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「先ほど説明したとおり、被害者は全員女性です。容態は芳しくなく、今も意識を取り戻していません」
深刻そうな顔の梶刑事。しかし、冷たい床に正座し右頬が腫れている姿では、どうにも話が頭に入ってこない。
「容疑者は
粘りつくような嫌な空気だ。確かに、資料から読み取れる範囲では、山古という男が犯人である証拠が書かれている。だからこそ、おかしい。
「梶。そこまでわかっていて、なぜ山古を逮捕しない? ウチに依頼するような内容なのか、これは」
そうだ。梶刑事が持ってくる案件は警察ではどうにもならないような事件。
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