第二十五話:『ダンジョン物の異世界の主人公の泊まる宿の枕カバー』
「すやすや」
『女神の使うソファの上で寝るとは不敬ですね』
「電気ショックの目覚ましは中々スッキリ起きられますね」
『落雷クラスなのですが、目覚める程度ですか』
「一回復活すれば怪我なんてこの通り」
『復活していましたか。残機があれば減るのでしょうがここでの貴方はある意味無限の命を持っていることになりますからね』
「そう考えると異世界転生って中々大変ですよね、一度しか死ねないですし」
『異世界転生者によっては復活の能力、やり直しの力を持っていたりしますがね。大抵後半使用を渋るようになりますよ』
「お手軽にリセットできると感動も半減ですからね」
『貴方の異世界転生の繰り返しがお手軽に感じられていないか少し心配ですが』
「大丈夫です、いつだって全力ですよ。俺は初心を忘れない男なんで」
『確かにやる気だけはあるんですよね。大抵そういう時はろくでもないことになりますが』
「やはり安易に戦いに走るのは宜しくないですよね」
『そうですね。貴方の戦闘力は異世界先では基本無双ですからね。場数を踏み過ぎです』
「なら今度は戦闘はなしの方向で行きましょうか」
『せめてお題を引いてからにしたらどうですか。奇跡的に勇者とかになったら戦闘無しは辛いかと』
「ナモシンだってやり遂げたのですから何とかなりますよ」
※第十四話:『勇者が旅する時に持っていく袋』参照、手は出さない系勇者
『貴方はあまり自分の中に理想の勇者像を持っていないのでしょうか』
「ハーレム系勇者なら夢見ていますが」
『見下げた男ですね。勇者の心構え的な意味です』
「うーん、困ってる人は基本助けたいですね」
『それは立派ですね』
「そしてあわよくば可愛い子とフラグを」
『立派な下心ですね』
「でもこういうのは対価を求めてなんぼだと思いますよ。対価を求めないのは恩を返させないことに繋がりますからね」
『完全に優しい世界なのは児童向けアニメくらいですからね』
「中には自分の気分が落ち着かないとかで人を助ける善人もいますから物は言いようですけどね」
『自身のエゴが他者に利益を与えるならばそれは良い関係と言えますからね』
「つまり人助けでハーレムを狙うのもウィンウィンな関係では」
『三流の人間が自分の意見を正当化する常套手段を見せられましたね』
「手厳しい。ふと思うと女神様が俺の面倒を見てくれるのも無償の優しさなのでしょうか」
『仕事です』
「ドライな女神様も素敵です」
『ただ人の空間にここまで居座られると在宅ワークをしている人間の気持ちが理解できそうになりますね』
「家事もやってくれる仕事なんて良いこと尽くしじゃないですか」
『仕事ならばそのような人間関係でいたいところですね。それでは異世界転生のお時間です』
「ほいさっさ、がさらごさら。naitarouさんより『ダンジョン物の異世界の主人公の泊まる宿の枕カバー』」
『どうやら戦闘縛りは出来そうですね、物理的に』
「確かにダンジョン物異世界だと宿は安全地帯も良いところですからね。やるとすればサポートですかね」
『そうですね。主人公の泊まる宿という指定もありますし、利用頻度は高そうですからね』
「オプション以外にも世界観のチョイスも大事だからなぁ。どんな感じで行こうかな」
『マイナーな転生先だけでなく、世界観のチョイスも待ち時間削減に大いに役立ちますからね。枕カバーの時点で余裕でしょうけど』
「無駄に世界観を大きくすると人気出ちゃいますが箱庭世界も悪くないですよね。この世界も一種の箱庭ですけど居心地は良いですし」
『居心地が良いからと長居されても困るのですがね』
「それは俺の活躍次第でしょうけどね」
『本当ですよ』
◇
