第十五回 見せたら終了

物語を書くって難しいなあと、当たり前なのですが。

私はこのエッセイと短編集と詩集で計三つの連載をしています。(短編集と詩集はきちんと続いていません……)

短編集は(広義的な意味での)星をテーマにした短編です。星って色々イメージが広がるし好きなんですけど、いざ頭の中の最高傑作を文に起こすと上手くいかない。短編は二つ掲載していますが、一つは情景と書きたい部分から膨らまして、勢いで書いたもの。もう一つは書きたいセリフから膨らまして、筋道立てて書いたもの。私としてはどちらも好きですが、評価がついたのは前者のみ。後者はさっぱりでした。私にはいわゆるプロットやからくりのあるような話は向いていないのかもしれない。あるいは、私に向いているのは現実的である必要のない幻想的なものなのかもしれない。


私は、書きたい。なるべく勢いで、私から溢れ出る言葉で(もちろん吟味するが)、興奮にまかせて書きたい。それがいい作品だったら一番嬉しい。

それでもやっぱり考えて書きたい時もある。そうしてつじつま合わせやなんやかんやと考えているうちに駄作に思えて仕方がなくなる。なによりもまず書き始めることがいいのかもしれない。少し状況が落ち着いたらまた短編を書きたい。


正直私は誰も評価してくれなくてもいい。読んでくれればいい。もっと言えば、ここに公開しているだけで満足という、なんとも向上心のない人間です。

私は演劇部に演者として所属していたのですがその時も、自分が演技をすること、それを見てもらうことが好きなだけで、評価されることはセット程度の考えだった。一連の流れ。もちろん褒められたら嬉しいし、直すべき箇所を指摘されたら直す。ただそれは、良いものを見せたいという気持ちからで、純粋な演技に対する向上心ではなかったように思う。見せることが好きなんです。


ぜひ読んでください。もちろん興味がなければ大丈夫です。私がきちんと物語を書き始めたのはカクヨムを始めた時ですからほんの数ヶ月前です。経験値もなく、自意識にまみれたうるさい文かと思います。……こんなこと言って読みたくなる人はいないですね。プレゼン技術磨かないといけないな。


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