第3話 波
そのあと警察がきて僕達は事情聴取をされた。
色々と質問をされたが余り話さなかった事もあり何も協力が出来なかった。
(警察官)
「教室を出る前に奈和さんに変わった様子はありませんでしたか?」
(裕太)
「いえいつもどうりでした」
(警察官)
「そうですか」
(警察官)
「では人から恨まれていたなどは?」
(裕太)
「余り話したことが無かった事もあるけれど聞いたことがありません」
(警察官)
「そうですかではまた気がついたことがあれば連絡を下さい」
(裕太)
「はいわかりました」
(警察官)
「では事情聴取ありがとうございます」
(警察官)
「次の人お願いします」
と事情聴取が終わり4人の容疑者が浮かんだ。
それは優奈、茜、高橋、そして姉の夏也だ
警察から聞いたが絞り込むのは簡単だったらしいこの4人は殺されたであろう時刻に校舎に一人でいた人物達かつ奈和さんに関係のある人物達、そして動機があるものもいるらしい関係者だから口外をしないのを約束に聴き出せた
茜と夏也には動機があるらしい。
茜は学園トップの座をかけて争っていたらしい
夏也は奈和と同じクラスでクラスのリーダー見たいな役割をしてたらしいがいつも二人とも対立をしていたそうだ。
警察は動機のある二人が犯人ではないかと思っているらしい。
僕はこの四人の容疑者が犯人では無いことを祈りたい。
社会部はその後長期間の活動停止になった
僕はこの事件が大きくてあの夢の事をすっかり考えるのを忘れていた
僕の憧れで大好きな先輩の事もあるが
今は僕の知人ばかり容疑者になった事がとても気掛かりで容疑者の中に犯人がいないと証明
するために僕は僕なりに調べ始めることにしようと改めて決意した!
あれから一週間後
事件には進展がないまま過ぎていった
あの事件の後から色々と変わった
まずは家の空気が変わったなんだか茜と夏也ネェがなんだかぎこちなくなった。
優奈はいつもどうり元気には装っているが
やっぱりなんか元気の無い様に見える
でも1番変わったのは東條先輩だ昔からあまり穏やかな性格では無かったがもっと気性が荒くなった
(東條)
「おい、お前が一人で荷物を持っていけなかったから奈和は死んだんだ」
(裕太)
「いや、それは僕は悪くないじゃないですか」
(東條)
「うるさい!お前明日金持ってこい」
(裕太)
「何でですか」
(東條)
「奈和に花を持っていくんだ」
(裕太)
「わかりました」
次の日
(東條)
「お前これだけしか持ってこなかったのかよ」
(裕太)
「すいませんあまりお金がなくて」
(東條)
「お前ふざけんなよ」
ゴスっ
東條先輩は僕にパンチをくらわした
僕は崩れ落ちた様に座り込んだ。
(東條)
「何座ってんだよ」
(裕太)
「・・・・・・」
(東條)
「何黙ってんだよ」
と言い胸ぐらを掴んで殴りつけた
倒れ込んだら蹴られ続けた
僕も抵抗しようとしたがやはり止めといた
多分東條先輩は奈和先輩が好きだったんだ
だから誰かに当たらないといられないんだろう
と気づいていたからあえて抵抗をしなかった
多分僕も奈和先輩の死には少し罪悪感を感じていたんだろう。
僕も間違えてたら同じ事をしてたかもしれない
と思いながら東條先輩の暴力を受けていた
次の日・・・・・・・・・・・・
東條先輩が校舎裏で無惨な姿で死んでいた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます