第11話
「魔王がかなり優しい方で良かったよね。必ず成功させよう」
「なんで・・・人は・・攻撃・・・を・・したの・・・・かな?」
「分からないなぁ。神さまがいればわかるんだけど」と2人で話していると前から女性が歩いて来た
「神様だけど呼んだかな剣聖と槍の勇者」と話しかけて来た
「カノ様お久しぶりですね」とシラクが女性に近づいた
「カノ様・・そう・・・いえば・・神様・・と・・・戦って・・・負けた・・・んだっけ・・・シラク」とユナがシラクに訊いた
「そうだよ、カノ様なんで魔王を追い払ったんですか?」
「痛いとこついてくるね。確か魔王は世界の半分以上を領土にしていてその土地は人が持っていたって言われていたんだよ。だから、僕は戦ったけど神になった後に知ったんだけど元々魔王の領土だったんだってそれでも神様の使命として戦った。それが魔王倒した伝説の正体だよ」とカノが答えた
「結果・・・人間・・が・・・悪い」とユナが言った
「全く、その通りだな」とシラクが頷いた
「1時間後に会議があるそうですよ」
「知っているよ。魔王城にいる本作戦主要メンバー全員が揃うよ」
「紅河さん・・・も・・主要・・・メンバー?」とユナが訊いた
「そうだよというより彼がリーダーだよ」
「そう・・・なん・・ですか・・紅河さん・・って・・・凄い・・んです・・ね」
「凄いも何も、魔王を仲間にするしそれに亜人の奴隷を買ったんだけど鎖を外して逃げても良いようにしたのにその子は紅河について行く事を決めてこの作戦にも参加しているよ。そして、僕に勝った。勝ったと言っても魔力切れで負けたんだけど多分魔力切れなくても負けていたな」
「どうして言い切れるんですか?」
「的確に状況を把握して無理に攻めず敵の隙を見て攻撃又は攻撃で攻撃を無力化していた。確か、6個の魔法を同時に放ったんだけど二つの技で止められたり前と後ろを魔法で挟んだ時は一つの技を前方に放って後ろの魔法を避けてから僕に攻撃を叩き込んだんだよ」
「紅河さん・・・何者・・・・彼も・・私と・・・同じ・・で・・・特殊な・・・力・・の・・持ち主?」
「多分、そうだよ。会議室に行こう。紅河はいるはずだから」
会議室
「早いな後20分あるぞ」
「ちょっと聞きたいことががあるけど良いかな」
「なんだ?」
「僕との戦いの時に何か使ったでしょ。人間ができる技じゃない」
「強感覚、俺が持っている特殊な力という奴だ」
「強感覚?どんな力」
「五感の中の感覚が人より鋭いってだけさ」
「感覚が鋭いって凄いですよね」
「そう・・だけど・・デメ・・リット・・・が・・存在・・・する」
「そうだ、デメリットが酷い。まずは痛覚が普通よりも鋭くなるこれは攻撃を受けた時以外にも身体をある一定以上動かすと少しの時間動けなくなるってのがあるだから最適な動きで疲れないようにしているんだ。それに夜や森の中にいる時に視線のようなものが を凄く感じるから寝るのに時間がかかるってところかな」
(ただ、俺が持つ技を使えばなんとかなるけどもその後の代償がきついんだよな)
「私の・・より・・・酷い・・力」
「ユナは、どんな力なんだ」
「予測・・ほぼ・・・完全・・な・・・予測・・・シラク・・が・・・考えた・・名前・・が・・フル・・・ビジョン」
「フルビジョンか。どんな力なんだ?」
「攻撃・・パターン・・を・・・全部・・考えて・・・予備・・動作・・を・・見て・・相手・・の・・最善の・・・一手・・を・・予測・・・して・・行動・・・する・・力」
「それは、どの位で予測が完了する」
「1秒・・くらい」
「それなら、デメリットがかなりな物だよな」
「そう・・一回・・の・・戦闘・・で・・5回・・・が・・限界・・・それ・・以上・・は・・・駄目」
「脳がやられるんだよな」
「そう・・だから・・危険」
「勇者になった時、それを使ったのか?」
「使って・・ない」
(勇者になったのは実力だけでなったのか。なかなかいい人材を確保できた)
「槍の勇者だよな。槍の使い手で一番強いのか」
「ユナは、一番強いよ。死神にも勝てるよ」
「死神ってキカの事だよね」
「キカって死神って呼ばれているのか?」
「そうだよ。たしかにキカでも勝てないかもね」