『箱庭……そうですね、ここは私だけの世界。特に気にしたことも無かったですが……』
「ただいま戻りました」
『おかえりなさい、本日は箱詰めの刑です』
「帰ってくるなり洗礼がきつい」
『箱の上から首だけを出している状況で淡々としていますね』
「動けない以外は特に問題ないかなと」
『貴方の戻ってくるタイミングが毎回意図的ではないかと思っているのですが』
「死ぬタイミングはそうそう調整できないですよ」
『それはまあそうですね。自害なら可能ですがこちらの様子はわかりませんよね』
「それでは報告しましょうか」
『ダンジョン物の異世界の主人公の泊まる宿の枕カバーでしたね』
「はい、以前土になった時と似たような感じでローグライクゲームな世界に転生してきました」
※第四話:『ダンジョン手前の土』参照、トルネコの大〇険風。
『潜る度にダンジョンの内装が変わったりするタイプですね』
「はい、ダンジョンから得られる貴重品によって国の経済が潤ったりするような世界観でした。ダンジョンのすぐ近くには道具屋、宿屋、換金ショップ等様々な店が建てられています」
『毎回ドロップ品も更新されるなら確かに一つのビジネスとして成立しますね』
「なので大きなダンジョンを保有する国はとても良く栄えるのです」
『ふむ、設定の導入としては良い感じですね』
「ちなみに俺がいたのは世界最大の国、言わずもがな世界最大のダンジョンのある地域です。ダンジョンの名は『星の大迷宮』、最下層に到達した者は一人としていないと言われた伝説のダンジョンです」
『その世界観で主人公が活躍するのならばそういう場になりますね』
「ちなみに俺は低人気な宿屋『屍亭』の一室の枕カバーです」
『名前がもうダメそうな宿ですね』
「店主曰く、ダンジョンで帰ってきた冒険者達は屍のように眠るからその名前にしたのだとか」
『それが事実だとしてもそう名付けるとは』
「そしてこの世界の主人公、A級冒険者のレールアと言う女性です」
『勇者ではなく冒険者でしたか』
「レールアは幼いころから様々なダンジョンを攻略してきた冒険者、いよいよ世界最大のダンジョンに挑もうとやってきたのです。流れ者なので低予算の屍亭にやってきたと言ったところです」
『ふむふむ、人気のない宿屋に流れ者の主人公。部屋を独占するには丁度良い感じですね』
「オプションやら世界設定やらを色々見て調整しましたらからね」
『そしてちゃっかり女性と』
「てへっ」
『剣を一本箱に突き刺しましょう』
「種も仕掛けもないのに。まあ中で回避しますけど」
『器用ですね。それで女性の部屋の枕カバーともなれば好き勝手にやってくれそうですね』
「最初はそう思ったんですけどね。星の大迷宮の難易度はレールアには中々厳しいようでして、帰ってくるなり直ぐに死んだように眠っていました」
『そんな相手には悪戯が出来ないと』
「着替えも公衆浴場で済ませていましたからね、無念です」
『剣を追加しましょう』
「まだ何とか回避。目覚めた後は食事を取り、またダンジョンに潜る。そして帰ってきて死んだように眠る。そんな繰り返しが一ヵ月続きましたね」
『主人公と言えど最初から快進撃と言うわけではないのですね。ところで普段の貴方なら女性が上に乗ればどうのこうの喜んでいたと思うのですが』
「最初は役得だなとは思いましたよ」
『剣を追加しましょう』
「おっと危ない。レールアは見た目も悪くない女性だったのですがね……疲労もあってか涎が酷くてですね」
『それは確かにあまり……いえ、貴方ならきっと喜べたはず』
「最初はイケるかなと思いましたよ」
『剣を追加しましょう』
「そろそろ中の体勢が辛い。ですが涎って乾くと臭うんですよね。毎回店主が怪訝な顔をして洗濯してくれていましたけど」
『枕カバーに嗅覚を付けた貴方の自業自得だと思いますがね』
