第9話

魔王城に戻り各自部屋に戻り眠った。

翌朝は作戦について少し話していた

「まだ攻めないとは言えど作戦を整えておいた方がいいだろう。カル現状報告してくれ」

「今は、アルーダ国の20位と15位と1位の剣の勇者を紅河が倒しました。剣の勇者がこの国一番の実力者ですので剣の勇者がやられた事がほかの国に伝われば他の勇者が来るでしょう」とカルが現状を報告した

「勇者は残り何人だ」と紅河が訊いた

「剣の勇者が変わり8人のままです。それと問題が一つ存在している」とカルが答えた

「問題?それはなんだ」とゼイルが訊いた

「勇者を倒したパーティに悪魔がいる事がバレた事」とカルが答えた

「そうか、魔王城に他の勇者が攻めて来るのか」

「そう、ただ国々のトップクラスも全員で戦いに来るでしょう。多分1ヶ月程度で来るでしょう」

「なら、ゼイル、悪魔たちを地下に避難させといてくれ」とゼイルに命じた

「分かったが悪魔達は戦わなくていいのか?」とゼイルが訊いた

「いいや、俺が1人で止めるがカルとゼイルと遠距離攻撃が出来る悪魔で後方支援攻撃を行ってくれ。カノは魔王城を守る結界を張ってくれ」と3人に指示をした。

「分かった。悪魔達に伝えてくる」とゼイルが魔王城にいる悪魔に指示をして外にいる悪魔を魔王城に来るように伝達していた。

「結界なら任せろ。魔王城全体でいいか」とカノが答えた

「それで構わない」

「私も前衛で戦う」とカルが紅河に言った

「いいや、俺だけでやる。後ろを任せるぞ。もしも、俺がやられた時に前衛を頼む」と紅河が答えた。

「分かった。後ろは任せて」とカルがやる気になっている

「クロとセイラはバフを張りつつデバフが出来ればやってくれ」

「任せてください」と2人が答える

「イラとイルマとセナはカノの手伝いをしてくれ。時々俺を回復してくれ」

「分かりました」と3人が答えた

「キカは何が出来る?」と訊いた

「魔法を使えるぞ。まぁ、後方攻撃をしよう」とキカが答えた

「任せたぞ」

「悪魔達を地下に避難させといたぞ」とゼイルが戻ってきた

「そうか、準備を始めておけよ。いつ来てもいいようにな」

「分かりました」と全員が答えた

「俺は少し出る。魔王城の守りを固めておいてくれ」と言って紅河が外に出た。

紅河はギルドに向かい服で顔を隠して仕事を探しているふりをして仕事を探しに来ているパーティの話を聴いた。偶然にも作戦の話をしていたので近くの掲示板に行き耳を傾けた

「魔王城に1ヶ月後に攻め込むみたいだぜ」

「あぁ、それで国々の序列上位者が集まって四方向から攻め込むらしいぞ」

(四方向からか。なら、カノに三方向から来れないように仕掛けを作ってもらうか。1ヶ月後までに出来るだろう)

「全勇者が集まるんだろう。魔王もすぐにやられてあの男も死ぬだろうよ」と男がわらっていた

「勇者は、杖、槍、狂、薬、盾、弓、殺となんて言ったってリーブがやられて剣の勇者になった。剣聖様がいる」

(剣聖?前剣の勇者より強いのか)

