その他

・魔力


 万物を構成するエネルギー。稀にマナとも呼ばれる。

 概念的なものの構成要素でもあるとされ、魂や精神に類するものも魔力を宿すと考えられている。

 

 それゆえ、魔力を消耗するということは、存在自体を不安定にさせる危険を孕んでいる。




・魔法


 使い手の魔力を消費することで、物理法則を超越した力を引きだす技。

 魔法名を認識し、具現化させる魔法のイメージを構築することで発動する。


 魔法の力が強ければ強いほど消耗は激しく、過度な消耗は心身に多大な負荷をもたらす恐れがある。最悪の場合、肉体負荷なら死。精神負荷なら廃人となる。 


「炎・水・地・風・雷」の五元素魔法がある。その他にも、治癒魔法、強化魔法、爆破魔法、解錠魔法などがある。古の時代には、より多くの魔法が存在したとされている。


 


・魔法形態


 魔法の展開を分類したもの。二つの形態が確認されている。


 攻撃式。

 一般的に用いられる魔法形態で、使い手から魔法が射出される形になる。射程や範囲に優れる。


 付与式。

 使い手の周囲を取り巻く形で展開される、武装する魔法形態。攻防両面に優れる一方、射程や範囲を拡大するのは苦手。普通、攻撃式より展開が難しく、「選ばれし者の技」とまで言われるが、強化魔法の展開は付与式によるものである。例えば、炎魔法の付与式ならば、自身が燃えぬよう細心の注意を払わねばならないが、強化魔法によって使い手が傷つくことはないため、高度な制御能力は不要とされるのだ。




・詠唱


 魔法のイメージを言葉によって装飾し、御しやすくするための技。

 一文が長く、古めかしい言葉を用いることが多い。

 

 あくまで魔法を上手く扱うための技であり、魔法発動に際して、必須の要素ではない。




・門壊症


 魔力を急速に消耗した場合に陥る病気。

 魔法を扱えなくなる。あるいは、魔法の威力や精度が極端に低下する。




・ニヴァルタルヘダ


 冥府。死と安寧の神ヘロウが統治する世界。

 そのすべては凍てつき、あらゆる悦びも苦しみも感じることはできないという。




・古の時代


 現代から数百、数千年前に存在したとされる、高度に文明の発達していた時代。


 人族、ドワーフ族、エルフ族が共生していたとされ、神が住んでいたという資料も見つかっている。


 ログボザの吹聴する偽りの歴史ではないかとする説もある。




・遺物


 黒く強靭な鋼によって構築された謎の物体。六面体構造のものが多い。

 古の時代に用いられていた道具と考えられており、地中から発掘される。

 魔法を撃ちこむことで、反応を返すものが散見されるが、依然用途不明。




鴉鉄からすがね


 ヨトゥミリスの外殻や遺物を融かして錬成加工した金属。耐久性に優れるが、やや重い。魔法使いが全身を鎧で覆っていないのは、軽量化のためだ。

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