうなのかもね」

 由有ちゃんがそういう。

「みっちゃん、志村さんはどうするの」美智代が聞いてきた。

「どうするって……断るよ」

「私、『あなたを許さない』なんて言われちゃったんだから、ちゃんとしてよ」

「『許さない』?」

 トシが聞くので、昼間のやり取りをリアルに再現してみた。

「前に店に行ったとき、みっちゃんの横にいた巻き毛の美形?」

「そうそう」

「あ、トシくん、なんでそんなに覚えてるの!!」

 珍しく由有ちゃんが声を荒げる。多分に演技は入っていたけれど。

「いや、まあ、あの店、かわいい子多いし、な。あははは」

「とにかく、私の前でちゃんと言ってくれないと。私の立場もあるし」

「なんなら、志村の前でキスする?」

「え」

「仲直りしたので、ごめんなさいって」

「みっちゃんって、けっこう残酷……」

「冗談だよ。でも、まあ今度会ったときに伝える」

「うん、お願い」


 思えば、わずか四カ月足らずの間に、僕たち四人はものすごい変化を受けていた。さらにいうと、この一週間はまさに激動という感じだった。こんなに心が揺さぶられるような事件は今後は起こってほしくないと、心底思った。


「ほんの数ヶ月前にはバラバラの場所で生きてた俺たちが、この街で出会って恋してるってなんかすごい確率だと思わない?」

 僕がしみじみそう言った。

「環境が変わると、いろんなことが動いていくね」

 美智代が続ける。「私、大学入ったら、絶対彼氏作るんだって決めてた」

「あ、私もそう」

「女の子ってそうなの?」

「女子高出身者はそうなるよね」

「ねー」

 女の子二人で同意している。

「女子高通ってるコにだって、彼氏のいる子はいただろ」

「そういうコもいるけど、出会いが圧倒的にないもん。彼氏いる子はそういう場に積極的に顔出す子だけど、私はそれはなんだか不自然な気がした」

 美智代が語る。

「不自然って?」

「まあ、そのコは無理してそういう場に行ってるわけじゃないと思うけど、私はそういう場にいくのはすごい抵抗があるというか、無理してるというか」

「そういう場って?」

「合コンとかディスコとか」

「一言でいうと、男漁りに行ってる感じ?」トシがバッサリ言う。

「そうそう。そんな感じ。初めての彼氏はもっと自然に出会いたかったから。みっちゃん、最初からよく声かけてくれてたし。一人暮らし始めて淋しい気持ちもあったから、なんだか助かった」

 美智代がどのようにして水素な僕に引きつけられていたのか、実は聞けてなかった。そうなんだと思いながら黙って聞いていると、由有ちゃんが口を開いた。

「私の住んでた町ではまだ高野さんの名前は覚えられてて。お父さんが町長してたしね。中学生の頃にこの本とその続編を読んでたら、高野さんは中学生のころから、世界のこと、自分のこと、将来のことをすごく考えてた。私もこの人くらい勉強しなきゃって思って」

 由有ちゃんが自分自身のことを語るのは初めてだった。

「いろんな部分で高野さんと自分は重なると感じてたから、進学先も自然と決まっていった」


「誰かの人生を真似たって、幸せにはならないよ。自分には自分に合う人生がついてくるはずだと思う」

「それがみっちゃんの考え?」

「まあね。でも、普遍的な考えだと思うよ。別に特別なこと言ってるつもりもないし。まあ、俺には真似たいと思えるほど影響力のある人と出会わなかっただけかもしれないけど」


 ポテチやチーズを肴に話をしていたら、トシが落ちてるのに気づいた。壁にもたれたまま首を垂れている。起こそうとした美智代を腕を伸ばして無言で制する。

「今日もずっとバイクで走ってたんだ。帰ってきたら、すぐに由有ちゃんを探しに行けって言われて。ずっと気が張ってたんだろう。少し寝かせたほうがいい」

「……そうね。ここにも気が緩んで限界突破しちゃった人がいるし」

 ふと見ると、テーブルに突っ伏して眠ってる由有ちゃん。

「……あらら」

「私もちょっと眠い」

「実は俺も」

「どうする? 置手紙して私の部屋に移る?」

「そうしたい気もあるけど、飲んだしこの部屋涼しいし」

「あははは。ごめんね、扇風機しかなくて」

「俺んちだってそうだよ」

 小声でふふふと笑って、「少し仮眠しようか」。

明かりを消してから、僕たち二人はごろりと横になって寄り添いながら目を閉じた。驚くほど急速に、僕たちは眠りの国へ連れていかれた。


**********************************


 ちゅんちゅん。

 鳥の鳴き声が聞こえる。目を開ける。どこだ、ここ。思い出す。

昨日からのことすべてが再生される。隣をみると美智代がむにゃむにゃ言ってた。

 そうだった。由有ちゃんの部屋だ。

 ゆっくりと起き上がる。目の前の壁にもたれて落ちていたトシの姿はなかった。テーブルの右側で寝落ちしていた由有ちゃんの姿もない。もしかして、隣にあると思われる寝室に二人で移動したのかな、なんて思ってたら、くすくすと小さな笑い声が聞こえた。声のする方向にはベランダがあるようだった。扉は開け放たれており、薄いレース地のカーテンだけがわずかにそよいでいた。

