第8話

ゼイル編

「バフ系列を使える者はどこにおる」とゼイルが訊いた

「私ですがどうしましたか。魔王様」と女性が出てきた

「今、魔王城に住んでいる者から指示されてな。バフ系列を使える者とヒーラーを一人パーティに入れたいと言っておってな」

「人間ですか?」と女性が訊いた

「そうだが心配はするな。あやつは信頼できる」とゼイルが答えた

「回復ならば私が出来ます」と少女が現れた

「二人とも名を名乗れ」とゼイルが命じた

「セイラです。魔王様」と女性が答えた

「イルマです。魔王様」と少女が答えた

「そうか、ならついて来い」と命じた

「「はっ」」と二人は答えた。

魔王城にゼイルが戻り紅河に二人を紹介してからある程度の作戦を考えた。1ヶ月近くでカルが二人を連れて来た。その後2日後にカノが二人を連れて来た。とりあえず自己紹介をしていた

「この二人はセイラとイルマだ。セイラがバフ系列でイルマがヒーラーだ」とゼイルが紹介した

「私の友達のセナとダークエルフで力を貸してくれるクロさんだよ。セナがヒーラーでクロさんがバフ系列だよ」とカルが紹介した

「イラの説得に成功したのとその少女の様な姿をしている奴がキカで前衛だよ」とカノが紹介した

「一つ言いたい事があるが良いか?」と紅河が言った

「なに?」とイラ

「どうかしたのか?」とカノ

「分かった。紅河が言いたい事」とカル

「成る程」とゼイル

「なんで全員女なんだ」と叫んだ

「私はセナが女なのは知っていたけどクロさんが仲間になる事は知らなかったし女の子だってことも知らなかった」とカルが答えた

「僕は、分かっていたけど他に男がいるかも知れないと思ったから」とカノが答えた

「大抵魔法が扱える悪魔は女の姿をしているぞ」とゼイルが答えた

「そうか、まあ良いか。カノ頼んだぞ」

「了解我が名カノの名において命じる【永劫なる生命】」と詠唱をすると周りが光ってすぐに光が消えた

「これで良いはず。神の力で不老不死になったよ」

「ありがとよ。とりあえずさぁ寝て良いか?」と紅河が訊いた

「は?」と全員が訊いた

「眠くて眠くて仕方がないんだよ。おやすみ」と紅河が部屋に行こうとしたので全員で止めた

「待った」とカノが言うと「断る」と紅河が返した

「作戦はどうするのさ」とゼイルが訊く

「不老不死になったんだし時間はあるだろう明日魔物狩りをするぞ。力を知りたいからな」と紅河が答えて部屋に行った

「どうする?」とカルが訊いた

「とりあえず、今日は解散ね」とカノが答えて部屋に行った。

残りのメンバーも部屋に行き眠った

翌朝

全員が集まったのを確認してから魔物狩りをしにギルドに行き仕事を探した。周りがうるさい(ギルドで問題起こしているし仕方がないか)と無視をしていたら「お前が外神紅河か」と後ろから声がしたので振り返るとそこには男が立っていた。「誰?なんか見覚えのある様な気がするが」と紅河が聞いたら「俺はお前が殺した。リーガの兄だ」と男が答えた。(リーガ?ギルドでカルを蹴った奴の事か)「だったら、どうした」と紅河が訊くと「決闘だ。デスマッチで勝負だ。俺は弟の様に甘くないぞ」と男が答えた。「いいぜ、じゃあここでやるか。カル審判をやってくれ」とカルに頼んだ

