第4話~記憶を心配する少女~

例の高台は未だに赤い輝きを放っている。その景色を真は一人、ベンチに座って眺めていた。

小春が和樹の幼馴染に電話をしていたのを耳にし、慌てて電話を変わった。岸波陽菜、和樹の幼馴染である彼女に慌てて、「告白の返事はしていない。ただ、頼みごとは引き受けた」とだけ話した。その時の反応は、「ごめんね、うちの子が」と、まるで娘の失態を謝る母親のようだった。

それから、しばらく考え事をしたい。と、小春を先に帰らせ今は一人。そのはずだった。

真は綺麗な夕焼けから目を離さずに背後に立つ人物へと話しかける。

「ここには近寄るなって言わなかったか?」

「おにぃ、ブーメランって知ってる?」

背後から聞こえたのは笑いながら言う女の声。真のことを「おにぃ」と呼んで慕い、真の実の妹。中学一年だ。

「俺がここにいるってよくわかったな、詩音」

「んー?たまたまだよ?」

詩音はそう言いながら真の横に座り、真っ赤な夕焼けを眺める。

何がたまたまだ。この高台は老朽化が原因で人が寄り付かなくなったところ。地域の人の散歩ルートにすらこの場所は入らない。つまり、何か特別な事情がない限り、この場所へ足を運ぶこともない。と言うことだ。

「お前、いつからいた?」

「さぁ?」

真と同じ黒髪。真と同じように髪はボサボサだが、これは癖っ毛であり、短く整えられている。顔立ちはよくスレンダーな体型。可愛い妹なのだが、多少ブラコンの気質がある上、本人にその自覚がない。

「ねぇおにぃ。さっきの人、誰?」

真が女子といるのを見ると詩音は目撃したその日にこのように聞いてくる。

「こんな人気のない場所で私の知らない女と二人きり。何を話してたの?」

「たいしたことじゃないよ。いつも通り頼みごとをされただけ」

「でも、告白されてたよね?」

まじでお前いつからいたんだよ。一番聞かれたくなかったところをちゃんと聞いているじゃないか。詩音がいつからいたのかわからない以上、頼みごとを引き受けた。その一点張りで乗り切るのは不可能。そこを聞かれている時点でそれが無理であると判断する。

「告白は受けたけど、あいつと付き合う気はない」

「本当に?」

「あぁ、断じてな」

「じゃあさっさと振っちゃいなよ。期待させても向こうが可哀そうだよ」

 我が妹ながらなかなかとんでもないことを口にする。この妹は人間の心と言うものをちっとも理解できていない。もっとも、真が理解しているのかと聞かれれば。そんなわけはないと答える。それでも、この妹は理解できなさすぎている。

「人間関係をうまく築くにはそうしちゃいけないんだよ」

「どうして?」

「告白してきた人を振るとさ、お互いが変に意識して関係があいまいになるんだ。これは人によりけりだけど、会いたくなくなるということもあり得る」

「じゃあいいんじゃない?」

 人の話をちゃんと聞いていたのかよ。会いたくなくなると困るって話をしているというのに。

「頼みごとを引き受けた以上、俺はそれをやり遂げる。その間に関係がこじれるとせっかく頼みごとを受けたのに無駄になっちゃうだろ?」

「じゃあ引き受けなきゃいいじゃん?」

 確かにその通りだけど。違うんだよ。結局のところ、目的は人間関係を構築するところにあるんだから。頼みごとを引き受けず、人間関係も築けないようじゃあ絶対に苦労するころになる。

 なんて一生懸命説明したところで、この妹の考え方は変わらないだろう。簡単に意見が折れてくれるのなら、そもそも一生懸命になって説明する必要もない。だから、

「大人の事情だ」

 なんて高校生が言ってみたりする。

 意外なことに、この言葉への反応は驚くくらい薄かった。

「ふーん。そっか」

 おにぃまだ子供じゃん。とか言われると思っていたが、詩音はまだ別の何かを気にしているようだった。

「で、何を頼まれたの?勉強?頭よさそうに見えなかったし」

 こら。人を見かけで判断するなよ。あながち間違っていないのかもしれないから、余計にな。

「頼まれごとは、今まで一番めんどくさい」

 今まで引き受けた、と言っても入学からひと月ほどしか経っていないが、その間に引き受けた頼み事は会話の種としてすべて詩音に話していた。だから、今までで一番めんどくさいこと。ということに心底驚いているようだった。

「え、あの、家から逃げ出したっていう鳥を探した時よりも?」

 あったなそんなことも。何とか三日で見つけた同級生宅から逃げ出した小鳥を探すと言うもの。確かにあれはめんどくさかった。というよりも、探すのも捕まえるのも大変だった。けど、今回のそれは、その何倍もめんどくさいし時間もかかるだろう。

