作り替えるはずが...学校だと...
「みんなに神の力を少し分けようと思う。」
僕は珍しく真面目な顔で話す。
「僕の力を皆に分ける。理由は今から話すね。」
それは昨日のことだ。リカナは元神なので神様委員会から連絡が来るらしい。
そして緊急連絡がリカナに届いた。
内容はこうだ。我々神が生活しているこちらの世界で神を教育する学校が設立された。そして君が監視しているゼウスをそこの学校に入学させるつもりだ。
彼はかなりの力を持っているためこちらの神騎士のNo.3 2 1を送り捕えさせる。君は監視を続けてくれ。
と言う連絡だ。これは今までにない問題。そして解決するにはこの世界を作り替えるのを諦め、ここにいる女兵も連れていく事だ。
そして神の学校というだけあって力無き者の入学は認められない。そこで僕の神力を皆に分けるということだ。
「~ということだ。どうだみんな付いてきてくれるか?」
「はい。私たちはゼウ様に全てを捧げた。付いていかない理由はありません。」
と快く引き受けてくれた。僕は初めて仲間の大切さを知ったと思う。
「それじゃあ、この魔法陣の中にみんな入ってくれ」
と直径5mの魔法陣にみんなが入る。そこに神力を使う。
「はぁ。はぁ。流石に力を与えると辛いな。」
意識が遠のいていく。体から骨が何本か無くなったような感覚だった。
「ゼウ様っ...しっかりしてください。」
とハデナが涙目で言う。僕の顔に水滴が垂れる。
「泣かないで...僕は少し寝れば大丈夫だから。一つだけ命令がある。もし神騎士が来たらみんなは自分が神だと言い通して。みんなで通うん..だから。学校...にzzz」
僕は気を失ったのだろう。みんなの泣き顔が見える。あぁ僕が泣かせちゃったのかな。早く起きてみんなを励まさなきゃ…
「ゼウ様、大丈夫ですか?」
聞き覚えのある声。目を覚ましあたりを見渡す。見たことのない場所。
「ここはどこだ?」
「神天使学園ですよ。ゼウ君。」
と若くは無いが綺麗な声が答える。
「そうか。ここが。みっ、みんなはっ。いるのか?」
みんなの泣き顔を思い出した。
「大丈夫ですよ。みんなは今これから暮らす家を片付けています。私達だけ全員で住める部屋なんです。」
とハデナに少し説明してもらった。ここは寮生活が基本。しかし僕と女兵達は特待生ということでみんなで住める部屋だそうだ。個人部屋とリビング、そして大浴場付きらしい。
まぁ僕の神力を使ってるから優秀だよな...
「今日はここに泊まってくださいね。明後日から学校ですのでしっかり休養を取ってくださいね。」
と先ほどの女性が話してくれた。この人はこの学校の医師らしい。
「分かりました。」
学校か。僕にまだ学ぶことがあるのかな。
「じゃあ明日お家で会おうねゼウ様っ!」
と最高の笑顔を見せてくれた。
「あの笑顔を壊させてたまるか。そのためにもっと強くなってやるか...眠いzZ」
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