絵本なんだけど!
クリム大臣とアレンシア、ニーラ大臣が会議をしている時国王は一人で暇だった
「アレンシア会議遅いんだけど」
国王は寝る時いつも持っているクマのぬいぐるみを抱きしめながら会議室の前で寝っ転がっていた
会議室は防音で出来ている為中の物音は聞こえない。
何を行っているかも分からない状況に国王は少しだけ寂しかった
「国王抜きで遊んでるのかな…」
国王はクマのぬいぐるみを強めに抱きしめながら悩んでいた
その時、この城のお手伝いさんのドリーがやって来た
「国王、もう夜遅いですからお休みになられてはいかがですか?」
ドリーは国王の目を見て言った
「で、でも眠れないんだけど!」
国王は先程まで大切にしていたクマのぬいぐるみを地面に投げつけた
「ベッドに行けば自然に眠くなりますよ。さ、ベッドに行きましょう」
ドリーは国王の小さい手を強く握りしめた
「国王眠くないんだけど!これ以上手握りしめたら反逆罪にするんだけど!!」
国王は顔を真っ赤にして怒った
「国王、反逆罪ってどこで学んだんですか?」
ドリーは驚いて聞いた
「絵本!アレンがくれたの!」
国王は自信満々に言った
「国王、そんな絵本捨てて童話の絵本でも読みましょうよ」
ドリーは呆れながら言った
「その童話は国王出てくる?」
国王は心配になりながら聞いた
「もちろん、国王どころか魔王まで登場しますよ」
ドリーが魔王の真似をしながら言うと
「じゃあドリー!今からベッドで読み聞かせしてほしいんだけど!!」
国王は目を輝かせながら言った
「もちろんですよ。さ!部屋に行きましょう」
ドリーは国王と手を繋いで部屋へと向かった。
その五分後にアレンシアがシュークリームを買う為に部屋から出てきた
「あれ?国王寝たのかな…」
アレンシアは会議室の前から消えた国王の事を心配しながらも城の外のコンビニエンスストアへ向かった
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