「今度は、記憶を探せ。だってさ」

 くすくすと笑いながら何気なく、何ともないかのように言ってみるが、口に出してみて思う。なんだそりゃ、と。

「なに、それ」

「簡単に説明するとな、記憶を失くしました。中学校が同じでした。何か知りませんか?ってだけだ」

「え、あの人っておにぃと同じ中学校だったの?」

「ん?見覚えでもあったか」

「全然ない」

「だろうな」

 実際、真だって名前は知っていたしなんとなく顔も覚えてはいたつもりではいたが、今日あったあの人は全然知らない人だった。強いて言うのなら声は変わっていないような気もするが、そもそも過去に会話をしたことがあるというわけでもない。ただそんな気がするだけ。

「じゃあ、おにぃの知っている人?」

「同じ中学校の奴なら多分みんな知ってるぞ?」

「私、おにぃと同じ中学校じゃないから」

 そうだったな。と、いうか学年が違うんだ。知っているはずもない。

「沖野小春。俺が通っていた中学校のある意味で有名人だ。もしかしたら、俺が通っていた頃に、話題に出していたかもしれないけど、悪い。さすがにそこまでは覚えてねぇや。って、どうかしたか?」

 沖野小春という名を出した途端に詩音は固まった。

「あれが、こはるねぇ?」

「こはるねぇ?」

「あ、ごめん。なんでもない」

 何でもなくはないだろう。明らかに動揺しているだろ。

「知っている人だったか?」

「知っているも何も。これは、うん。おにぃの記憶がなくてよかったって心から思う」

 どういうことだよ。記憶がなくなっていてよかった。ということは、過去に小春との間に何かがあったということか?それなら、確かに忘れていてよかったになるのかもしれないが、それはそれで気になる。

「で、その沖野小春って人は、記憶喪失なの?」

「聞く限りだとそうらしい。俺が覚えている中学校の頃とは比べ物にならないほどに劣っているみたいだけどな」

「ふーん、そっか」

 これもまた淡白な返事だった。もう興味がないと言わんばかりの。それでも、詩音の中ではまだ何かが引っかかっている様子だった。

「やっぱり、頼みごとを引き受けるの、やめない?」

「やめねぇよ?一度引き受けたら最後までやり遂げる。それが俺だからな」

「けど、出来るの?記憶喪失って簡単に治るものじゃないでしょ?おにぃが苦労していたみたいに」

 そこを衝かれると何とも言えなくなる。

 真の記憶喪失はとても軽度なものだった。物の名前はある程度覚えていた。ただ、自分の正体、場所の名前、思い出と言うものを思い出すのには苦労したし、いまだに思い出しきれていない。事故からまだ一年経っていないから、これから望みがあるのかもしれないが、真が思い出すことを諦めた。

 沖野小春の記憶喪失は、真とは比べ物にならないほどに激しい。物の名前、自分の正体までははっきりしているようだが、彼女が取り戻そうとしている物は形としては残りにくい思い出。真がすっかり諦めたものを取り戻そうとしているのだ。

 当時住んでいた場所に行く。当時の同級生と話す。そんなことで記憶が取り戻せば苦労はしない。有効な手段ではあるが、実行に移すのも大変だ。

 真の場合。当時住んでいた場所に行ってみたり、同級生と話してみたりもした。それでも、ピンとこないものはこないのだ。思い出という記憶を取り戻すのは容易ではないと、この身をもってわかっているはずだった。それでも、

「俺はやる。たとえ何年かかっても、俺はあいつの記憶を取り戻す」

「やけに熱が入ってるね。やっぱりその気が」

「それはないって。これは・・・リベンジだ」

「リベンジ?」

「そうだ。俺が出来なかったことを、別の誰かで達成する。そうすることで、俺が出来なかったことをできたってことにする」

「要するに、自己満足?」

「そうともいうな」

 それにしても、どうしたものか。というかどうしようか。記憶を取り戻すために何をすればいいのかが考え付かない。

 記憶を失った当時住んでいた場所に行く。当時の同級生に話を聞く。小春は記憶を失った時から同じ場所に住んでいて、同級生とも話しているはずだ。だから、今更そんなことをしたところで、意味はないだろう。

 そもそも、小春のことをよく知らない以上、記憶を探すことも困難な気がする。よく知る必要があるということになるが、正直に言うと仲良くはしたくない。理由としては単純に生理的嫌悪。これだけは本当によくわからない。あいつの懇願した目を見てからだ。どうにも心がくすぶられる。胸の奥がチリっと痛む。

 一度頼みを引き受けた以上はやり遂げる。損な性格をしているなとは自分でも思う。途中で投げ捨てるのは個人的に好かないし、初めから何もしないというのも後に後悔しそうで悔しい。だから、今まではどんなに時間がかかってでもやり遂げた。

