2018年について

年が明けた。2018年になった。なってしまった。2017年は俺を置いて去っていってしまった。なんということだ。悲しすぎる。まだ花火もしていなかったというのに。人は愚かだ。失ってからそのものの大切さを知る。時間を無為に過ごしていることへの自覚は常にあったはずだが、年という大きな単位でそのことを宣告されると、あらためて自らが阿呆であったと気付かされる。


今さら去年のことについて考えてみる。いくらかの人と出会い、またいくらかの人と縁が切れた。飲食のバイトをやめて貯金で支出を賄うようになった。しかし多くの浪費があった。そのお陰でもうすぐ金が無くなって髪を切ることもマクドナルドでだらだらと喋ることもままならなくなる。ますますtwitterが好きになってしまった。カクヨムを始めた。姉が出産した。皆さんご存じだろうか、赤ん坊の頬は大福よりもやわらかい。そして瞳は全く汚れていない。


今年は高3になるから受験生としてやばい年だ。これまで怠けてきたつけが一気にやってくる。これからの人生を大きく左右するので、これからのたった一年ほどは頑張らないといけない。とは偉そうなことは口で言えるが行動には移さないのだろうな。とりあえずこんな怠惰な自分が向上するよう努力しろ、これからの自分。


年始に目標を立てる人は多いかもしれないが、果たして年の終わる頃にそれを覚えている人はその何割ほどだろうか。みんなその目標を意識してちゃんと日々の生活を送ったりしているのだろうか。自分ならそんなまめなことはしないだろう。私は年始に目標を立てないが、理由はそこだ。その場限りの目標なんて目標ではない。全くもって空虚な、意味のないものである。絶対何ヵ月か経ったあとに、「年始にはあんなことも言ったなァ」と考える。情けない。地獄へ堕ちろ。いややっぱり堕ちたくない。何卒天国で頼む。


というわけで年始に目標を立てないのがポリシーなのであるが、敢えて立てるとすれば「死なない」だろうか。一番簡単で実現できそう。前述したことのせいで、目標でもなんでもない目標しか思いつかなくなった。なんか「下らんこと考える」初めをしてしまった気分だ。

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