第5話黒狼の牙(笑)

「シント!!お前はアリスを連れてにげろ!」

バルスが叫んでる。

足が勝手に震えている、 怖い!!怖い!!怖い!!

だけど!!

「ふざけたこと言ってんな!!このクソじじいがぁぁ!!!」

逃げれわけないだろ!!怖いけど、怖いけど、赤の他人の俺を助けてくれた人を見捨てられるかぁ!!


自分は王様なんだから逃げればいいのに!


俺の代わりに囮になろうとしている。


他人の俺に親みたいな目を向けてくれている。


そんな人、、見捨てれるわけねぇだろうがぁ!!


ガキーーン!!シャキーーン!!

剣と剣との打ち合いが始まった。

もちろん俺は素手だ。

剣で打ち合いながらバストが叫んだ。


「こいつらは国内で有名な盗賊団だぞ!!

リーダーは元B級冒険者だぞ!!

勝てっこないぞ!!!!」

「ならなおさらだ!!」

俺の前にいたやつをぶん殴る。


手が痛い。

顔に血がかかる。

剣が首をかすった。


だけど体は逃げようとしない。

体が戦え!と脳が命令している。

怖いけど、見捨てるのはもっと怖いから。


殴る、避ける、殴る、避ける、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る


7人ほど倒した

残っていたのはピエロだけだった。


「覚悟しろよ」

思ったより低い声がでた。


「ほぉ!ネルゲート王国盗賊ギルドの四天王でありながら、黒狼の牙の長の私をあなたがたおすと、、、」


初めて出た王国の名前がネルゲートか、、、、

ネルゲート、、なんかかっこいいな。

黒狼の牙、、厨二病かな?

しかもバリバリフラグたててくれてる!!

こんだけフラグがあれば、かてる!!


「おう、倒してやる!おっちゃんの仇をとってやる!!」

「まだ生きてるで!!!」


「では、行きますよ」

「ああ!」


ダン!!という二つの音が辺りに響いた。


ザァンン!! バゴォォ!!!


大きな音が鳴り響く



ズシャァァア!!


砂けむりのなかには一つの影が立っていた。

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