 ただ、今回に関しては少しだけ後悔している。明らかに時間がかかる。冗談のつもりで「何年かかっても」なんて言ってはみたが、本当に何年もかかりそうだ。最悪でも、高校在学中には片付けたいところではある。

「ねぇおにぃ。少し気になったんだけどさ。どうして、あの子の前と私の前で口調が違うの?」

「んー?そうか?」

「うん。一人称だって、変だし。なんか、私以外の人と話しているおにぃってどことなく気持ち悪い」

 おいおい、今のはさすがに少しだけ傷ついたぞ。話し方が気持ち悪いだって?あんまり気にしたことはないけど、まぁ、確かに違くないこともない。

「これも、人間関係を築くためにやっているの?」

「意識してやっているわけじゃないんだけど、そう言うことになるな」

「それって、どうなの?」

「どうって?」

「ほら、自分のことを隠しながら他の人のことを知るのって、何かずるくない?」

 一理ある、だろうか。意外と人間関係は曖昧なものだ。本当の自分を全て晒し出している奴もそんなにいないような気がするが、まだまだ子供である中学生の詩音には、そういったことも理解できていないようだった。

「ずるいのかもしれないけど、生きるためにずるは必須だ。お互いのことを知らなくたって関わることはできる。仲がいいのか悪いのかは一旦置いといてな。だから、そうだな。本当に信頼できる奴にしか俺は自分を隠したりしない」

「私には?」

「隠しているつもりはないぞ?」

「ふーん。そっか」

 今度の淡白な返事には、どことなく嬉しそうな内面が見え隠れしていた。

 まさか自分の家族にまで自分を隠すようなことはしない。何かあった時、一番身近な存在が自分のことをよくわかっていない、なんて状況にだけはなりたくないからな。これは本能に近い部分が働いている。決してそうしようとしているわけじゃない。

「さて、と。そろそろ帰ろうか」

「うーん。もうちょっと待って」

「何かあったか?」

「もう少しだけ、ここから見える街を見ていたい」

 なるほど。詩音もここから見える景色に目を奪われてしまった。ということか。

「じゃ、もうちょっとな」

 どうせ今家に帰っても誰もいない。と、言うかいつ帰っても誰もいない。

両親は例の事故で他界したのだ。真と、まだまだ幼い詩音を残して。

 だから、現在は高校生と中学生の二人暮らし。本当はいろいろと問題があるはずだったのだが、あくまでもいつものようにこの街で過ごしたい。という、真と詩音の願いに、祖父母たちは了承。そうなるようにしてくれた。

 一応、生活必需品や食品、必要なお金はその都度用意してくれているため今のところ困っていることはない。言うならば、学校進学のために一人暮らしを始めた。感覚としてはそれに近いだろうと思う。

 そんなこんなで、家に帰っても誰もいない。遅く帰ろうとも叱ってくれる人はいないのだ。そのことを真は何とも思ってはいない。今更そんなことは、慣れた。

「ねぇ、おにい」

「ん?どうした?」

「おにぃも記憶喪失なんだよね?」

「まぁ、小春よりは軽度のものだとは思うけどな。それが、どうかしたか?」

「ううん。ちょっとだけ気になっただけ」

 よくわからないが、なんだかんだで詩音も真が記憶喪失であることは気にしているようだった。

 そりゃそうか。両親を失い、一番繋がっている血筋が濃いのは兄である真だ。その真が記憶喪失となれば、妹である詩音は心配するだろう。

「心配すんなよ?俺の記憶はほとんど戻っているし、残っている。最後にお前がおねしょした時がいつだったかも正確に覚えているぞ?」

「そ、そんなどうでもいいことは忘れて!」

 恥ずかしそうに頬を赤く染めた詩音に真は続けて言う。

「俺が思い出せないのは、中学校の二年間。それも断片的に、だ。思い出せないからって困っていることは何もないんだ。だから、安心しろ」

 そう、今は何も困っていないのだ。それに、記憶がないと言っても、人間が物事を全て記憶しているというわけでもないのだ。そもそも困るようなことでもない。あくまでも真の場合ではあるけど。

「私のこと、忘れたりしない?」

 突然、そんなことを言われた。

「当たり前だろ?かわいい妹のことを忘れるわけがないだろ。そもそも記憶喪失に陥るということ自体が稀だ」

「そうだよね。よかった。安心した」

「そうか。ならよかった」

 だらしない笑顔を浮かべて詩音は真の顔を見た。

 その顔は、赤い夕陽に照らされてどことなく儚げに見えた。しかし、瞬きをすると、そんな儚さは消えていた。そして、今まで見たことがないほど真面目な顔をしていた。

「おにぃ。私、おにぃの記憶の手がかりを持っているんだけど、聞きたい?」

 詩音は不意にそんなことを訊ねてきた。真の記憶の手がかり。失われた記憶が取り戻せるかもしれないという意味に聞こえるが、詩音に嘘を言っている様子はない。

「そうだな、俺の記憶だ。思い出して損はないだろうな」

「そう。思い出しても、後悔しない?」

「え?」

「さっき、私が言ったこと。おにぃに記憶がなくてよかった。その記憶を思い出せるかもしれない材料を、私は持っているの」

 そう言われると急に恐怖感が増すのだから人間と言うものは不思議だ。だが、いくら恐怖感が増そうとも、それが自分の記憶であるというのなら、過去の自分はそれを実際に体験しているということだ。思い出すのは、実際に経験するよりも被害は少ないだろう。

