カウントダウンなんだけど!
マイル国では12月31日に年越しイベントをする文化がある。そのイベントとは、残り10秒を家族全員でカウントダウンすると翌年は良い事が起こる。そういうイベントだった。
城でも、カウントダウンイベントまで後1時間と迫っていた
「国王、まもなく新年ですね」
アレンシアは部屋の掃除をしながら、ベッドで横になっている国王に話しかけた
「眠くなんてないんだけど…」
国王は目を擦りながら言った
「そんな事聞いてませんよ。国王は眠たいんですか?」
アレンシアは国王の眠そうな顔を覗いた
「だから!眠くなんてないんだけど!!」
国王はアレンシアの顔面に目覚まし時計を投げつけた
「痛ーっ」
アレンシアはその場で倒れ込んだ
「国王は眠くなんてないんだけど!!」
アレンシアが倒れ込んでいる様子を確認出来ないほど国王は眠たくなっていた
「国王、私の心配はしないんですか?」
鼻血を垂らしながら泣いているアレンシアが尋ねた
「だから眠くなんてないんだけど!」
瀕死状態のアレンシアに国王は枕を投げつけた
「ぎゃぁ」
アレンシアは遂に喋らなくなった
数十分が経った後…
「国王、私を殺す気ですか?」
アレンシアはやっと口を開いた
しかしその時には国王は眠りについていた。
そんな美しい寝顔の国王にアレンシアは枕を投げつけた
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