「風呂上がりの髪の匂いとか嗅ぎたかったので、そこは後悔しておりません」
『剣を追加しましょう』
「まだ、まだいけますね」
『もう五本刺しているのですが、中でどうなっているのでしょうか』
「器用さには自信がありまして。ただいつまで経っても好ましい成果を残せないレールアは日に日に落ち込んでいきます。なのでそろそろかと俺は重い腰を上げます」
『枕に腰はあるのでしょうか』
「比喩表現ですよ、やだなぁ」
『剣を二本追加しましょう』
「そろそろ苦しい」
『七本の剣を刺しているのに苦しいで済まさないように』
「まずは俺の持ち込んだオプション『宿屋に泊まると体力が満タンになる』を発動させてあげてレールアに気持ちの良い朝を与えます」
『ゲームの宿屋って一晩寝れば大抵の負傷から完治しますよね。登場人物の再生能力が脅威なのか、宿屋が脅威なのか』
「今回の場合は枕カバーがってところですね。スッキリとした目になったレールアに俺は自己紹介を行います」
『枕カバーが喋ったら驚いたでしょうね』
「気絶しましたね」
『驚いたどころではなかった』
「仕方がないのでもう一晩寝かせてあげて元気な朝を迎えさせます」
『無限ループになりませんかね、それ』
「そこは俺の話術で宥めましたよ。そして俺は言います。お前には才能があるかもしれないがまだ実力不足、俺が力を貸してやろうと」
『枕カバーの力ですか』
「俺を使って寝ると特殊な夢空間に飛ばされ、俺が用意したコーチ達と訓練ができます」
『枕カバーらしさが微妙に感じられますね、枕カバーにそんな力はないのですが』
「言い忘れていましたが俺がカバーしていたのは蕎麦殻の枕です」
『安い宿にはピッタリですね』
「特に意味はありません」
『では続けてください』
「今回俺は戦闘縛りだったので用意したのは過去に俺が戦った対戦相手をイメージしたものです」
『ふむ、貴方が過去に戦った相手は数多くいますからね。特訓にはうってつけですね』
「初戦は悪霊」
※第二十二話:『ホラーゲームなどにおいて主人公が隠れるときに使用するロッカー』参照、人を襲う悪霊。
『ホラーが苦手な人に容赦ない』
「案の定気絶しましたね」
『でしょうね。ダンジョンにはそう言った魔物はいなかったのでしょうか』
「魔物なら平気なのですが、ガチの悪霊はダメだったようで」
『魔物と悪霊のカテゴリーが別でしたか』
「まあいきなり難易度を上げ過ぎたので次は加減したよ」
『貴方の加減は信用なりませんからね』
「二戦目はウーパールーパー」
※第二十一話:『アルマジロ』参照、なんか空気清浄機っぽい。
『弱いけど、弱いけど手を出し辛い』
「案の定レールアのツボにヒットして手を出せませんでしたね」
『ツボにヒットは予想外』
「こんな可愛いウーパールーパーの相手なんてできないと文句を言って来たので次はバハムート(猫)」
※第二十話:『召喚獣バハムートのブレス』参照、山より大きい猫。
『容赦ないのを出してきましたね』
「案の定ボロボロに敗北しましたね」
『でしょうね。貴方基準の特訓レートだとまともな特訓になるとは思えないのですが』
「一応最高難易度で言えば女神様がいましたけどね」
『私を異世界で再現しないでください』
「ちなみにレールアは鼻で笑ってから女神様に躊躇なく斬りかかっていましたよ」
『ほう、ちょっと躾けに行きましょうかね』
「まあいつもの俺のように瞬殺でしたが」
『なら良しとしましょうか。ただし私の肖像権を侵害したので剣を三本追加』
「そろそろ人間の体では辛い」
『人間の体で箱に入れられ、十本の剣を突き刺されて辛いで済むはずはないのですがね』
「中身見てみますか」
『遠慮しておきます』
「ちなみに夢の中なので現実世界ではダメージはありません」
『あったら文字通り屍になっていますね』
「ただ夢の中で死ぬとビクンビクンと痙攣していましたね」
『悪夢も良いところでしょうからね』
「そそりましたね」
『大剣を追加』
「それは流石に、ああ回避できました」
『箱の幅一メートルで剣の幅八十センチなのですがね』
「中身見てみますか」
『絶対に遠慮しておきます』
「しかし夢の中で戦った連中は皆ダンジョンの魔物とは比べ物にならない強者。夢の中でボロボロにされつつもレールアは生き残るのに必要な戦闘技能をどんどん開花させていきます」
『貴方が今まで出会った化物達と戦わされたと思うと先ほどの不敬罪も減刑してあげたくなりますね』
「減刑だけですか。レールアはダンジョンでかなり深い層まで進めるようになって喜んで帰ってくるようになります」
『強くなった実感があると楽しいものですからね』
「帰ってくるなり飛びついて来てくれるくらいには可愛い奴でしたよ」
『枕カバーですしね。剣は追加しますが』
「何とか行けるか……よし、行けた」
『今人間の体から発生しないであろう音が聞こえた気がしたのですが』
「中身見てみますか」
『何があろうと絶対に遠慮しておきます』
「現実で理想の動きが出来るようになれば才能が伸びるのも早いですからね。紅鮭師匠くらいなら簡単に倒せるようになっていましたよ」
『確かそれ前魔王で異世界転生者』
※第二話:『ヤドカリ』参照、元魔王の紅鮭。
「ただ異世界先の人種ですから田中さんの相手にはなりませんでしたね」
※第五話:『時計台の秒針』参照、M。
『貴方の中の田中さんの強さって相当じゃないですかね』
「俺の中のランキングでトップ五に入っている猛者ですからね」
『そこ迄でしたか。危険人物リストの危険度を更新しておかねば』
「俺にとっての一番は女神様ですけどね」
『刺さっている剣を倍にします』
「おっとこれは流石に無理だ。そう言ったわけで無事脱出マジック成功」
『パチパチ。いや手品してどうするんですか』
「えっ、これって大脱出手品の前振りじゃなかったんですか」
『違いますよ、純粋に罰です』
「まあ話を戻しましょう。ダンジョンで体を鍛え、夢で心を鍛えたレールアは気づけばSランク冒険者へとランクアップ。そしてついに星の大迷宮の最下層に到着したのです。いやぁ、あの時の緊張した顔は良かった」
『まるで見ていたかのようなセリフですね』
「持ち込まれましたので」
『それ宿屋の備品では』
「レールア的に最下層に辿り着ける確信があったので世話になった枕カバー次郎に自分の晴れ姿を見てほしいと連れてこられたのです」
『枕カバー次郎』
「太郎は彼女の実家にあるそうです」
『そうですか、では最下層のシーンをどうぞ』
「最下層には超絶レアアイテムがあると言う伝説でしたがそれを護る番人も世界最強と言われた存在でしたね」
『まあ世界最大のダンジョンの最下層ならばそれくらいは出てくるでしょうね』
「ええ、まさか奴がいるとは思いませんでした」
『ひょっとして異世界転生者の知り合いでしょうか』
「はい、奴の名前は……そう、山田」
※特に参照ありません。
『誰ですか』
「おや、ご存じないので」
『初耳ですね。いや、山田と言う異世界転生者の一人や二人転生させた記憶はありますけど』
「ええと、女神様の知っている該当する呼び方はっと」
『山田と言う名前だけでは簡単には該当しませんよ』
「時針兄貴ですね」
『該当しました。山田と言う名前だったのですか』
※第五話:『時計台の秒針』参照、世界樹で出来た人のいい時計台の時針。
「いやぁ、感動の再会でしたね」
『ひょっとして向こうも貴方に気づいたのですか』
「はい、すっかり昔の話で盛り上がりましたよ」
『主人公を差し置いて異世界トークで盛り上がらないでください』
