クリムなんだけど!

マーガレットが国から去った次の日アレンシアは急遽隣国のニーラ大臣と反マーガレット派のクリム大臣の3人での会議が行われた。

会議室は急な話し合いな事もありピリピリと緊張感が伝わる。

「今回は急遽集まって下さりありがとうございます。早速なんですけどマーガレット派の軍事的暴走のお話を…」

アレンシアが1番に口を開き話し始めた時


「ねぇアレンシア。マーガレットなんてこの世の汚物の様な名前言わないでくださる?」

反マーガレット派のクリム大臣が小さく白い手で耳を塞ぎながら言った。


「すみませんクリム大臣。しかし今は好き嫌いで話を止めることが出来るほど平和な時ではありません。マーガレット様は、いつ我が国に攻め込んでくるか分からない状況なんです!」

アレンシアが会議室の机を叩きながら言った


「そんなに真剣に考えてるなら先に先制攻撃すればいいじゃない。流石にあの汚物も先制攻撃されたらノーダメージではいられませんわ」

クリム大臣は、そう言いながらポケットからシュークリームを取り出した


「クリム大臣、今はシュークリーム食べる状況ではないぞ?」

ニーラ大臣が冷たい目でクリム大臣を睨んだ


「貴女も食べたいんでしょ?」

クリム大臣はニーラ大臣にシュークリームを見せつけながら言った


「そ、そんな!私はシュークリームより国の防衛の方が…」


グゥー



ニーラ大臣のお腹からシュークリームを食べたいという返事がきた。


「私買ってきましょうか?」

アレンシアがため息をつきながら言った


「そ、そうか?すまんな」

ニーラ大臣は顔を真っ赤にしていた


「クリム大臣はシュークリームもう一ついりますか?」

アレンシアが聞くと


「いるに決まってるじゃない」

クリム大臣から可愛げのない言葉が返ってきた


アレンシアは少しだけ怒りながらも口答えせずに会議室を後にした。


ニーラ大臣とクリム大臣の二人きりになった時

クリム大臣からニーラ大臣に一つの質問をした

「貴女、このマイル国は石油が豊富だってこと知ってますの?」

クリム大臣の質問する時の笑顔は少しずる賢い笑顔だった…

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