夢の中なんだけど!

クリム大臣、ニーラ大臣、アレンシアの3名で会議をしている時間帯国王は夢の中にいた。


「魔王、魔王起きて下さい!」

国王は夢の中でアレンシアに起こされた。


「国王は魔王じゃないんだけど…」

国王は眠い目を擦りながらアレンシアに言うと

「魔王、何寝ぼけてるんですか!今日は勇者がこの魔王城に攻め込んでくる日ですよ?そんな日にふざけないで下さい!」

アレンシアは真面目な顔で怒鳴った。


「国王そんな事知らないんだけど…」

国王は少し半泣きになりながら小声で反論した。


「ほら、魔王。この杖持って勇者と戦ってきて下さいよ」 アレンシアは国王の身長よりも20cm高い杖を渡した


「国王こんなでかい杖持てないんだけど!」

国王は杖を指さしながら言った


「魔王!ふざけないで下さい。いつもは杖持って遊んでるじゃないですか」

アレンシアは呆れた声で言う


「そんな日常知らないんだけど!!」

国王が怒鳴った瞬間


「頼もう!私は第20代勇者ニーラだ!!よろしく頼むぞ魔王」

ニーラは魔王室の扉を開けて大声で自己紹介をした


そんなニーラには構わずに

アレンシアと国王は喧嘩をしていた

「早く杖持って勇者を倒して下さいよ魔王!」

「だから!そんな重い杖持てないんだけど!!」

国王とアレンシアは周りの目を気にせずに喧嘩をしていた


「あの…勇者なんだが」

ニーラは小声で言った


「そんなの知らないんだけど!!」

国王は大きな杖をニーラに目掛けて投げつけた


大きな杖は回転しながらニーラの顔面にぶつかった

「ぐわっ!」

ニーラはその場で崩れ落ち鼻からは血を流していた


「勇者さん!?大丈夫ですか」

アレンシアは心配そうにニーラの元へ近づく


「ま、魔王。良い攻撃持ってるじゃないか」

ニーラは杖の攻撃に満足していた


「魔王、流石にやりすぎです。勇者さんに謝って下さい」

アレンシアが怒った口調で言うと


「アレンがやれって言ったんだけど!!」

国王はその場で泣き始めた


その泣いている時に国王は夢が覚め現実世界に引き戻された


現実世界では、目の前にニーラ大臣がいた


「国王起きたか?早速なんだが私と釣りに行かないか?」

ニーラ大臣は釣り具を見せつけながら言った


「釣り場で魚の餌になって消えてしまえば良いんだけど!!」

国王は半泣きで枕をニーラ大臣に投げつけて寝室を出て行った


「こ、国王。朝から良いご褒美を貰えた…」

ニーラ大臣は鼻血を出しながら興奮していた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る