第3話:イベント
よく考えてみれば今回のパーティーメンバーは女性4人。
普通に考えてみたら旅をしていてさらにイベントに参加するのだから、はたから見たら頭のおかしな連中に見えていることだろう。
この国は比較的に物の流通がいいらしくなんでもそろうようだった。
旅行用のやぼったい服を戦闘しやすい身軽なものに着替える。
女性4人のせいもあってこの時間が一番長かった気がする。
武器と防具、アイテムを買いそろえてイベントの準備はできた。
1日目の戦闘の相手は直接攻撃がメインの男性5人のパーティー。
グレイス(格闘家)が街で買った金属性のトンファーなる武器を試したいと一人で楽しそうに遊んで終わってしまった。
本人なりに致命傷をあたえないように頑張っていたらしいがその光景は酷かった。
彼女の場合、そもそも受付のランクで最弱と言われたのが気に障っていたらしい。
確かに判断基準は図りかねるものはあるが、格闘家を名乗る人物は危険だと思うのだが・・・
2、3日目の相手は攻撃と魔法のバランスのいいパーティーだったが殺傷能力が高い魔法が使えない能力の高い魔導士は役にはたたないらしく、グレイスがまた楽しそうだった。
さすがにつまらなかったようで、カレン(精霊使い)が後方支援といいながら攻撃に参加していた。
4、5日目の相手はかなり能力が高いと聞いていたがグレイスとカレンが楽しそうだった。
6日目はインペリアルガードのサブチーム。
さすがに暇だったので刃のないレイピアを借りて攻撃に参加するつもりだったが、見ているだけでなにもしないまま終わってしまった。
7日目:戦闘開始の合図
相手のリーダー「いままでの試合から、戦わないで降参してはもらえそうにありませんね」
女性「はい、残念ながら」
相手の魔導士「う・・・」
相手のリーダー「どうした?大丈夫か?」
相手は6人のチームで試合開始後に魔導士風の2人が倒れた。
女性「ああ、大丈夫です。気を失っただけだと思いますよ」
相手のリーダー「なに?」
女性「うちのオリビア(魔導士)は奇術師なんですよね・・・」
相手のリーダー「・・・」
女性「彼女は魔法を使う時に唱えないから・・・」
相手の残り3人の動きが遅くなる
女性「たぶん重力制御か動作遅延を広範囲でかけたんだと思います」
グレイスが駆け込んで2人地面に叩き伏せたタイミングでカレンが精霊魔法で1人の気を失わせた。
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