まいどお騒がせユーキスくん
ユーキス*アマリリスは向こう見ずのお馬鹿だが
ネオス王国、王妃のご息子である。
「どこの王宮に送ったんですか?」
銀髪の男性にきかれる
ユーキスはきこえないふりをする。
わがまま王、エルを信頼させウニバルゾのある国の王宮に送り出すのにユーキスは成功した。
「少なくともネオスではないから安心したまえ。」
能天気なユーキスにたいし銀髪の男性、サイはイライラしている。
「問題はごめんですよ。ただでさえ今回はわからないことだらけで大変なんですから。」
二人を見ていたヒディーが立ち上がる。
「ことおそしてとこだな。お客がきたぞ。」
窓を開けると羽の生えた龍と小柄な人間が飛び込んでくる。
「まったくスィーラもっと穏やかに出来んのか?」
小柄な人間がさけび赤い髪の青年が窓からひらりと入ってくる。
「オヤオヤ、どうやら我々は入口ではないとこから入ってしまったようだ。ヒディーさんなぜここに?」
「スィーラ、まさかユーキスお前はネプチューンの王宮にやつを飛ばしたのか?」
「逃げましたね。」
ヒディーがきいたときにユーキスは部屋から出ていた。
「困りますよ。得たいの知れない異世界の王を我々のとこに送られてわ。おかげで大変なことになりました。責任とってくださいよ。」
スィーラに言われサイのまわりで小さな爆発がおきた。
「アツッ!サイさんのせいで後少しでわかりそうだったのにわからなくなった。なんでスィーさんがいるんですか?」
腕についた火をバタバタと消しながら金髪の少年がいう。
「ユーリまたあなたですか?」
「ユーリは知らないよ。ユーキスがどっかの空間にあのわがまま王を送ったんだから。スィーさんが来たてことはまさかネプチューン王宮?」
「バカ王子ですか。まさか、じゃすまされません。その者が神聖なるティティの館を自分のものだといいはり一族しかふれてはいけない宝石にふれ闇の封印がとけさらに時空の砂を館からだしたのでこちらに闇の者の王、ルシファーの魂が転送されてしまったんですよ。」
スィーラの話にユーリが固まる。
「ヤバイよネオスの時空の歪みでこちらに闇の者がいつ出てもおかしくないのに。」
サイのまわりからゴーと炎がたつ。
「危ないから火をださないでサイさん。」
ユーリが水の陣をひき被害をおさえる。
「すいません。まったく騒ぎを起こす名人ですねユーキスは、ヒディーさんあのバカが何かしないか見張るのと同時に自由に力を使えないようにしてください。」
サイの言葉にヒディーが立ち上がる。
「スィーラ、とにかく俺はお守りしてくるわ。俺がここにきたのもお守り役だしな。」
腕を当てる挨拶はネプチューンの敬意を表すあいさつだ。
ヒディーは今は派手なパンク兄ちゃんだが、本来は龍だ。
ネプチューンで最も美しく力がある三目一族の……事情ありで追放されているが。
「ヒディー以外を集めましょう。事によっては私達全員動かなくてはなりません。」
サイがそう言って石の板に布をかける。
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