 その向こうに、二人のシルエットがあった。

 僕は無言でその姿を見ていた。背景には鮮やかな群青色の空。南向きと思しきこの部屋の、左側へ明るいグラデーションとなっている。聞きとれないほどの小声の会話のあと、二つのシルエットの一部が重なりあった。レースのカーテンが、まるで映画館のスクリーンみたいな効果を生み出していて幻想的だった。他人のキスシーンを生で見たのは初めてだったけれど、それはとても素敵な光景で、じっと見つめていても飽きなかった。キスのあと、由有ちゃんは組んだ腕にぎゅっとしがみついて、頭をトシの肩にくっつけていた。二人で明けゆく空を見ているようだ。見ているだけで自分の心の中にも幸せな気分が満ちていく。そんな不思議な気持ちだった。そのとき、不意に僕の脇腹がつんつん刺された。

「!」

 あやうく奇声を発するところだった。びっくりして刺されたほうを見ると、美智代がにんまりしながら僕を見ていた。

「なにじっと見てるの」

 小声で聞いてくる。

「いや、いい感じだなあって」

「私はじっと見てるみっちゃんをじっと見てた」

「え」

 カーテンがさわさわと揺らぐ。朝の涼風が駆け抜けていく。刻々と変わっていく空の背景。

「乱入しちゃおか」

「え、悪いよ」

「だって、もう十分くらい二人きりにさせてあげてるし。私だって朝焼けが見たい」

「そうか。そうだな」

 二人でこそこそとベランダのそばまで移動する。


 コホン。


 美智代がこれ以上にないくらいワザとらしい空咳をした。ん? と二人がこちらを振り向く。

「あ、おはよ」

「お、おお」

 奇襲を受けてトシが動揺している。

「私たちも朝焼け見たいなあって」

「あ、どーぞどーぞ」

「一番キレイなときは譲ってあげたんだから」

 美智代がそういうと、「いつから見てたの」とトシが情けなさそうに聞いてくる。キスシーン見られたくらいでビビるなよ……。

「んーとね、まだ空が碧い頃かな。だんだん明るくなってグラデーションがキレイで。ベストタイミングのキスだったね」

 ぶっ。思わずトシが吹き、由有ちゃんも赤くなりながら「もう、やだなあ」って照れている。

 「いや、マジでキレイだったよ。テーブルのあたりから見てたんだけど、明るくなりつつあるグラデーションの空を背景に二人のシルエットが近づいていって……」

「あー、もう三山くん、実況しなくていいから!」

 由有ちゃんも抗議してくるけれど、でも表情はニコニコしてた。

「映画みたいだったなあ。いいなあ、私もああいう映画みたいなの、してみたい」

「いつでもしてやるよ」

「みっちゃんが強いのは、こういうときに歯の浮くようなセリフを真面目にさらりと言えるところだよなあ……」

 トシ、落ち込むな。お前には必殺技「無欲の勝利」があるじゃないか。

 小さなベランダは四人が横に並ぶといっぱいになった。左から美智代、僕、由有ちゃん、トシ。外に出ると風の流れを感じる。


 朝だ。東の稜線。比叡山の向こうにある地平線からは、すでに太陽が顔を覗かせているようで、比叡の山並みがそれを遮っているせいか、稜線上から幾筋かの光の矢が放たれているように見える。東の空を眺めていると数秒ごとに空は色を変えていく。やや薄い雲が秋の気配を感じさせる。一番東側にいる美智代が身体を九十度左に回してずっと眺めているから、背後から抱きしめる。

「きゃっ」

「予測はしてただろ?」

「してないよぉ」

「あ、私たちは石になるから。その辺に生えてる松だから」

 由有ちゃんが意味不明なことを言っている。

「もう~」

 抗議するためか、こちらを振り向いた美智代の唇を奪った。

「んっ」

 離れようとする身体をかき抱いて逃がさない。逃げようにも美智代の背後はベランダの鉄柵だ。数秒の間、抵抗しようとしていた両腕も僕の胸から背中へ移動していた。

 数秒ののち、唇が離れると「もう……」と甘えた声で形ばかりの抗議をする。僕はそのまま抱きしめて、耳元で「大好き」ってささやく。

「ん」

 美智代はそのまま僕の胸にもたれて「わたしも」ってつぶやく。


 その瞬間、太陽光線が稜線を超えて僕たちを照らし出した。瞬時に肌への光の圧力が強くなる。じりじりと焼けていく感じがする。

「今日も暑くなりそうだな」

 トシが眩しげに言った。


 *********


 春から始まり、夏の京都で交わされたストーリーはこのあたりで終わりになるのだけれど、その後の僕たちのことを簡単に紹介しておきたいと思う。


 由有ちゃんは伸び伸びにしていた帰省のため、この翌日に実家へ戻った。そして一週間後に京都に戻る、と親には言っておいて、実は時間差で追いかけてきたトシと合流し那須温泉へ旅行していたという。当然泊まりだったので、ついに由有ちゃんも……と思っていたけれど、いろいろあったらしくて、その話はまた機会があれば綴りたいと思う。


