なにを教わったかなんて、口ではいえません!

さあて、ここからが本番だ!ノーパンになった娘子はへたり込んで、呆然としている。

 もう動けないだろう!ノーパンだからな!

 逮捕される前にトンズラしよう。

 肌に明かな熱気を感じ取った。通常、殺気ともいう。

 それを叩きつけてきたのは、緑髪の少女。装備は日本刀だ。

「きさまーーーーー先日の変質者かーーーーむーちゃんになにをしてくれるぅ」

 先週のおれなら、まったく追えない速度で麻陸楓はせまってくる。

 その目的はおれとキスしようという目的はぜんぜん無い。

「くしなだ流抜刀術 無残!」

 横一文字の斬撃!内蔵がぜんぶはき出されそうな勢いの剛剣だ。

 右踵で地面を蹴り、わざと寝転んで、楓の真下をスライディングですり抜ける。

 高速スカートめくりの成果を見せてやるぜ!

 そう、彼女の長いスカートの裾をほんの少し破ったのだ。

「どこまでも愚弄しおって・・・・そこまでしてパンツがほしいかああ!」

「理由、説明したろ!」

「首相の頭に被せるなんて話を信じられるかーーーーー!」

 そりゃそうだよね!

 くそ・・・スカートが長くて・・・足が読めない・・・またこの前みたいに脱いでくれないかなあ・・・

 周囲の見物人はどうしてるかって?青い看板のコンビニで朝食買ってるぜ?

「くしなだ流抜刀術・・・地龍!」

 楓は身を低くして、おれに向かってくる。超下段狙いの抜刀術!

 両膝を全力で曲げて、跳ばなければ、おれの靴代はこれから一生無料になっていただろう。ひぃ・・・怖い怖い・・・

 後方宙返り・・・両手で着地して、おれは態勢を整える。

「一度ならず・・・二度も・・・わたしの抜刀術は・・・免許皆伝だぞ・・・」

 このへんで勘弁してくれないかね?

「一体、お頭になにを仕込まれた?」

 スカートめくりだと言っても絶対に信じてくれそうもなさそうだ。

 くそう・・・歯が鳴りそうだ。おれは前へ踏み込む。

 左足からと・・・見せかけて・・・右足で左へ跳ぶ。

 右拳を握りしめ、握ったまま、それを振りかぶると見せかけて!

 左手は、まったく違う場所へ向かっていた。さっきわずかに破ったスカートの裾だ。

 力を込める!赤いスカートは縦に破れる!見ろ!足が丸見えだ。

 楓はおれの顔にめがけて、斬撃を繰り出すが・・・どうやら首はつながっているようだ。

 このままじゃ勝てない・・・

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