第20話小西 由佳子2-1

「おはよう!高谷さんっ!」


店に着いてすぐに高谷に挨拶をすると、その隣にはあの女が・・・・。



「あ!小西さんおはようございます」


目が合うとニッコリ微笑んできた。

お前に挨拶したんじゃねぇよ。



「あぁ・・・小西さんおはよう。

今田中さんに仕事の指示をしてるから後にしてくれる?」


またぁ?あの女が採用されてからいつも私が待たされてばかりじゃない!



「わかりました!また後で伺いますぅ~」


高谷を睨みつけてみたけど、こっちの事なんて見やしない。

あの女と楽しそうに会話したまま、私が立ち去る事に。


・・・・・弁当渡そうとしただけなのに・・・・!



そろそろ我慢の限界!

高谷の一番の彼女は私なのに!

あいつはそれを忘れてる!




丁度今晩高谷と密会する予定だから、その時にしっかり話さないとね。

誰が自分の中で最高にイイ女で、誰を一番に大事にしないといけないか、を。

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