投稿再開のお知らせと、リライト完了と。

(当作品未読の方は、どうぞ飛ばしてください。駄文です)


 当作品をご愛読いただいておりました皆様、ご無沙汰しております。尾崎ゆーじです。

 大変お待たせしておりました。タイトルの通りリライトが終わりまして、ツヨシの投稿を再開する運びとなりました。

 ここまで時間がかかってしまったのは、何より自分の未熟さゆえです。改めて読み返すと、まあ酷くて。ぶっちゃけやめちゃえよと思ったくらいですが、この先の展開と、その先の先にある伝えたいものを思った時、やっぱりきちんとリライトして、きちんと描かなきゃと感じたのでした。

 伝えたいことがいっぱいあって、書きたい世界が溢れてくるのに、それをベストに表現する力がまだまだで、非常にもどかしいです。

 つまるところツヨシと同じで、何かを実現するには吐き気を催すようなもどかしさが付きまとうのです。

 今後も試行錯誤しながら、成長していきますので、どうか応援のほど心からお願いいたします。

 そんでもって、1巻分のストーリーが終了するまでは、毎日投稿したいと思います。


 というわけで、前置きが長くなりました。


 リライト完了に伴い、試験的にタイトルを変更します。シリーズトータルで見ると現行の『勇者ツヨシ、踏み出せ!』もダサ熱くて良いのですが、私が当作品で思いを伝えたい読者の方々が、まずは一人でも多くこの作品に注意を向けてくれたらという思って変更してみます。現行タイトルを気に入っていた方がおりましたら、すみません。反応次第では、戻すことも視野に入れています。ご容赦ください。


※と、していましたが、試験の結果を受け、タイトルを戻しました!(2018,7,1)

 

 今回のリライトにより、かなり多くの箇所に加筆訂正がございますが、主なストーリーに変更はありません。チート能力と聖剣を与えられた勇者ツヨシが、あれやこれやでああなっちゃう話です。

 ただし、今まで描写がはっきりしなかった箇所や、新しいキャラの追加、現行では登場していたけど2巻以降に登場させることにしたキャラ、ツヨシがこぼすかっこいい台詞……などもありますし、だいぶ期間も空いてしまったので、再読をおすすめします。

 第三章の(8)からが最新話になりますので、別に気にしないという方は、そちらからお読みいただき、次の投稿をお待ちください。

 変更点は気になるけど再読している時間がないという方は、下記に変更点を思い付く限り記載しておきますので、なんとかイメージで補っていただければと思います。

 一度、当作品のゲシュタルトを構築し受け入れていただいた皆様には大変申し訳ありませんが、今後面白くて熱い作品を作っていくことをお約束しますので、なにとぞ、温かく温かくご容赦のほど、よろしくお願いします。

 

注!! 以下、既読の方のための変更点一覧になります。ネタバレも含みますので、万が一、当作品を未読でここまで読んでしまった方は、読まないでください。










第一章(ツヨシが異世界に旅立ってから出所するまで)


・ツヨシが最初に降り立ったのは、アギーの部屋の中という設定でしたが、スムーズに外の世界を見せたかったので、ベランダということにしました。

 また、ツヨシがアギーの部屋のセキュリティにより体が動かなくなって、自由に行動できないようにしました。結局のところセキュリティ魔法って何なの?という疑問からそうしました。あと、ちょっと近未来な要素を入れたかったというのもありまして、警報やアナウンスを加えました。


・アギーのボディスーツにスカートのような腰巻きや、胸のフリンジ飾りが付いて、ちょっとお洒落かつ色気がでました。


・ツヨシが最初に見るネウトラ国の街『アイルサイド』の街の描写です。


『 目の前に広がっていたのは、真っ黒な高層ビルや、キノコ型や螺旋状などの摩訶不思議で様々な形状の大きな建物の数々が、一面に立ち並んでいる景色だった。

 巨大オブジェと言われても違和感のない建物たちだが、そこでたくさんの人が活動しているような気配というか、息遣いを感じる。あっちでは蒸気のようなものがもくもくと上がり、そっちでは工事現場を思わせる金属音が響いている。

 ふと見れば、白や赤、黒、シルバーなどの色をした何かが、それらの建物の隙間を縫うように、宙を飛び交っている。』


・今後重要となるネウトラの(惑星サームの)シンボル的なタワーについても、最初に重点的に描写することにしました。


『 ファンタジーというよりSF映画的な街並みだ。

 その象徴とでも言うように、街並みのずっと向こうに一本、異様な太さと高さの塔がどんとそびえている。

 断言していいが、東京都墨田区にある電波塔なんて比較にならない大きさだ。

 塔は鉛色に近い黒で、いたる箇所に美しく輝く緑色のネオンが走っている。下部は大樹の根を思わせるような数本の支柱に支えられ、その頭は雲を突き破り、どこまでも空のはるか彼方まで延びていて、てっぺんが見えない。

