第10話
引き続き剣聖編
「槍の勇者起きろ」と寝ている槍の勇者を起こした
「な・・に・・ねむ・・・い」と槍の勇者が起きた
「行くぞ。魔王城」と剣の勇者が答えた
「朝・・早く・・・行って・・迷惑・・だと・・思う」と槍の勇者がまた眠りについた
「寝るな。バレないように行くには早めに出ないといけないんだよ」と剣の勇者が槍の勇者を起こす
「分かった・・・準備・・する・・・から・・出て・・行って」と槍の勇者が答えた
「分かった。準備出来たら行くぞ」と外に出る。
(槍の勇者は若くして才能を開花させた若き天才で魔力が特殊な事以外はそこら辺にいる少女だった。人に嫌われていた為僕以外とはあまり話さないが槍で右に出る者は居ない。例え、死神でも勝てないだろう)
「準備・・・できた」と槍の勇者が出てきた
「なら、行くか」と剣の勇者が歩き出して槍の勇者はその後ろをついてくる。魔王城の近くに来たのに悪魔の気配がしなく警戒しながら進むと城が建っていた。
紅河編
「侵入者確認2人若い少女と男性が侵入しました」と放送が入った
「どういう事だ。2人で何をしに来たんだ。俺が向かう。戦闘の準備をしておけ」と指示を出して紅河が向かう
「紅河気をつけろ。剣の勇者と槍の勇者だ」
「剣の勇者?剣聖様と槍の勇者が魔王城に2人で一体何用だよ」と紅河が2人の前に立った
「少し用があってね。魔王城に人間がいるのはなんでだ」と剣の勇者が訊いた
「彼・・リーブを・・・倒した・・・・男」と槍の勇者が答えた
「えっ、そうなの!なら話が早い。質問 なんで魔王の仲間をしている」
「国々の人間が嫌いだからだ」
「なんで?」
「種族などで差別する人間が嫌いだからだ」
「そうか、なら人間と魔王戦うとしたらどっちに力を貸す?」
「魔王だ」
「即答!魔王の味方をする理由は?」
「魔王は何もやっていないんだろ」
「確かに悪魔や魔王が何かを起こしたって情報はないが」
「ならば俺は魔王の味方をする」
「何故だ。なんで人を嫌う」
「理由はさっき言った筈だが剣聖様よ。お前は人間が嫌いになったことはないのか?」
「ぐっ、それはないとは言えないがユナを守るにはこれしかない」
「ユナ?槍の勇者の事か」と紅河が槍の勇者を見る。槍の勇者は目をそらす
「若く勇者になった者か。確かに嫉妬などされるだろう。いや、待て、おい槍の勇者お前は特殊な物を持っているのか?」
「持って・・・いる」
「それなら、勇者になる前から忌み嫌われているな。なら人間側ではなくこちらに来い剣聖もだ」
「でも・・勇者に・・・なった・・から・・使命を・・・果たさないと」
「お前は、なんで人はこんなにも愚かな生き物だと思ったことはないのか」
「それ・・は」
「嫌なのに人の味方をする必要はないだろう。嫌いなら嫌いと言え。お前の生きた環境では言えなかっただろうが今なら言葉に出しても良い」
「私は・・少し・・考え・・・させて」
「良いだろう。明後日またここに来い。2人で来い。もし他の奴を連れて来たらその場で殺す」
「分かった・・・じゃあ・・明後日」と槍の勇者が帰って行った
「お前こそ1人で待っていろ。明後日また会おう」と剣の勇者も去って行った
「どうするかは、貴様が決めろよ。槍の勇者」と紅河が呟いて帰って行った
「どうするの、多分気づいた兵が付いてくるんじゃないかな」とカルが訊いた
「その時はどのような行動をとるかを見させてもらう。戦う気なら殺すが戦う気がなく味方をしたら助ける」と答えた
「そう、良かった」
「どうした」
「やっぱり、優しい人だよね。紅河は」
「違う。俺は優しくない。こんなの偽善だ」
ユナ編
国に戻り剣の勇者と別れて自分の部屋に行き寝っ転がった
(どっち・・・の・・方が・・・いいの・・かな)
