嫌な客なんだけど!

新年早々嫌な客が城にやって来た

アレンシアは、その客が大嫌いで同じ場所で呼吸をするのも嫌だった。


「マーガレット様お久しぶりです。今回はどのようなご要件で」

アレンシアは嫌々お茶を出した


「新年の挨拶に来たのよ。何か不満でもあるのアレン?」

マーガレットはお茶を飲まずに持参してきた水筒のお茶を飲んでいた


「いえいえ、また戦争の参加を迫りに来たのかと思ってました。挨拶だけなら何も問題はありませんよ」

アレンシアは笑顔で言った


「貴方達みたいな弱小軍隊に頼むようになるくらいなら降伏しますよ。貴方達の国の兵器はハリセンでしょ?」

マーガレットはそう言うと急に席を立ち


「貴女みたいなボンクラ大臣に興味はないのよ。早く国王を呼びなさい!」

マーガレットは時計を見ながらイライラしていた


「この後何かご予定でも?」

アレンシアは時計を見た


「次はリッセル国に挨拶に行かなくては行けないのよ」

マーガレットは大声で言った


そこに

「アレンうるさいんだけど…」

国王がウサギのぬいぐるみを持ってやって来た


「国王新年あけましておめでとうございます!」

マーガレットは先程までとは違い万篇の笑みで挨拶をした


その姿を見ていたアレンシアはマーガレットの顔面を蹴りつけたい程ムカついたが我慢することにした。


「お、おめでとうなんだけど」

国王もマーガレットの笑顔に少しドン引きしていた


「国王様、良ければ我が国の戦車をお買いにはなりませんか?」

マーガレットは軍事兵器を国王に勧めた


「その戦車は食べれるの?」

国王はご飯の事だと勘違いしていた


「いろいろな国を食べる事が出来ますよ」

マーガレットは国王を騙そうと必死だった


「マーガレット様!国王はまだ幼いのです。そんな兵器を見せないで下さい」

アレンシアはマーガレットの肩を強く握りしめた


「それ以上肩を触らないで下さる?じゃないと貴女の綺麗な頭が吹っ飛ぶ事になるわよ」

マーガレットがそう言うと、今まで無口だったマーガレットの付き人エリアが胸元から銃を取り出しアレンシアの後頭部にあてた。


「すみません、マーガレット様」

アレンシアは悔しかったが謝罪する事にした


「それでいいのよ弱小国は」

マーガレットは小声でそう言うと


「国王様、今日は残念な事に私も予定がありますので次回戦車を持ってくる事にしますね」

マーガレットは笑顔でそう言うと城を去っていった


「次は待ってるんだけど!」

国王も笑顔でマーガレットを送り出した


エリアはアレンシアの耳元で

「3年以内に軍事施設を作れ。作らなかった場合は我がマーガレット国が侵攻に入る」

そう言って城を後にした


アレンシアは事態の重さに口が開かなくなった

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