第7話

【風の刃】でカノは風で刃を作り飛ばした。紅河が避けて【暗技 神斬り】で素手で斬撃を飛ばした。【炎の槍】で炎で槍を作り斬撃を弾いたら鋭い一撃を紅河に当てた筈だが【暗技 影槍】で作った槍で止めて攻撃を繰り出した。カノは避けながら槍を捨て【氷の剣】【炎の剣】【風の刃】【剣の複製】【追尾の矢】【地の槍】を同時に6個発動した。紅河が【暗技 影の手】で氷の剣、炎の剣、追尾の矢を防ぎ【殺撃 無限斬撃】で残りを防いだ

「これが、神の戦い」とカルが呟いた

「神に対抗している紅河も凄いけどね」とゼイルが言った

「どっちが勝つかな」とカルが訊いた

「分からない。ただ最初に攻撃を当てた方が有利になる」とゼイルが答えた

紅河が【強感覚】を使った。【地の剣】と【炎の槍】でカノが挟んでくる【強感覚 サーチ】で後ろの地の剣の動きを把握して【暗技 神斬り】で前からくる炎の槍を防ぎ地の剣を紙一重で躱すと【剣技 飛龍乱撃】でカノに攻撃を叩き込む【炎の盾】で防がれたが【暗技 影の投擲】でナイフを死角から放つとカノが避けようとしたが【剣技 血壊斬】で行く手を阻むが【幻の影】で攻撃を外され【木の呪縛】で紅河が捕らえられると【水の剣】でカノが斬りかかる紅河が斬られたが影になって消えた【暗技 影の偽物】で脱出をしていた。こんな戦いを小一時間ほど続けていた

「まだ、お互いの攻撃が当たっていない」とカルがあくびをしていた

「こら、あくびをしない」とゼイルが注意をした

「お互いの力が拮抗しているから終わらないな終わるとしたら魔力切れか」とゼイルが戦いを真剣に見ていた

その後3時間ほど戦って【炎の剣】【風の剣】【氷の刃】とカノが作ろうしたら体力がなくなり膝をついた。紅河は疲れてはいるがまだ戦える様子だった。

「神様、俺の勝ちみたいだな」と紅河が近寄った

「そうみたいだね。もう戦えないな。君は何者なんだい神である僕に勝てるなんて」とカノが紅河を見て訊いた

「俺は殺し屋だよ。殺しの天才だとか無慈悲な殺戮者とも呼ばれていたな」と答えた

「僕の負けだよ。僕は何をすれば良いの?」とカノが寝っ転がって訊いた

「四つぐらい質問な」

「一つ目はなんでそこまで魔王を嫌う」

「僕が神になった方法が関係する」

「成る程、やっぱりお前は神話の神ではなく伝説で神に昇華した人間か」

「どう言う事?」とカルが訊いた

「神話、伝承をモチーフにして人間が作った神と伝説で人間が神になる二つの神が存在している。まぁ、見るのは初めてだがな。こいつは魔王を追い払ったって伝説が人間の中で神だとか神の生まれ変わりとでも言われ代々信仰が受け継がれたんだろうよ」

「そう、そうして僕は神になった」

「そんなお前が魔王に力を貸したら信仰なんてなくなるから魔王の味方をした俺と戦って勝つつもりだったんだな」

「魔王を殺すことも考えた」

「だが、それは出来なくなった。俺に負けたからな。二つ目の質問はお前はどんな事が出来るんだ?」

「生物の命を永遠にする事やその逆も出来る」

「なんでそれ使わなかったんだ」

「それで勝っても意味は無いからね」

「全てを見通す事も出来る。だから城の構成や人の数などを把握出来る」

「成る程、じゃあ三つ目はなんで俺を呼んだ。敵になりうる俺を」

「さぁ、暇だったからかな」

「そうか、それとイラってどこにいる?」

「さぁ、分からない」

「なら、これが最後の質問だ。世界征服を俺はするその事で邪魔するか?」

「やり過ぎていたら邪魔をするけどそれ以外では邪魔はしないよ」

「そうか、じゃあもう良いか」と紅河が帰ろうとした。

「待って、紅河僕がパーティに戻って良い?」とカノが訊いた

「パーティには魔王もいるぞ。それに世界征服の手伝いを神様がしたら駄目だろう」

「別に魔王が嫌いとかじゃなくて神である為に必要だったからだよ。全てを見通す力は神でなければ使えない。生物の命を永遠にするは神であるうちに使えば良いし消す力はいらないから特に神にこだわる必要がない事が今分かった」

(全てを見通す力はあるほうがいいがとりあえずは国の中の地図と人数を把握出来れば良い生物の命を永遠にする力は出来ればパーティ全員に使いたいから早めに集めるか)

