第ニ十回 妹と私
私には年子の妹がいる。小さい頃はあまり仲が良くなかった(妹は私が大好きだったが、表現が下手というか面倒くさい子だった)が今は仲がいい。
私とは何もかもが真逆の妹。
得意なのは文系・理系。顔立ちはクール・キュート。服は良いものを少し・安くてたくさん。空手の型は剛・柔。同性にモテる・異性にモテる。料理ができる・できない。お菓子が作れない・作れる。物事に対して中途半端・ストイック。などなど……ちなみに前者が私。
私と妹は何もかもが真逆。だけど不思議と気があうし話が盛り上がることが多い。趣味も興味の対象も一致しないけれど、自分自身の将来とか生き方に対する考え方が一致する。姉妹ということもあって巡り合わせを感じてしまう。
妹は昔、それはそれは面倒な性格で手を焼いた。外では人に気をつかいすぎ、そのストレスを家に持ち込んで発散する。いつでも噴火寸前、そんな感じだった。素直になれず、面倒くさい。私のことが大好きで構って欲しいのに、私への接し方が私を遠ざけるという悪循環にはまっていた。大嫌いだった。
そんな妹もいつしか優しい良い子になっていた。外に気を許せる相手が出来るようになったのだろう。それから私たちは今までが嘘みたいに仲良くなった。妹はたまに思い出したように「ウチ嫌な奴だったよね、ごめんね」と謝る。過去を清算するように私に優しい。
どんなきっかけで人が変わるか分からないなと思った。今の妹と昔の妹は本当に別人のようで、昔されたひどいこともあまり思い出せないくらいに優しい子だ。いや、もともと優しい子だったのに暗い側面にそれが隠れていただけなんだろう。
何が書きたいんだか今日はよく分からないまま書いてしまった。ただ、妹と話がすごく盛り上がったので書きたくなった。
私と妹。大事な妹。昔には思えなかったこと。受け入れてあげられなくてごめんねって、言えないお姉ちゃんでごめんね。
ナマケモノ日記 糸吉 紬 @tsumu_lemon
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