「大丈夫だ。教えてくれ」

「・・・うん。わかった」

 少しの間の後、詩音は静かに口を開いた。

「おにぃには、彼女がいたことがあるの」

 彼女がいたことがある。ピンとくるものは何もなかったが、このタイミングでこの話をしたということは。

「それが、沖野小春」

 あぁ、そうだと思った。

 話の流れで、そんな気はしていた。何かが、思い出せそうだった。

脳裏に思い浮かぶのは今いる場所とは違う高台。あの時は晴れていて、よく晴れた昼下がり、小さく見える街を眺めていた。その程度だった。

「何か、思い出した?」

「なんか、風景をな。ただ、彼女がいたかっていうのは曖昧だ。引っかかるものがないんだよなぁ」

「うーん。じゃあ、今はそれでいいや。ただ、沖野小春はおにぃが付き合っていた人で、私も何回か勉強を教えてもらっていた。あの人は、頭がよかったから」

 あぁ、なるほど。合点が行った。真が沖野小春の名前を出した時、詩音は「あれが、こはるねぇ?」とこぼしていた。それよりも前には、「頭が悪そう」と評価していた。

 だから、自分の知る沖野小春とは違い困惑し、「あれが」なんて言ったのだろう。辻褄は合う。

 もしかして、真が小春に生理的嫌悪を抱くのもそれが原因なのだろうか。妹に自分の恋愛について聞くのもなんだか複雑な気分ではあるが、聞かないわけにはいかない。

「俺って、何で別れたんだ?」

「そんなの私が知るわけないじゃん!そんなの、こっちが知りたいよ」

 ま、そりゃそうだよな。昔の自分が今の自分と性格的に変わっていないんだったら、わざわざどんなふうに別れたのかなんて、いくら家族でも話しにくい。知らなくても無理はないだろう。隠すわけじゃなく、家族だってそんなの知ったところでどうしようもない。だから、過去の自分は言わなかったのだろう。

 逆に言えば、過去の自分が言っていれば、ここで何か進展があったかもしれないというのは、後悔先に立たずというやつだ。過去のことはもうどうしようもない。考えるべきは、その過去をいかにして思い出すのかということだ。

 ただ、過去に沖野小春に彼氏がいたことがあるというのはかなり有力な情報になるかもしれない。ここはとりあえず詩音に感謝だ。

 さてさて、このことは小春には報告した方がいいだろう。ただ、彼氏が誰だったかは教えない。教えたら確実にめんどくさいことになるのが目に見えている。だって、告白していた奴だ。過去に付き合っていたんだぜ、なんて話したら、「うわぁ、これが運命ってやつなのかな?」とか言い出すに決まっている。

「ねぇ、おにぃ。やっぱりやめよ?記憶探し」

「またその話か?」

「だって、おにぃの中で一番大切だった人を言っても思い出せないんでしょ?じゃあ、どうやって他の人の記憶を思い出させるの?」

「それは、だな」

「できないことなんて、始めからしなくてもいいじゃん!

「そうは言ってもな、もう引き受けたし」

「だから何!?そんなの、プライドなんか捨てなよ!断りなよ!・・・まだ、わかんないの?」

 詩音の顔は真っ赤に染まり、目には少しだけ涙が溜まっているようだった。

「おにぃがこはるねぇと別れたのは、そうなる事情があったってこと。それを知らなくても、おにぃはこはるねぇと一緒にいることで思い出しちゃうかもしれないんだよ?そうなったら、おにぃはまた苦しむことになる。そんなの、私はもう見たくない」

 ついに詩音は泣き出してしまった。彼女なりに考えていてくれたのだ。このタイミングで、辛いとわかっている記憶を思い出させようとしたのも、こうして現実を突きつけて諦めさせるため。

 その心遣いはただ単純に嬉しかった。それでも、プライドとかそういうのは関係なしに、

「俺は、やるよ。俺の記憶まで取り戻せるというのなら一石二鳥だ。知らない方が幸せ。なんて言葉があるが、過去の自分は今の自分が知らないことを知っていたんだ。今更苦しむようなことだってないはずだ」

 妹の体を自分の方へと引き寄せ、安心させるようにして言う。

「俺は、過去の記憶にかき乱されはしない」

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