「なら、来い。全部の国の地図と人数の把握をしたいから書いてくれ」

「それなら、暇つぶしに書いていた奴があるよ」とカノが紙を出した

「神で居られるのはどれくらいだ」

「信仰がなくなって2ヶ月ぐらいかな」

「作戦変更だ。早くパーティの仲間を集めるぞ」と紅河が指示した

「生物の命を永遠にする力をパーティ全員に使うのか?」とゼイルが訊いた

「あぁ、そうだ。それにはカノが神であるうちに集めないといけないから仲間を集めるぞ」

「何人?」とカルが訊いた

「今は、俺、カル、カノ、ゼイルの4人だから後3人程度だろう。カノとゼイルが後衛で俺とカルが前衛だからヒーラーが2人で残りの1人はデバフとバフが出来る奴がいいだろう」

(勇者と呼ばれる奴がいる以上7人程度で足りるか分からないから後3人程度は欲しいが早めに集めないとダメだからこれぐらいが妥当だろう)

「ヒーラー1人はイラでいいんじゃない」とカノが言った

「アイツは魔王が嫌いだろう。どうするんだ」と紅河が訊いた

「どうにか僕が説得してみせるよ」とカノが答えた

「分かった。他に候補はいるか?」と紅河が二人に訊いた

「悪魔に一人だけバフ、デバフを使える奴がおるぞ」とゼイルが答えた

「ヒーラーならエルフがいいんじゃないかな」とカルが答えた

「エルフ?どこにいるか。分かるか」

「昔の知り合いがいる場所があるから行ってくる」とカルが答えた

「なぁ、7人以上って大丈夫?」とカノが訊いてくる

「当てがあるのか?」と返した

「ある。近接戦闘が出来る奴がいる」とカノが答えたら

「それなら、回復が出来る奴がおるぞ」とゼイルも答えた

「エルフの知り合いに聞けばバフ、デバフが出来るエルフがいるかも」とカルが答えた

「10人か。集めるのにどれくらいかかる?」

「1ヶ月程度は欲しい。いいか」とカノが答えた

「分かった。では頼む」

その後カルとカノが目的地に別れて向かい紅河とゼイルが魔王城に戻った。ゼイルは早速ヒーラーとバフ要員を確保する為に悪魔のいる洞窟に向かった。紅河は技の特訓をしていた。

カル編

カルは別れてから1週間くらいでエルフの森に着いた。

「カルか?よくぞご無事で」とエルフの女性に抱き寄せられる

「セナ、心配させてごめん。でも大丈夫いい人に買ってもらったの」とカルが今までの経緯を説明した

「人にそのような者がいるのか。そうだ、中入りなよ。みんなが待っている」とセナが森の中にカルを入れた

「カルか、カルが無事で良かったよ」と年老いたエルフが現れた

「リーダー心配かけてすいません」

「いい者にあったようだな。ここに戻ってきたという事は何かあったのか」とリーダーが訊いた

「はい、それで少し」とカルが説明をした

「成る程、セナ行きなさい。それでダークエルフの村に向かいなさい。そこになら目的の者がいるでしょう」とリーダーが指示をした

「ありがとうございます」とカルが感謝してセナと一緒にダークエルフの村に向かった。そして5日程度で村に着いた。門番のエルフにリーダーからの伝言を伝えて中に入った「ダークエルフのクロです。この度はカル様セナ様に力を貸すように言われ参上致しました」とクロが仲間になった。「これで後は魔王城に向かって報告するだけ」とカルが言い魔王城に向かった。

カノ編

アルーダ国

「イラ、力を貸して」とカノがイラに頼んだ

「魔王がいるんですよ。良いんですか。神の力を失うんですよ」とイラが答えた

「知っている。だから、紅河が急いでパーティメンバーを集めるように指示した」

「どういうことですか?」

「そのままの意味、神の力を失う前にパーティメンバーを集めて全員に永遠の命を与えるつもりだよ。だからゼイル、カルも仲間を集めている」

「なんで、そんな事を」

「この世界を本当に変えるつもりらしい。多分永遠に独裁するためにその力を使う気だよ」

「そんな事を許して良いんですか」

「見てみたくなってね。それに僕は紅河に負けたしね」

「神様が負けたって何者なんですか彼は」

「分からない。ただふつうの人間では無いだろう」

「神様に頼まれたんだから断る気は無いですよ」とイラが言った

「神様じゃあなくなるよ。だからカノって呼んでイラ」とイラに言った

「それでどうするんですか?」とイラが訊いた

「もう一人仲間にしたい人がいるから付いてきて、西のクロモ国に行く」と答えた

カノとイラはクロモ国に向かった。約3週間と5日かかった。そして国の端に向かいボロボロの家の扉を開ける。そこには若い少女がいた。「よう、よく来たな。カノ、来た理由はわかるから言わなくても良い。面白そうな事に首を突っ込んでいるなぁ。お前のお気に入りか?魔王城に早く向かうぞ」と少女が喋りさっさと魔王城に行こうとしたのでカノが止めた

「キカ、一つ聞くが本当に良いのか?目的を知っているだろう。お前なら」とキカに訊いた

「勿論だ」とキカが答えて魔王城に向かった






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