「そうだな、確かに私は槍だけでは勝てない」とキカが現れた
「師匠・・・お久・・しぶり・・です」
「師匠って死神に弟子だったの」
「少し・・の・・間・・・槍を・・・教えて・・・くれた」
「久しぶりだな。ユナよ、槍の勇者になったのか。凄いな」
「はい・・師匠・・・と・・同じ・・・ところ・・で・・・戦う・・・ことが・・・・できて・・嬉・・しい・・・です」
「勇者2人仲間にできたんだ。紅河」とカルが現れた
「あぁ、紹介するか。俺の奴隷のカルだ。戦狼種らしい」
「彼女が逃げないで付き従う事を選んだ亜人か」
「剣聖と槍の勇者のシラクとユナね。よろしく」
「よろ・・・しく・・人が・・嫌い・・・じゃ・・ないの」
「嫌いだよ。でも紅河の意見に賛同した人はいい人だ」
「そう・・・よろ・・しく・・カル」
「全員集まっているな」と紅河が見渡した
「じゃあ、作戦を考えよう」
「作戦を教えます。一昨日から2週間後4方向から攻撃を仕掛けて魔王を倒すです。紅河達がいる事は知らないはずです」
「それなら、作戦自体は変えなくても良いか。配置をどうするか」
「前衛と後衛が僕はできますが」とシラクが答えた
「前衛・・・しか・・出来・・ない」とユナが答えた
「なら、前線出すか?前衛しか出来ないとしたら俺と2人で前衛をやるしかないな」
「それ・・で・・構わ・・ない」
「なら、ヒーラーとバフを俺にはしなくていいユナに集中して行ってくれ」
「分かりましたがよろしいのですか」とセナが訊いた
「構わない。俺は、1人でも戦える」
(2人になったが特に問題はない。作戦考えたら後衛組は連携を覚えさせてユナには・・何もしなくても良いな。槍の勇者の真髄を見せてもらおう。裏切ったら速攻で殺す)
「後衛組は連携を覚えてもらうから魔物狩りでもやっとけ」と指示した
「ユナは、自主活動な。脳に負荷が出ないくらいで使って慣らしとけ」と指示を出す
「俺は寝る。1週間後までにある程度整えとけ」と紅河が会議室を出て部屋に戻った
「じゃあ、後衛組は魔物狩り行くか」とカノが仕切り魔物狩りに出た
「私も・・、魔物・・・狩り・・・1人・・で・・やって・・・慣ら・・そう」とユナが魔物狩りをする為に外に出た
紅河は自分の部屋で特訓をしていた
(暗技や剣技、殺撃これ以外にも何か技を使えないと、アイツのような奴に会った時に勝てない)と考えながら休憩して目を閉じて眠った
「クソが貴様何故裏切った」と倒れている男が訊いた
「裏切った?あはははは君は面白いな。私が裏切ったんじゃない。君達が私を裏切ったじゃないか」と少女が笑っていた
「ヒナ!」と紅河が少女の前に立った
「紅河遅かったね」と少女が足下に目をやる。そこには自衛隊の死体が転がっていた
「ヒナ、何故こんな事をした」と銃を構えて訊いた
「そんなの、裏切られたからだよ。君なら分かるよね紅河」と少女が答える
「分かるが俺はお前を止める」
【孤撃 暗解】と少女が紅河に攻撃を仕掛ける
回避をするとコンクリートの壁が砕かれた「邪魔をするなら殺す」と殺意をむき出しにして襲ってくる
「邪魔をするさ。仲間として友としてお前を止める。ヒナいいや、アサシンプリンセス」
【暗技 首狩り】で首を狙うが【孤撃 害爆】でコンクリートの壁を砕き防がれる
「孤撃、暗殺拳を元に作られた一撃必殺の技か」
「当たれば死ぬよ」
「そうだな」
【孤撃 爆連】で少女が連続攻撃を行う
避けつつ【剣技 飛竜乱撃】で攻撃を行う
【孤撃 害爆】で攻撃を仕掛けてくるがコンクリートで防いで【殺撃 人魔斬殺】で斬り裂いた。
「見事、紅河」と少女が倒れた
「お前は、こうなるのが分かっていたんだよな」と紅河が訊いた
「さぁ、どうだろう。君は私より強かった。だから私は死ぬそれだけだよ」と少女は答えた
「これで、お別れか?」と訊いた
「違う紅河、何度死んでも殺させても必ず貴方に会う。それが宿命」と笑顔で言ってから
「次は記憶が残っていたら正してそして道を・・外さない・・・よう・・に・・しっかり・・と見て・・い・・・て」と少女は息を引き取った
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