「人の・・・敵に・・・なっても・・・・いて・・くれる・・・なら・・・いい・・・かな・・シラク」と呟いて眠ってしまった
「・・きろ、起きろ、ユナ起きろ」と言われ目が覚めた
「な・・に・・シ・・ラ・・ク」
「決めたか。どっちの味方になるか」
「シラクは・・・どっち・・の・・・・味方を・・する?」
「僕は、魔王の味方の方が良いように思える。僕らを道具としか思ってない人間側より多分ちゃんとした扱いをしてくれるかもしれない」
「なら・・・魔王側・・・に・・・・つく」
「そうか、でもいいのか?」
「いい・・シラク・・・以外・・・・とは・・話して・・無い・・・から・・むしろ・・・シラク・・・の方が・・・・大・・丈・・・夫?」
「僕は、構わない」
「なら・・いい」
「そうか、なら今から行こうか魔王城」
「そう・・だね・・・行こう・・・・魔王城・・・・それ・・・なら・・・その・・・姿・・で・・・良いの?」
「良いだろう。仲間になってから教えれば良い」とシラクが言ってから準備して魔王城に向かった
「返事をしに来たぞ。降りて来い」
「返事は明日の筈だがちゃんと2人で来たようだな」とあくびをした
「ああ、そうだな。けど考え終わったから来た」
「そうなのか、でどうするんだ。剣聖と槍の勇者」
「そっちの味方になる」
「人間を裏切る事になるけど良いのか。槍の勇者はどうだ」
「味方・・に・・・なる」
「それはどうしてだ」と紅河が訊いた
「シラク・・が・・・魔王の・・味方に・・なる・・・・なら・・・味方に・・なる」とユナが答えた
「それは、お前の意思か。剣聖が来るから付いてくると言っているようにしか聞こえないが」と紅河が問う
「それ・・は・・・そう・・・・だけど・・自分の・・・意思・・・で・・ここ・・・・に・・来た・・それに・・・昨日・・の・・質問・・・答えは・・・・私は・・・人・・が・・嫌い・・でも・・・シラク・・は・・好き・・・唯一・・私に・・話・・かけ・・て・・くれ・・た」とゆっくりだが真剣に答えていた
「だから、そんな喋り方か。良いだろう。よろしくな。俺は外神紅河だ」と手を出した
「よろしく、シラクだ」
「ユナ・・よろしく」と握手をした
「喋り方を変えさせた方がいいか?僕はこのままで喋らせていたけど」
「構わない、ただ魔王には謝れよ」
「分かっているさ。ユナ行くぞ」
魔王城に入りゼイルの部屋に行きシラクがゼイルの前に行ってすぐに土下座をした。ユナも槍を前に置き土下座をした。綺麗に土下座をしておりゼイルも驚いていた
「何事だ」とゼイルが訊いた
「見たとおりだが」と紅河が答えた
「申し訳ございませんでした。今までの我らの行為を謝らせていただきたい。そして、我ら2人は出来る限り償いますのでどうかお許しください」とシラクが土下座しながら答えた
「申し・・・訳・・ござい・・・ません」とユナも答えた
「そうか、成る程な。顔を上げよ。ところでお主が剣聖か」
「はい、そうですが何か?」とシラクが答えた
「そうか、ではそちらが槍の勇者で違いないな」
「はい・・間違え・・あり・・ません」と答えた
「お主らは、我々に攻撃をしていないが現作戦の指揮をとっておるな」
「はい、そうです」
「それならば償いは、作戦を話し我らの味方をして攻め込んでくる人間共を一掃せよ」と指示を出した
「お任せを必ずや成功して見せましょう」とシラクが答えた
「必ずや・・・果たして・・見せ・・ましょう」とユナが答えた
「ならば、良い。紅河全員を集めて作戦を考え直すぞ」
「分かった。1時間後会議を始める。それまでに準備を整えろ」
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