駄文2017/12/21

・冬に外へ出る


冷え込みが激しくて困るのは、車のフロントガラスに霜が降りることである。そのまま運転もできなくはないけれど、日差しに向かうと何も見えなくなって危険なので、今まではスノーブラシの硬い部分などで削ってから出発していた。



最近ようやく霜取りスプレーを購入したのだけれど、いざ使おうとすると缶自体がキンキンに冷えており、吹き込み口を装着するときなどに指がかじかんでつらい。



できるだけ家から出ないように過ごしたいけれど、仕事以外でも外出せざるを得ない場所がある。主に実家・図書館・温泉の3つである。



・三大おでかけスポット


現在、実家の空き部屋に楽器類を全て置いて、宅録用のスペースにしているので、まとまった時間と気力があるときには徒歩で向かう。10分もしないで着くのだけれど、その間に体が冷え切ってしまう。帰りは演奏で温まっているので特に問題なし。



移転した帯広図書館は駅の南側にあり、距離があるので車で行く。いつも2階でよく分からない本を借りては、あんまり読めずに返す。みすず書房の本が多いのは、大学教授夫妻の寄付によるところが大きいらしい。Amazonで本を買おうとする時には、必ず図書館に在庫がないか、奥さんにチェックされる。新刊でなければ大抵見つかる。



温泉はさらに遠くにあるので、これも車で通う。駐車場が狭いので怖いのだけれど、諸条件が自分に合う温泉がそこしかないのでやむを得ない。考えてみれば、地元に銭湯が無い代わりに温泉があるということは、なかなか珍しく有り難いことではある。



・冬ごもりの支度をしてなかった


移動に時間がかかり、冬が堪えるという2点を除けば、あまり人に会わずに暮らすにも、いい土地であるように思える。最近は配信サービスによってレンタル店まで往復する必要もなくなった。



ここから先はほとんど自分との戦いで、どんな仕事なら継続していけるのかということについて、また何年間かは失敗し続けながら、見出していかなくてはならない。または、失敗は死ぬまで続いて、今までどおり転々としながら、何とか維持していくので精一杯の生活を、送ることになるのかもしれない。



考えるたびに、もう少し真面目に、あれやこれを勉強しておけば良かったという気持ちが募るので、それを礎にまた色々再開してはみている。



・頑張りが反映されない


一時期、何の脈絡もなく、宅建の勉強などをしてみて分かったことは、興味のかなりある分野でなければ座学は不可能ということと、どんなに興味があっても「やらなければいけない」という義務感が生じると、勉強に限らず、一切何もできなくなるということだった。



それを怠惰だと思い込み、学生の頃から四苦八苦していたのだけれど、いつも成果につながるのは、そういう滲むような努力などではなくて、やりたくてやっていること、どうでもいいこと、一人で気楽にやっていたことだらけだった・・・ような気がする。多少バイアスがかかっているかもしれない。



・汎用性をもたない悪人


似たような性質の人間が他にいることは、あまり想定していないけれど、万が一そんな人がいるなら、まあ元気でやってくれと思うばかりで、いたずらに責めたり、正当化するつもりもない。自分の環境はかなり恵まれている(恵まれててこのザマな)ので、何らかのノウハウがここで意図せず披露されていたとしても、おそらく何の役にも立たないだろう。



言いたいことがあるというより、ただ言いたい。そこに価値だとか意味だとかを求めるのは越権行為であるように思われるし、見出されるものがあったとしてもそれは自分の預かり知るところではない。そういった立場を崩さないようにしないと、すぐにあらゆることに対して、過剰な期待を起こしてしまう。



そういう自意識の強さが、人にとっては「傲慢さ」であったり、「卑怯さ」であるように見えるのだろう。見えるというか、実際にそうではないと否定し切れない部分もあるわけで、何事もなかったかのように心を入れ替えるよりかは、悪徳を抱えたまま生きる。悪人として生きることを選ぶ。



・うごめく鏡として


一方で、毒も薄めれば薬になるように、社会と一定の距離を保てば、何らかの貢献ができるのかもしれないと、まだ自己肯定感に未練がある。この場合の悪人というのは、社会的な罪を犯したかどうかではないし、症状として現れる何らかの困難さや生き辛さでも決して無く、自由意志によって邪悪さを選択した人間であるということを指す。


ただ、器が大きいわけでもないので、天地を脅かすような力もないことが、格好はつかないけれど、かえって救いになっているようで、どんなにイキったところで、できることはたかが知れている。



それでも自分が取り返しのつかないことを、これ以上しないように、できるだけマシな、別の取り返しのつかないことをして時間を潰して暮らしたい。そういう意味でも、この文章群との関係性は理想に近い。



ただ、自作の文章を何度も読み返す行為は、コックリさんのように不穏な力学を湛えるようにも思われる。とりあえずは退屈さに事欠かないので、他の誰かのテキストにも触れていられることが幸いして、まだ人間らしい顔をして往来に出ることができなくもないけれど、それも時間の問題なのかもしれない。書けるうちに書けるだけ書いておこう。

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