 そんな塔を支えているのだから、支柱だけでも相当にでかそうだ。

 何なの、あれ? 』


・裁判や刑務所の様子、刑務作業などのシーンは大きくカットしました。どう考えても冗長な感じでした。毎日投稿の呪いにかかっていたような気がします。


・更生プログラムにより出所する際、すぐに理事長が登場し、学園に行くことになります。魔法に関する説明などは、その後にじわじわと登場します。

 なお、私立ネウトラ学園の凄さをここで説明することにしました。


『私立ネウトラ学園』

 完全中立国ネウトラにおいてはじめて設立された学校で、現在は第二~五校まで分校も存在する。

 いずれも小、中、高等部からなる一貫教育方式を採用している。

 理事長は、その界隈で知らない者はいない『生きる伝説』と呼ばれる教育者、シャルロッテ・バーナ・グライスロ(年齢不詳)が務める。なお各校にはそれぞれ運営責任者として学長が置かれている。

 型破りな理事長による先進的な教育理念と『全種族共存社会の実現とそれを成し得る有能な若者の育成』という明確かつ壮大なスローガンを掲げ、各国のあらゆる種族の若者が入学を希望してくる。そして実際に、現在をときめく有力者、著名人の多くがこの学園の卒業生だ。

 就学期間は小等部六年、中等部四年、高等部二年。二学期制。

 高等部を修了し、卒業するためには必修科目と選択科目を履修して規定の合計単位を取得し、最後に卒業論文を提出しなければならない。そのシステムは、いわば現実世界の大学のそれに似ている。

 単位取得および卒業に必要なのは、毎期末に提出するレポートや論文の出来だけ。出席日数や授業態度などは、ほぼ評価の対象とならない。

 極端な話、一度も学校に行かずとも卒業は可能という意味で、かなりの成果主義。

 それがこの学園のやり方であり、実際にほとんど通学せずに卒業する生徒もいて、そいつは現在、ネウトラ国の重要なポストに就いているそうだ。

 そういう奴がごろごろ在学し、シャルロッテ理事長の教育理念の下で学んでいる。

 それが私立ネウトラ学園。


 アッシュさんが丁寧に学園説明をし、理事長が「うむうむ」と満足げにうなずく。

 名前だけ聞くと安いギャルゲーのタイトルみたいだが……中身は相当にすごい学校らしい。現実世界じゃバッシングされそうなそのシステムも、学校嫌いな奴にとっては嬉しい限りだろう。


・この世界にツヨシが言うような危機は無い、と理事長やアッシュさんが予め断言してしまいます。ツヨシは、この時点で『じゃあ何で俺はこの世界に?』という疑問を抱きます。


・学園を現役で卒業できないと、更生プログラムも打ち切るという過酷な条件も付けられてしまいます。


・囚人じゃなくなるまで、銃剣の所持申請は許可されません。よって、聖剣ガドッシュが返還されることはありません、と出所時に断言されます。保証人のサインとかは関係ありません。


・更生プログラム対象者となったツヨシの担当監視官として、新キャラが登場します。コリン・アゾティスという女性警官で、額に角を生やし、赤い髪のむっちりお姉さんです。冷静沈着で言動は厳しく、仕事に真面目です。感性が少し変わっています。随所で登場することになります。



第二章


・学園の登校初日からスタートします。アギーにも、羽ネコにもツヨシはまだ会いません。


・現実世界で元幼馴染のひなたと遭遇した話は、ここで回想として登場させています。現実での出来事は、1巻ではそれほど紹介しないことになりそうです。


・現実世界において転移石による転移の瞬間を見られてしまうと、世界の秩序が乱れる可能性があるとして、女神様からなるべく見られないようにと念を押されている設定にしました。



第三章


・ここでもコリンが登場します。行き倒れたツヨシを介抱し、ギルドの存在を教えてくれます。ストーリー上は今までと同じですが、コリンの人柄が現れており、転移前→転移後のビフォーアフターを目撃する張本人にもなります。また、更生プログラムにおける監視システムの内容もいくらか紹介することになりますので、できれば一読を。第三章の(1)~(3)くらいまででしょうか。今後、コリンは結構なキーパーソン(鬼人ですが)になりそうなので、ぜひ、どんなキャラか掴んでいただけたらと思います。


・ギルドのお姉さんとツヨシの間で、こんな会話がなされます。

「危険な仕事と言われて思いつくものといえば、警察かあるいは『対策機構』ですけど」

「対策機構?」

「はい、そういう職業があるんです。でも国家資格が必要ですから……そこを目指すのも素晴らしいことですけど、今すぐツヨシ様が働くとなるとちょっと──あっ!」

 言いながら、お姉さんが声を上げた。マギパッド上で、何かを見つけたらしい。


・仕事に行く前、集合場所(塔)の名前は『サーム宇宙エレベートタワー(通称、サームタワー)』に決まりました。

 各支柱は三本で、東柱、西柱、南柱ステーションとなっています。各ステーションの中は、駅と物流センターが混ざったような雰囲気で、運送スタッフやら観光客やらはいますが、ショッピングモールにはなっていません。


以降は新話となります。お楽しみください。


長々とお付き合いいただきありがとうございます。

タイトルが変わっても、ゲシュタルトが崩壊しても、ツヨシの進む道に変わりはなく、私が伝えたい思いにも変わりはありません。

どうか、変わらぬ応援のほどよろしくお願いします。


2018.06.25 尾崎ゆーじ







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