これが結末です

建物内部から聞こえてくる足音を聞きながら

「あ!お姉ちゃん帰ってきたんだ!遅いよ」

アレンシアがグーシーに近づくと


「あ、アレン。げ、元気そうでなによりだ!」


「?」

アレンシアは姉の少し変な対応に戸惑っていた。


「それより何かいたの?帰ってくるの遅かったけど…」

アレンシアが聞くと


「な、何もいなかったさ。私の聞き間違いだったみたいだ…」



「じゃあ明日は、いよいよ新人類と会うんだね!楽しみ…」

アレンシアが足をじたばたさせながら言った


「あ、アレンよ。明日新人類の所に行くのはやめないか?私一人で行ってくるよ。アレンは国に帰ってゆっくりと私の帰りを待っていてくれ」


姉の一言に驚いたアレンシアは

「何で!?私はお姉ちゃんと一緒に死にたいって言ったじゃん!絶対に帰らないからね!」


駄々をこねだしたアレンシアを見かねたフレドリカは

「ご、ゴメンなアレン」

そう言ってアレンの頭を強く殴った



それから1日経った日

アレンシアは自国の自分の城の部屋で目が覚めた


「お姉ちゃんは!?どこに行ったの?」

アレンシアが汗だくだくの顔で目の前に立っていたロイドに聞く


「グーシー様は…」

ロイドは、その後を言おうとしなかった

「ロイド!早く続きを言って!」

アレンシアが大声で怒鳴ると


「グーシー様はマーガレット国軍に反逆行為をして牢獄に行きました。クルト国王はその責任を取り昨晩マーガレット国に連れていかれました…」

ロイドは悔し涙を流しながら言った


「え…お母さんまで連れていかれたの!?お腹の中の妹は?妹は無事なの!?」

アレンシアが大声で聞くと


「妹のオランジュ様は1階のベッドで寝られています。オランジュ様の心配は不要ですがクルト国王は反逆罪で死刑となるでしょうな…」

ロイドは泣きながら言った


「お母さん死ぬの?なんでよ!なんで殺されないといけないのよ!」

アレンシアが泣きながら言うと


「これが国なのです。これが現実なんですよ…」

ロイドは泣いているアレンシアを抱きしめながら共に泣いた


この日以降グーシーとクルト国王がマイル国に帰ってくる事はなかった…

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