昔なんだけど!後編
あの時から一年が経った。
人類は、なんとか新人類に勝利した
しかし新人類との戦いでたくさんの犠牲者を出した。
「よかったですね、参戦しなくて」
ドリーがアレンシアに一言そう言った
「あんなに犠牲者がでるとは思わなかったな」
アレンシアは窓の外を見ながら言った
窓の外では、新国王が砂山を作って遊んでいた
「我が国は平和だなぁ」
アレンシアは新国王を見て言った
「でも、あの時から貿易をしてくれる国がなくなりましたね」
ドリーは小声で言った
「どうするかなぁ」
アレンシアはルービックキューブをしながら言った
その時、城のベルが鳴った
ピーンポーン
「どなたですか?」
ドリーが聞いた
「お久しぶりだな。新国王に挨拶しに来た」
ニーラ大臣が挨拶に来た
「どうぞニーラ様、お入り下さい」
ドリーがドアを開けた
「アレンシアが新国王なのか?」
ニーラ大臣はドリーにそう聞いた
「いいえ」
ドリーは一言
「じゃあ誰なんだ?」
ニーラ大臣はドリーの顔を見ながら言った
「アレンシアさんの妹さんです」
ドリーは、ニーラ大臣をアレンシアの部屋に案内しながら言った
「は!?」
ニーラ大臣は顔を真っ赤にして言った
「あんな子供に国王なんて出来るわけないだろ!」
ニーラは、持ってきた土産を地面に投げつけて言った
「ニーラ大臣も、同じ子供ではないですか」
ドリーは笑いながら言った
「私は大臣だ。国王とは訳が違う」
ニーラ大臣は小声で言った
アレンシアの部屋に着くまで沈黙が続いた。
「失礼するぞ」
ニーラ大臣は、ドアを開けるとすぐにアレンシアのもとに行った
「お久しぶりです、ニーラ大臣」
アレンシアは笑顔で迎えた
「なぜお前が国王にならなかった」
ニーラは少し怒った声で言った
「私には国王は無理です」
アレンシアは落ち着いた声で言った
「しかし、、、あの新国王が下手な事をしたらどうする気だ」
ニーラは心配して聞いた
「その時は、姉であり国王の部下である私が責任をとります」
アレンシアは覚悟を決めた目で言った
「わかった。私達の国はマイル国を支持させてもらう」
ニーラは一言そう言うと、アレンシアに握手を求めた
アレンシアもすぐに手を差し出した
「これからもよろしくな」
ニーラは笑顔でそう言うと部屋を立ち去ろうとした
その時
「誰?」
新国王が不安そうに聞く
「おお、初めまして国王さん!私は隣の国の大臣のニーラです」
ニーラは、国王に握手を求めた
しかし、国王は
「握手嫌いなんだけど」
そう言ってニーラの手を払いのけた
「さすが新国王!素直な子でよろしい!」
ニーラはそう言うと部屋を出ていった
こうしてマイル国は新国王を誕生させ平和な国を作ったのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます