学校のアイドルになったってかマスコットじゃん!

「ふぁあ~。眠いなぁ。ってみんなが僕のベッドに入ってるんですけど...」

保健室からシェアハウスに帰ってきたが、まだ安静ということで神の力で体が動かせない代わりに治癒力が上がるようにして寝ていたところだ。

部屋は一人ひとつあるので僕のベッドに入る必要は無いのだが、何故だかみんなここにいるのだ。

「みんな!なんで僕の部屋で寝てるの!」

と大声をあげる。

「ふにゃぁ。すいません。ゼウ様の寝顔が可愛らしかったのでつい見とれてしまっていたのです。」

とハデナちゃんが言うと他のみんなが頷く。

「とりあえず完治したからリビングに行こ!」


リビング

「君たちに与えた能力を話すね。ハデナちゃんが闇能力、リカナちゃんが治癒能力、リーナちゃんが植物能力、カテレちゃんが炎能力、ウェリちゃんが水能力、フォネレちゃんが風能力、アルサちゃんは光能力だ。

まだ紹介していなかったメンバーだ。元魔王の捕虜だった達だ。

ロングの薄緑髪がリーナ・エレンディ

アップの金髪の元女騎士がアルサ・エルテ

ボブの赤髪がカテレ・ローナ

ポニーテールの薄青髪がウェリ・スフィア

セミロングのパッツン白髪がフォネレ

上から順に身長が高い。そして僕はここにいる誰よりも身長が低い。だから弟のように慕われてる。

「みんなはなんで僕のこと様付けで呼ぶの?昨日からここで暮らす家族なんだからさ、みんな仲良く呼び会おうよ。」

といって僕は後悔した。なにせゼウ君と呼ばれるようになったのだ。

「ゼウ君今日は何が食べたい?」

とか

「ゼウ君今日はリーナお姉ちゃんがお風呂に入れてあげるね。」

とか僕を赤ん坊のように接してくるようになった。

しかしフォネレちゃんは変わらず接してくれる。一番真面目だ。

元女騎士のアルサちゃんは騎士道の通りに行動しているから誠実だ。

それ以外は色々と問題がある。

そしてハデナちゃんは灰髪のセミロングでリカナちゃんは無難な茶髪だ。

リカナちゃんは変態なところもあるが秘書のように僕に付いてきてくれる。

これで紹介は終わり。


次の日...学校の集会にて

「初めまして。ゼウと申します。ふつつか者ですがこれから宜しくお願いします。」

と紹介が終わると、周りの女子生徒から「あの男の子かわいくない?」だとか「女の子みたい」とか声が聞こえてきた。

中には「アレで学力魔力共に最高評価?」とか「あんなチビが強いのか?」とか良くない声も聞こえてきた。

その分彼女達は評判が良かった。

「かわいい」とか「綺麗」とか、7人の評判は良かった。お陰で僕には嫉妬の眼差しが刺さるようにくる。

集会が終わり教室でも自己紹介がある。

「先ほどの集会でも紹介しましたが、宜しくお願いします。」

とお辞儀をすると

「かわいいー」

とクラスの女子生徒が同時にいう。それに加え少数の男子が小動物で癒される様な顔をしていた。

そしてリカナちゃんとハデナちゃんは同じクラスだった。ほかの5人は二つのクラスに分かれてしまったが一人は回避できたようだ。

神だってのに学校に通うなんて。これから一体どんな学校生活が始まるんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る