駄文2018/01/03

・条件を満たす


ずいぶん調子が良くなったので、朝から日課を順調に済ませてから、渋皮煮とごぼう茶で休憩するなどして、幸先の良い一日である。年賀状は返事だけを出すことにしているので、これから買いに出る。午後から気の重い用事があり、夜からは飲み会があるので、まとまった時間があまりない。



やる気が出てくる時に限って、用事がある。あるいは用事があって時間が限られているからこそ、気力が湧くのだろうか。どちらにしても、もう少し融通を効かせてほしい。



焦りに似たタイプのやる気と、満足感に似たタイプのやる気があって、どうしても後者のほうを求めてしまう。やりたいことは全部やって、体の調子も良く、時間もあり、心配事もそれほど無いというときに、ようやく「やってもいいかな」という態度で仕掛りの作業にあたることができるのだけれど、そんな理想的な条件が揃うことはほとんど無い。



結局は差し迫った制限によって、やる気の逆に位置する「やらない気」や「やらなくていい気」が吹き飛ばされてはじめて行動を開始する。その度にひどく消耗するので、その後数日は何もしたくない。



まずは今年から、やらなくてはいけないことの総量を減らすことができた。特に時間的な制約が大きく外れたことが嬉しい。その分を使って今まで着手できなかった「作業負債」を消化していくことができる・・・はずだ。



しかし、時間があろうと健康であろうと、その作業が一度でも負債、つまり「やらなくてはいけないこと」になってしまうと、それは先述の通り、かなりの好条件でないと実施することができない。これはワガママだし怠惰であるけれど、もう治しようのない性質だと思って諦めている(さらに正直に言うと、治すための唯一の手段は、その好条件を一定期間満たし続けることなのではないか?という直観もある)。



条件が揃わないとできない作業をなんとかする方法の一つに、意図せず実践してしまっているもので「どうでもよくなるまで放置する」というのがある。これが相手のあることでなければいいのだけれど、誰かとの共同作業であったりすると、「いつでもいいですよ」と言ってもらっていても気が重い。申し訳なくて恥ずかしい。こういうことがあるから、他人とはどんな約束もしないと公言していて、そのほうがお互いのためになる。



今、数年越しで放置しているものが一つあって、それを再開させるためにいくつかのことをしたり、いくつかのことを習慣にし直さないといけない。その再開コストが膨大なので、今日まで避けていたのだけれど、今年はこれを形にできれば御の字としようと思う。ここまで書いて用事のために外出。



・用事がキャンセルになった


と思ったら予定の時間に誰も会場に現れないので、怒って帰ってきた(できるだけ約束はしない分、行けばいいだけの待ち合わせなどは死守することにしている)。元から気が重かったのでむしろ良かったのだけれど、さて、急に時間が出来たので何をしようかと思うと・・・何もしたくない。今度は自分に腹が立ってきた。



いやいや、ここで弁明させてもらうとすると、もう自分の頭はその用事のモードになっていたのだ。それがキャンセルされたのだから、簡単に切り替えができる訳が無い。切り替えがすぐに出来る人間ならば、ここまで限られたやる気の運用にこだわる必要がないだろう。



それでは、今から気持ちの切り替えに時間をかければ、余分に自分の作業を進めることができるだろうか。その可能性は大いにあるが、同等に、気持ちの切り替えだけで時間切れになるという可能性もある。



それならそれでいいのかもしれない。多かれ少なかれ傷ついた自分の精神を回復することを先決にして、その余分の時間で何かをすればいい。時間が空いたからといって何かをせねばと焦ってしまえば、結局は消耗して後日の進捗を悪くする。もちろん、ずいぶん呑気で自分勝手なことを言っている自覚もある。



一時間もひっくり返っていると、何に怒っていたかも忘れて、思い出しても、腹を立てる程のことではなかったと思えるようになる。コロコロと気が変わって整合性が無い人間であることが、こういう時には役に立つ。



・シミュレーション


そういえば、現地に向かうまでに今回の事態はある程度予想がついていて、怒る場面をシミュレーションしていたのであった。前もって怒っておくことで、人と面と向かって声を荒げたりしない反面、架空の事態に感情的になっているので、大きく疲弊する。このシミュレーションは技というよりクセのようなもので、他人に会う場面を極力減らしたいと思う理由の一つでもある。



トラブルだけでなく、順調に進んだ場合のシミュレーションもする。どちらの場合でもだいたい50%も想像した通りになれば嬉しいが、それ以上に予想外のことが発生しても、これもまた疲れる。



直接関わる人数を減らすことによって、シミュレーションとの誤差を減らすことが、気力の維持に大きく貢献することが最近判明してきたし、よっぽど一人で働くのに向いていたのだと、もう少し早い年齢で分かっていれば、生きづらさももう少しマシになっていたのだろう。

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