第3章

国王探しが始まって1ヶ月が経った日、三人の候補者がマイル城に呼ばれた。


ラスタ元軍隊長

グラエナ宣教師

スタドラ元国王



見た目は40代のおじさんのラスタ。


グラエナは化粧が濃いおばさん。


スタドラは顔をお面で隠しているのでどんな顔か分からなかった。


この3人の姿を見ながら

「この3人から国王選ぶの?」

アレンシアは不安そうにドリーに聞いた


「ま、あくまで候補者ですから」

ドリーは苦笑いしながら言った


「貴女がアレンシア様か?」

ラスタは腕を組みながら聞いてきた


「私がアレンシアです。何か問題でも?」

アレンシアが返事をすると


「ハッ。こんなガキが国王候補だったなんて… 国は何を考えているのだ」

ラスタはアレンシアを指さしながら言った


「ラスタさん、アレンシア様を指さすのはおやめ下さい」

ドリーはそう言いながら胸ポケットから手帳を取り出した


「その手帳は何に使うの?」

アレンシアが聞くと


「採点表です。最高得点者を最終候補者にします」

ドリーは笑顔で言った


「国王選びってそうやって決めるのね…」

アレンシアはドリーの真剣さに少し引いていた

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