2.5章

あれから1年

ロイドは今回の反逆罪の責任を取り辞任した。

ロイドの後任としてやって来たドリーはアレンシアとオランジュを元気付ける為に日々イタズラや読み聞かせなど楽しい城ライフを作ってくれた


そんなある日

クルト国王の死刑が行われた事をマーガレット国軍の報告によって知る。


「お母さん… 」

アレンシアは部屋の端っこで一人泣いていた


その姿を見たドリーは

「アレンシア国王!妹の前で泣かないで下さい!悔しいのは分かりますがオランジュ様の為にも泣かないで下さい」

ドリーはアレンシアの耳元で言った


「私は国王にならない。なるのはお姉ちゃんだもん…」

アレンシアは大声で言った


「グーシー様は…」

ドリーは口を閉じた。


マイル国ではアレンシアの知らない所でグーシーのマイル国帰国を禁じる法律が出来ていた。


それを知らないアレンシアは毎日姉の帰ってくる日を待ち望んでいる。


「お姉ちゃん帰ってこないの?」

アレンシアが不安そうな声で聞いた


「いいえ。いつかは帰ってきますよ。今は帰ってくる為に修行なさっているのですよ」

ドリーはそう言いながらも

いつかは本当の事を言わなければ…

そう考えていた

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