「あぁ、それに槍と狂と弓が女だ。近くで見たいものだな」

「それなら、数を増やす為に募集しているらしい行くか?」

「あぁ、行くぜ」

(もう必要な情報は集まったな。簡単に情報が集まったからすぐに伝えないとな)と紅河がギルドから出て魔王城に向かった

魔王城についたらすぐに全員を集めて手に入れた情報を元に作戦の確認をする

「ギルドにいた奴が1ヶ月後に四方向から国々のトップクラスと戦士を集めて攻めてくると言っていたが」と紅河が全員に伝えた。

「が?どういう事」とカノが訊いた

「多分、デマだろう。俺たちの誰かが聴いていると思って偽の情報を流したのだろう」と答えた

「その人たちが偽の情報を流したって事?」とカルが訊くと

「それは違う。偽の情報を流したのは勇者あたりだろう。作戦に参加する奴には独自のルートで連絡しているんだろうよ」と紅河が答えた

「四方向から攻めるってのは嘘か分からないから念には念を入れておくか。カノ三方向からの侵攻を止める仕掛けを作れるか?」とカノに訊いた

「作れるが1週間程度かかるぞ」とカノが答えた

「1ヶ月以内ではあるが2週間後ぐらいだろう。悟られないように作る場合はどのくらいかかる?」

「すぐに取り掛かって仕掛けを作るのを手伝ってくれる奴がいれば1週間と2日程度だろう」と答えた

「それなら悪魔達が少しであれば手伝えるぞ」とゼイルが答えた

「そうか、作戦の話が終わったらすぐに取り掛かってくれ」

「任せろ」

「カノ、剣聖って強いのか?」

「剣聖?あぁ、あの子か。強いぞ、まさか魔王城に攻め込む奴らの中にいるのか」

「剣の勇者として来るらしい」

「紅河、あの子はやばいぞ。僕は負けかけた事がある。四年前にね」

「四年前って事はさらに強くなっているのか」

「今は、僕は負けるだろう」

「そうか、だが戦闘は変わらず俺1人前衛で他は支援な」

(出来れば、一対一で戦いたいな。出来れば仲間にしたい)

「数を増やすのは本当だろう。カノ何人ぐらい国々に戦う仕事をやっている奴がいる?」

「約1000万だ」

「そうか、だが多く見積もって国々から20万弱だろう」

「2%だけ?なんで、魔王を倒すのにもっと兵を集めないの」とイラが訊いた

「これは予測だ。ちなみに20万って悪魔達全員を入れても20倍近くの数な。それに魔王を倒すのに兵を使い過ぎたら他の国から攻められる危険性が増える。ただでさえ勇者を魔王討伐に行かせているのに多く兵を行かせるのは得策とは思えない。他の国が兵を多く行かせていたら攻め込む気でもあるだろう」と紅河が答えた

「魔王は、ここまで後退させたからそこまで人数を増やす必要がないとも考えているのだろう」とカノが言った

「これで作戦会議は終わりだが質問はないか?」と紅河が訊いた

「ない」と全員が答えた

「では、手伝う悪魔達に伝えてすぐに取り掛かってくれカノ」

「了解」

剣聖編

「全勇者会議は今日夜8時に行われますので準備をしてください剣の勇者様」とメイドが言った

「分かっているよ。まさか、挑んで負けるとは勇者の恥さらしだね。ただ、気になる事があるとしたらリーブを負かした男の事が気になるな」と剣の勇者が返した

「そうですか。でもリーブ様を倒した者は後回しで魔王を倒すんですよ」

「分かっているさ」

その後8時前に剣の勇者が作戦会議室で他の勇者を待ったが来たのは槍と盾と杖と薬の勇者だった。盾の勇者は盾と鎧を装備しており体がしっかりとしている。杖の勇者は軽装で杖を持っているイケメンだった。薬の勇者は白衣を着ているオカマだった。槍の勇者は若く身丈以上の槍を抱えていた。

「狂と弓と殺の勇者はどうした」

「アイツらは来ないだろうよ」と盾の勇者が答えた

「放っておけ。奴らがいなくとも魔王程度倒せる。25万も集める必要が無いのにな」と杖の勇者も答えた

「魔王を・・・倒すだけ」と槍の勇者が言った

「私の出番が来ないようにしてよね」と薬の勇者が言う

「そうか、作戦は2週間後に四方向から一斉に攻撃を仕掛ける。そして魔王を倒す以上だ何か質問はあるか」と剣の勇者が訊いた

「無いな。では俺は帰る」と杖の勇者が言って帰って行った

「では俺も帰らせてもらう」と盾の勇者が帰った

「じゃあ私もじゃあね」と薬の勇者が帰る

「アイツらは変わっておらんようだな。薬の勇者はどうにかならんのかあの言葉使いを」と剣の勇者がため息をつく

「魔王・・よりも・・・リーブを・・倒したあの・・・・男が・・・・気になる」と槍の勇者が言った

「そうだな。確か、悪魔がパーティにいたのだろう。なら、奴もいるだろうしこの程度の作戦は読まれて作戦を立てられているだろう。いや、作戦と呼べるのか?これを」

「さぁ・・・どうだろう・・・・魔王を・・倒す・・理由も・・・無いのに・・・・戦う・・自体・・・おかしい」と槍の勇者が答えた

「確かにな、悪魔がいたからって理由で攻め込むんだからおかしいよなぁ。それならリーブを倒した男を倒す方が先ではないか」と剣の勇者が考えていると

「何か・・理由が・・・欲しかった・・・魔王・・・倒す・・・・為の・・建前を・・国々の・・・偉い人達は」と槍の勇者が言った

「そうか、なら僕らが戦う必要はないじゃないか。なあ、槍の勇者よ。魔王城に行こう。魔王に話を聞きに行く」と槍の勇者に言った

「構わない・・・いつ・・行く?」

「明日だ。準備しておけ」と剣の勇者が外に出た

「人は・・なんで・・・こんなにも・・・」と槍の勇者が呟いて外にに出た




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