それが公僕のいうことか!

「金田君!なぜ!定時連絡をせんのだ!」声の主は官房長のようだ。

 わりいな!する気なかったんだよ!

「まあいい!状況を説明したまえ」

 素直に目標といま、風呂場で接触し、おれの命が危険だと伝えた。

「なに、風呂場で目標と接触しただと!なぜ脱衣所でパンツを奪わない?」

「さらっというな!おれを性犯罪者にする気か!」

「君はすでに前科一犯ではないか!なにいってるんだきみは!」

 畜生、国家権力ナンバー2に性犯罪者扱いされちゃったよ

 おれは息を荒げながら、疑問を叫んだ!

「ところで、なんであのじじいにたのまなかったんだ?簡単にパンツ盗んでたぞ!」

「もちろん、いの一番にたのんださ。舌をだされたよ」じじいはこう言ったそうだ。

 わしはヒマでヒマでたまらん!いじめがいのある若者をよこせば、そいつをパンツ泥棒に仕立ててやろう!官房長はすぐ補足できる性犯罪者の顔写真を十数名、送付した。

「老師は、現役の隠密お庭番衆の頭で武術界の長老の一人だ。そこで君に白刃の矢がたったわけだ。老師の名指しなんだよ、君はだれかに似てるのかね?」

 知ったことか。

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