 そして、僕と美智代は。

 このあと、美智代の部屋に移動して軽くシャワーを浴びて仮眠したあと、二人でバイト先に顔を出した。開店から仕事中だった志村に「仕事終わったあと、話がある」と言い置いて、いったん僕の部屋に戻る。そこでゆっくり風呂に入り、十日ぶりに美智代と愛し合ってから、たっぷりと眠った。

 二人とも元通りの精神状態になって、仕事終わりの志村と会った。

 店先で僕たちの表情を見た瞬間「仲直りしたのね」と言われて、僕と美智代は顔を見合わせた。

「まだ、何も言ってないけれど」

「見ればわかるよ。三山くんの表情、とても柔らかいし。そっか、仲直りしちゃったか」

 そう言って志村は顔を伏せた。


 *********


 九月に入るとハードワークの末、手に入れたバイト代を使って、神戸へ一泊二日の小旅行へ出かけた。夏休みが明けていたので、数日前でもホテルの予約は取れた。朝から東海道線で三宮まで行き、異人館のあたりを散策。高台にある、港が一望できるテラスでアイスティーを飲みながら、まったりとした時間を過ごした。


 九月になったといっても、まだまだ陽射しは強く夏の空気を用意してくれていた。

一生一度の十八歳の夏。

「いろいろあったけれど、思い出がたくさんの、いい夏になったね」

 そういうと美智代は「この夏のことは、ずっと忘れないよ」と言ってくれた。

僕たちがいつまで寄り添って生きていけるのかはわからないけれど、思い出は、この日の記憶はずっと永遠に続いていくと思った。


 宿泊先はポートピアホテルにしていた。ここ以外考えていなかった。

「夜景が楽しめるほうと、海が見えるほう。どっちか迷ったんだけれど、やっぱり海かなと思って」

 チェックインのあと、部屋に入ったときに美智代に言う。

「なんだか、大人になった気分」

「俺も。チェックインなんて初めてしたし」

「きちんとした身なりだったから、良かったんじゃない?」

 その日は、初デートのときのようにきちんとした服装をしていたから、年上に見られたのかもしれない。まだ、僕たちは十八歳同士だったけれど、不審者扱いはされなかった。

 僕たちはその夜ももちろん愛し合ったのだけれど夜更かしはしなかった。昼間に歩きまわって疲れていたということもあったけれど、目的はもう一つあった。


「朝焼けが見たいな」

 いつでも、いくらでも見られるよ、という僕に美智代が言う。


 初めて泊まった日、初めて抱かれた日、どちらも素敵な朝だった。いろんなことがあって、二人の関係をリスタートするに当たって、思い出に残る朝焼けが見たい。


 そのリクエストに応えたプランが神戸への小旅行だったわけだ。


 高層階の客室には鳥のさえずりは届かなかったけれど、しっかりとモーニングコールをセットしておいた。


「日の出、何時頃かな」

「五時半くらいだから、三十分前に起きよう」


 僕たちは夜十時には眠りについた。


****************************


 高層階の客室からは薄明の大阪湾が望めた。手の届くところに淡路島が見える。ベランダに出て、晩夏の空を眺めている。

「オリオン? もう冬の星座が見える」

 南東の空を眺めながら美智代が呟く。秋の南の空は明るい星が少ないが、夜明け前となると冬の星座が昇ってきているようだ。しかし、彼らの光は間もなく夜明けにかき消されていく。

夜明けの三十分前でずいぶんと明るくなってきた。残念ながらやや雲が出ていたが、群青色の空は一秒ごとに明るさを増していく。

 風が吹いている。

 水平線近くに散在している瀬戸内の島々が水面に陰影を浮かべており、まるで水墨画の世界だった。やがて、高層にあると思われる雲を地平線下の太陽光が照らしだしたのか、朱に染まっていく。

 それは世界に熱を入れて再び動き出させようとしているかのようだった。燃えるような紅色が黄色く変化しながら、輝いていく水平線近くの雲の輪郭が色濃くなっていく。

 僕は左側にたたずむ美智代の肩を抱き寄せる。これから幾度も二人の朝を過ごすだろうけど、この日の朝焼けを忘れないようにしよう。


「空も海も広いね」


 かけがえのない人と一緒に過ごす瞬間と、それを彩るデイブレイク・ヴュー。

 もうすぐ日の出だから、まぶしさで目が眩まないうちにくちづけをしよう。

 かたわらにいる美智代を覗きこむと、「待ってたよ」と囁いて、ゆっくりと目を閉じた。


(おわり)

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Daybreak View 木谷彩 @centaurus

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