元ネタ解説など

くぅ〜疲れましたw これにて完結です!

実は、カクヨムコンに異世界ファンタジーで殴り込もうとしたのが始まりでした

本当はゴリラを書きたかっただけなのですが←

「王道のゴリラ小説」とまで言っていただいて無下にするわけには行かないので普段書かないネタで挑んでみた所存ですw

以下、元ネタやら着想やらについてのセルフ解説wなど。


 本作品は前作「うちのゴリラ知りませんか?」に書いていただいた「王道ゴリラ小説」というレビューにげらげら笑ったあとで「王道を作ったろうやないか」と思って「ゴリラ×恋愛」「ゴリラ×ファンタジー」「ゴリラ×アクション」などいくつか考えていたうちの「ゴリラ×ファンタジー」にあたる作品です。前回作は学園ミステリです。あっちもあっちでレビューが熱いので見ていってください。


■本作引用元等々について


 Fate/ExtraCCCのアンキアをひっぺがして観測者としての主人公、ドラクエ的RPGファンタジー世界、それからRPG要素に欠かせない武闘家と女の子キャラを加えて、人魚姫(脱毛のくだり)と白雪姫/いつか王子様が(魔王戦)とゴリラをぶち込んだのが本作です。Fate/ExtraCCCの「愛してやるのも一興」に「いつか王子様が」を貼り合わせると魔王戦のラストができあがるって寸法。いやあほんとうにろくでもない。

 私ああいう、全てが手遅れの状態でほんの一瞬だけ救いがあるようなのが大好きなんですけど、そのラインで行くと魔人探偵脳噛ネウロ(集英社・松井優征)の電人HALの末路は良かった。良かったよね。

 国王が魔王ムドーてきなアレになったのは「異世界から勇者呼んで魔王倒してもらおうとかどんな切羽詰まった状況? 縋ってるの藁どころか糸くずでは?」と思ったのでそこに対して「近隣国からの応援要請片っ端から蹴ってたら誰も助けてくれなくなった」っていう設定を張ったらああこいつ生かしといちゃ駄目だと思ったのでケアする方向に。ドラクエで三回くらい見た光景。っていうか勇者カズキ、高校生とか言いつつゲームの嗜好的に実年齢三十路近いと思うんだけど。


■人物


・主人公:ゲームとともに育ちゲームとともに生きるゲーム廃。彼の勇者象は主にドラクエでできている。ラノベの主人公なので基本的にはドライで落ち着いた性格をしているが、前提を放置できるだけでキャパシティそのものが大きいわけではない(ゴリラの世界を受け入れることはできるが目の前の異常にはすぐパニクるなど)。なんだかんだゴリラ世界に慣れてしまったため、現世に戻ってからしばらくは肉で胃もたれしたり人間用のふかふかベッドで寝違えたりしながら生活した。適応能力の高さは血筋によるもの。


・ユリウス:下敷きはCV子安武人の青キャスター。ゴリラをぶち込む前のダークファンタジーのメインキャラ。不死の解明のために王宮の地下で数年間切り刻まれ続けており体中に人体実験の傷跡があるという設定は毛皮の向こう側に消えた。おのれ。

「とかく、一目惚れとは暴力のようなもの。する方は幸福だが、される方には不意打ちだ」とは青キャスターの言ですが、まあどっちも不意打ちだよねとわたしは思う。


・リュグナ:CV.櫻井孝宏。途中でユリウスが退場するのが避けられなかったため、ラストバトルのために出演。キャラを決める際にCVを先に決めると簡単にキャラが固まる! という発見をもたらしたものの、CVが先に決まるとそうしかならないという一例でもある。最初からマーリンにするつもりは全然無かった。無かったんです。


・アレックス:私はおっさんキャラが好きだ。彼についてそれ以上の説明は特にない。戦闘の絵が地味だったのでノリでビーム吐いたんだけどあれ市街地戦闘にはマジで向かないので反省している。いやまあ市街地ってそもそも戦闘する場所じゃないから仕方ないといえば仕方ないんだけどさ。仕方ないんだよナックルウォークで武器の取り回しなんてできないんだもの。


・メリア:女の子キャラ必要だよねと思って作成したキャラクター。ちょっとバカなくらいが可愛いよねと思って書いてたらモーさんに寄ってしまったけど他意はないです。


・レイ:旧約聖書のイヴとギリシャ神話のパンドーラーと殺生院キアラ(Fate)とくるみ割りの魔女(まどマギ)と救済の魔女(まどマギ)を撹拌して布で越したカス。口先と行動は「愛したい」、内心は「愛されたい」、少女としての喜びを知らぬまま肉袋として扱われ聖女と崇められた女の成れの果て。従順で無垢で、疑うことを知らねばこそ災いをも呼び込む生き物。