「では、両者構えて始め」とカルが合図を出した

「死ね」と男が剣を持って距離を詰めて攻撃を始める

「遅いぞ」と紅河が攻撃を避けた。

「新しい技を使うか」と紅河が剣を弾いて【殺撃 千流斬り】で首と剣を持つ手と左足を流れる様に斬った。男は倒れ絶命した。

「実力差も分からないとはな」と紅河が死体を見て剣をしまった。

「決闘終了勝者外神紅河」とカルが言った

「マジで」「序列第15位がやられた」「アイツ何者だ」などと野次馬が喋っていた。

「何をしているんだ君は」と入り口から声がした

「決闘だ。そいつから仕掛けて来た。お前は誰だ名乗れ」と紅河が答えた

「剣の勇者リーブだ。決闘を申し込む。この国でこれ以上はやらせない」と剣を構えた

「リーブが来たぞ」「これはアイツ死んだな」「やっちまえ」などと野次馬が叫んでいる

(長剣か。作戦前に殺せるのならそれでいい)「デスマッチか」と紅河が訊いた

「そうだ。逃げるか」とリーブが訊いた

「逃げる?くっははは、面白い事言うなお前」と紅河が笑った

「何が面白い」とリーブが睨んで来た

「それが威嚇のつもりか。ぬるいな、逃げる訳ねぇだろうが」と紅河が睨み返した

「なっ、くそ、分かった。おい、そこの亜人決闘の審判をやれ」と後ろに数歩下がりカルを睨んだ

「おい、なんでカルを睨んでいる」と紅河が訊いた

「はぁ、亜人を睨もうと勝手だろうが」とリーブが答えた

「カル始めてくれ」と指示をした

「決闘始め」とカルが合図を出した。

リーブは【剣技 千斬り】で横に斬ってきた。「怖いな」と紅河が避けた。【剣技 華龍一閃】で一回転をして縦に斬りかかってくる。「この程度か剣の勇者は」と紅河が避けながら訊いた

「これを避けるのか」とリーブが驚いていた

(勇者はそこまで強くないな。カノの方が何千倍も強い。期待外れだ)

「次は俺のターンだな。速攻で終わらせようか」【剣技 飛龍乱撃】で攻撃を仕掛ける。リーブは剣で防いでいたが防ぎきれておらず服が切れていた

「終わりか。弱すぎる」とあくびをしながら言って【剣技 血壊斬】でとどめを刺した

「リーブがやられた」「序列一位のアイツが」「勇者がやられるなんて」と騒いでいる

「こんなのが序列一位なんてこの国は雑魚ばっかりかよ。意気がっているのに弱すぎる」と紅河がため息をついた

「紅河、仕事とりあえず、これでもやる?」とカルが見せてきた。

〔オーガ10体の討伐〕と書かれた紙を見せてきた

「確かにオーガならそこそこの実力があるしちょうどいいな」

「これ受けるぞ」と全員に伝えた

オーガは群れで行動する魔物だから結構痕跡が見つけやすい。

「少し待っていろ。【強感覚 サーチ】オーガ12体か。前衛オーガが4体と後衛オーガが4体と中衛オーガが4体の隊列だな」と紅河が言った

「じゃあ、カノとイラとゼイルとイルマが後衛オーガを中衛オーガをセナとクロさんとセイラとキカが前衛オーガを私と紅河で2体ずつでいいかな」とカルが全員に訊いた

「いいよ。とりあえず、奇襲をかけるか」とカノが言った。【地の壁】で後衛と中衛と前衛に分けた。カルと紅河が戸惑っている前衛オーガに奇襲をかけた。【爪技 氷の爪】でカルが一体を引き裂いた残る一体を【爪技 炎の爪】で引っ掻いたらオーガが燃えた。紅河が【剣技 血壊斬】で一体を斬り殺した。(勇者が使っていた技を改良して使うか)と紅河が考えていた。オーガの攻撃を避けながら【剣技 殺龍一閃】で斬り裂いた。【殺龍一閃】は勇者が使っていた【華龍一閃】という見せ物の技を殺す為だけの技に改良した物だ。「終わったな。他はどうだろうか」と壁の方を見る

中衛の戦いはまずキカが突っ込み【槍技 千羽戦槍】で一体を連続で何度も突き刺した。

クロが【戦神の旗】で身体能力を上げて【恐神の鳴き声】でオーガを怯ませてナイフで首を斬った。

セイラは【悪魔の呪い】でオーガに呪いをかけて動けなくしてから剣でとどめを刺した。

セナはナイフを足めがけて投げて動けなくなったところを弓で頭を打ち抜いた。

後衛の戦いはカノが【風の刃】でオーガが斬り刻んだ。

ゼイルは【闇の剣】でオーガを刺し殺した。

イラが剣で戦っていた。【剣技 龍壊】でオーガの心臓を貫いた。

イルマは【爪技 鎌狩り】で首を斬り飛ばした

「これで全員終わったな。全員中々の実力だな」

「ヒーラーとバフ要員の奴ももしもの時に備えて戦闘が出来るようにしておけよ」と紅河が指示を出した

「「分かりました」」とヒーラーとバフ要員の4人が答えた

「じゃあ、ギルドで報酬を受け取って魔王城に戻るか」と紅河が言った

その後

報酬を受け取り魔王城へ戻った。ギルドは騒がしくしていたが全員で無視をしていた






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