「山田も数千年振りに現れた挑戦者に舞い上がっていたのです」
『以前の勇者の剣のように高難易度過ぎて誰も現れずに暇をしていたパターンですか』
※第二十四話:『ダンジョンの壁に設置されてる松明』参照、異世界転生者の剣。
「そして山田とレールアとの一騎打ちが始まります。目の前で手に汗握る攻防が繰り広げられ、息を吞む展開でしたね」
『傍目では枕カバーが落ちているようにしか見えなかったでしょうけどね。ところで山田は一体どのような姿だったのでしょうか』
「一般的なスーツ姿のサラリーマンですよ」
『ミスマッチも甚だしい』
「待ち時間を減らすコツだと言っていましたね」
『なるほど、そういうやり方もありなのですね』
「そして勝負は激戦の後決着します。やはり異世界転生者である山田の強さは確かなものでしたが、ふと山田の動きが鈍ったのです。そこをレールアが突いて勝利しました」
『何かあったのでしょうか』
「これを逃すとまた数千年待つのかと思ったら手が緩んだとか言っていましたね」
『世知辛い。スーツ姿で数千年は辛いでしょうからね』
「実際はレールアの必死な様子に心打たれて手心を加えたようでしたがね」
『やはり良い針ですね』
「こうしてレールアはどんな願いも一つだけ叶える『星の願い』と言うアイテムをゲットします。ちなみに山田は暇過ぎて殆ど盛り上がれなかったからと異世界転生して行きましたね」
『やはり人生の大半を暇していては振り返った時に虚しいですからね』
「そしていよいよ別れの時です」
『貴方にも最後の時が来ましたか』
「レールアは世界で最も有名な冒険者となりましたが彼女の冒険心は尽きることを知りません。まだ攻略していないダンジョンを求めて旅に出ることになったのです。主人公が泊まらなくなったので終わりってことですね」
『その主人公が貴方を持ち出せば良かったのでは。枕カバーくらい買い取れるでしょうに』
「依存されるのも何か違うなと思いまして。彼女も納得してくれましたよ」
『まあ確かに鍛えてくれた恩義はあれど、そこから先は主人公の物語ですからね』
「精一杯の感謝と豊満な胸の抱擁を最後に彼女は清々しく去っていきました」
『最後の最後で私への挑発でしょうか』
「おっと、箱はもう勘弁してください。同じ方法は使えないので」
『今度は回避しましたか』
「ちなみにお土産は二つあったのですが、一つは無くなっちゃいましたね」
『おや、どうしてでしょうか』
「今さっきの大脱出に使いまして、『星の願い』」
『私に手品を見せるためにどんな願いも一つ叶えるアイテムを使ったのですか』
「レールアは俺に『星の願い』をお土産に渡してくれました。『私は既に星の大迷宮を自力で攻略するという願いを叶えてもらった。だからこれは貴方に』と」
『欲がないのですかね』
「欲は自力で満たしたい子だったんですよ」
『なるほど。貴方はどうなのですか、こんなことに使ってしまって』
「レールアと同じですよ。それに女神様の退屈を紛らわせることが出来たのなら十分な効果でしたからね」
『……まあ私も自力でやりたいことはやるタイプですからね』
「ちなみにもう一つのお土産はこちら、山田からドロップした『世界樹の時針』です」
『それその人の思い出の品では』
「いえ、『異世界転生して人生を終えるのに未練がましく自分の過去を振り返っても仕方ない。これはお前との友好の証だ』と渡してくれたんですよ」
『やはり良い針ですね。これで時針と分針が揃いましたか』
「折角ですから時計にしておきましょうか」
『ダークマターの秒針は要りませんからね』
※第五話:『時計台の秒針』参照、主人公の異世界転生先。
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