 なんで国内で闇落ちしたのに外から現れたのかってところは決めてないです。


・妖精:ゴリラ概念をぶち込む前に存在していた口の悪いナビィ。Unbreakable(こむらさきさん著・カクヨム)読んだ直後だったので仕方なかった。ゴリラ概念をぶち込んでからティンカーベルサイズのゴリラは活かしきれないなと思って却下。


・エクスカリバー:作中で触れたとおり、元は先代勇者がアーサー伝説のエクスカリバーから命名。主人公はFGOプレイヤーなのでその存在も背景もうっすら知っていた状態。エクスカリバーが折れてロンゴミニアドに持ち変えるシーンはボツった。


■設定


・ゴリラテレパシー:ゴリラテレパシーとはゴリラのテレパシーである。電線を伝って遠くまで届けることができる(今考えた設定)。詳しくは前作参照と言いたいところだけど前作を読んでも別に説明があるわけではない。主人公が「匿名の誰か」になるのもちょっと避けたかったし、冒頭でゴリラ王女と勇者の末裔とか書いたしいっか別にと思って書いた。ゴリラシンパシーはゴリラテレパシー以上の勢いで書いた。

 普通の人間には聞こえないんだけどそもそも普通の人間はゴリラ界に転移できないので説明の機会が無かった。


・人魚姫とプロトコル:「詐欺じゃん」とこき下ろされていたあの魔法ですが、実際に重点を置いたのは内臓の方だと思われる。愛する人と同じものを食べ、思い出を分かち合い、子を授かり、愛する人々と共に行きた彼女は幸せだっただろう。細かいことを考えてはいけない。


・先代勇者について:割れ鍋どころかもはや破片だよね? 「器」じゃなくて「器だったもの」だよね? というレベルで何かがぶっ飛んでいる曾々祖父。ドラクエ的に言うとⅢの主人公がこの人。主人公についてはFGOを敷いて考えてましたが爺ちゃんはドリフターズだなあと思っている。っていうかこちらに戻ってこなくてもたぶん順応できたよね彼。


■細かいパクリ元の解説


・緑の泥、腑腐れ病、忌みの山:フォロウワァーさんの過去作(R-18G・小説家になろう{追記:カクヨムに移植されたようです。この機会に是非})から引用。似た設定を使いたかっただけなんだけど中途半端に似るくらいなら潔くパクリ宣言してしまえと思ってそのまま使わせていただきました。ありがとうヒロマルさん。事前許可取らなかったけど。


「この世界にGoogleあんの?」は大澤めぐみさんの「ジェシカエンジン」より「LINEってゴリラゴリラ星とも繋がるの?無敵すぎじゃない?」のオマージュ。

「ゴリラ」「闇鍋」タグもジェシカエンジンなので私はこの作品が大好きなのでここまで読み切ったゴリラ耐性のある方はぜひ読んでほしい。


「ばっ」「今バカって言おうとしなかった?」は木船田ヒロマルさんの「少尉と軍曹(※小説家になろう掲載作)」よりオマージュ。ヒロマルさん曰く「ちびまる子ちゃんが元ネタ」


「ガロ襲撃」の土埃の中にゴリラのシルエットが見えるのはイメージ的には新世紀エヴァンゲリヲン十三使徒バルディエル戦だったんだけど土埃の中にゴリラのシルエットはふつうに怖すぎてオマージュ感はあんまり無かった気がする


>ボストロール。やまたのおろち。ニセたいこう。

歴代ドラクエで王(王妃)に化けていた魔物たち。ラーの鏡で正体を暴くことができる。それぞれDQ3、DQ5。やまたのおろち(DQ3)はラーの鏡が通用しない。

もともとファミコンとスーファミだけどDQ5はDSで、DQ3はPS4でリメイクされてるので別にいいかと思って書いた。作者はPS2でDQ5リメイクをやった世代です。


「かかってこいよド三流」

鋼の錬金術師より。たぶん09年のアニメ版から入った世代だろうと思ってたんだけどちゃんと計算したら主人公は当時8歳で草。


■ほか


・リュグナの住んでいた場所はプロット曰く「アヴァロン」

・泥:ケイオスタイド

 あのへんはFGO七章やってた頃のプロットなので仕方ない(仕方ない)


・ゴリラ世界:一億五千年前の地球、という設定があったこともあった。大洪水以前の地球に繁栄していたゴリラたちの文明、大洪水が起きて陸地が全て沈むという予知、ロケット製造、宇宙への移住、そしてゴリラゴリラ星へ――まで考えたところでボツにした。異世界とは何なのか。

 没設定なのでどうでもいいんですけどプマプンク遺跡とうまく絡められないかと思案したんですがどうにもあの遺跡の時代と大洪水の時代が合わなくて四千年くらいズレちゃうので納得いかなくて駄目でした。

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