第30話田中1-3
「聞いたよー・・・・シフトの事。
折角の休みが潰れちゃった~」
あぁ、さっき高谷さんに話した休みの話か。
「あの日休みを届けてたんですけど、休みにして貰えなくて・・・・。
それでシフトの事なんですけど、出勤する日を交換しても・・・・」
「いいよね~、独身って暇で。
私なんて今週は週6回シフトはいっちゃってさ~。
子供も2人居るし旦那も居るし、主婦って忙しくて大変~」
やっぱり小西さんもシフトがキツキツで大変なんだ!
私自体独身でいくらでも働いて稼ぎたいし、小西さんは旦那さんの扶養に入ってるだろうし交代した方がいいじゃない!
「それなんですけど、休みの日私代わりに出ます!
今週出勤日が2日しかなくて。
どの日が休みたいですか?」
「えーー・・・あ、そういうの迷惑。
こっちも予定を立てて働いてるのに、勝手にそういう事されてもマジ困る」
「え?」
「私は田中さんと違って結婚して家庭がある身だから、そういう自分勝手にコロコロ予定を変える事ができないの。
いいよねー、田中さんは結婚出来ずに自由で。
私なんて田中さんの年齢の時なんて、上の子産んでたけどね。
じゃあもう店戻るから」
そう言うとケラケラ笑いながら店内へと歩いて行った。
何?今の。もしかして嫌味を言われた?
小西さんの後を追いかけて店内へ入ろうとした時、小西さんの声を聞き足を止めた。
「今外に様子見に行ったら、田中さんが
『私にこんな大変な仕事を押し付けて、副店長の2人マジ死ねよ』
って怒ってたよ~。怖い~。
二人共田中さんに刺されないよう気をつけてね」
・・・・そんな事言ってない。
今日は暑いはずなのに、いっきに全身に鳥肌が立つ。
小西さん。どういう事?
もしかして副店長とこじれた原因って、小西さんも関係してるの?
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